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企業のInstagram活用が当たり前になった今、ただ投稿を続けるだけではユーザーの関心を引きつけるのが難しくなっています。そうした中で注目されているのが、ユーザー参加型のコメントキャンペーンです。
投稿にコメントしてもらうことで、エンゲージメントの向上だけでなく、ブランドとの接点を増やし、ファン化やUGCの創出にもつながります。
この記事では、コメントキャンペーンに取り組む理由から、実例、設計手順、成功のコツ、実施時の注意点までをまとめて解説します。安全で効果的なキャンペーンを運用したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
本記事は、主要9大SNS公式パートナー & X (Twitter) 広告 認定代理店である
シャトルロックジャパンが提供しています。
こんな方におすすめ
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欲しい情報
- Instagramで投稿だけではなかなかユーザーの関心を引きつけられず、エンゲージメント向上やUGC創出を狙いたい
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本記事内容
- ユーザー参加型のコメントキャンペーンがなぜ効果的なのか、実例を交えながら設計手順・成功のコツ・注意点までを解説
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コメントだけで参加できる!Instagramインスタントウィンキャンペーン 本サービスは、Instagram のビジネスアカウント運用における「新規ユーザーの自然な流入が弱い」「コンテンツを拡散したい」「ユーザーの声を集めたい・ユーザーのエンゲージメントを強化したい」といった課題を、”コメント投稿を参加条件にする自動抽選ツール” によって解決する新しいキャンペーン手法です。
Instagramでキャンペーンを実施することの有効性
現在、X(旧Twitter)、TikTok、Facebookなど複数のSNSが存在しますが、その中でもInstagramは運用やキャンペーンとの相性が非常に高いプラットフォームです。
その理由をアクティブユーザー数・利用者の層・ユーザーの行動の観点から解説していきます。
国内で4位・グローバルで3位の月間アクティブユーザー数
Instagramは、国内の⽉間アクティブユーザー数(MAU)が約6,600万⼈、グローバルでは20億⼈に達しており、国内人口の約半数が利用している計算になります。
さらに、世界規模でも第3位のユーザー数を誇ることから、国内のみならず、海外市場を見据えたブランド認知や販促活動にも有効です。

*出典:Growth Seed「SNSの利用者数とユーザー属性や特徴まとめ」株式会社フルスピード, 2025(引用し一部変更)
*出典:Datareportal「Digital 2024: Global Overview Report」Kepios, 2024
10 ~ 50代の幅広い層へのアプローチに効果的
10 ~ 50代の利用率は50%を超えており、特に10〜20代に至っては70%以上と圧倒的な浸透率を誇ります。
さらに注目すべきは、すでにユーザー数が飽和しているかに見える中でも、新規の10〜20代ユーザーが継続的に流入し、アクティブに利用している点です。

*出典:情報通信政策研究所「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」総務省,2024
2015年頃から日本で若者を中心に流行り始めたInstagramですが、アクティブユーザーの年齢が幅広いだけでなく、今なお新規の10 ~ 20代の若年層ユーザーもアクティブに利用していることがわかります。
約80%のユーザーがInstagramで発見した商品を検索、約55%が購入経験あり
Instagramは、ビジュアルでブランドイメージや商品情報を直感的に伝えられるだけでなく、新しい購買体験を生み出す重要なマーケティングチャネルとしても機能しています。
2024年の調査によると、約80%のInstagramユーザーが、Instagram上で見つけた商品やサービスを検索した経験があると回答しています。さらに、約55%のユーザーが実際に購入や来店といったアクションに至ったことが明らかになっています。

このデータは、Instagramが単なる情報発信の場にとどまらず、マーケティングファネルの上部(認知)から下部(購買・来店)までを一気通貫でカバーできるSNSであることを示しています。
企業にとってInstagramキャンペーンは、認知拡大・興味喚起・購買促進の全てを同時に狙える、極めて有効な施策といえます。
Instagramコメントキャンペーンとは?企業が取り組む理由
Instagram コメントキャンペーンとは、Instagramの投稿に対してユーザーからのコメントを促す形式のプロモーションです。特定のテーマや質問に対してコメントを募集し、抽選やインセンティブを提供することで参加を促します。
企業がこの形式に取り組む理由は、単に数字を稼ぐだけでなく、ユーザーとの対話を生み、ブランドとの心理的な距離を縮められる点にあります。
エンゲージメントの獲得、UGC(ユーザー生成コンテンツ)の創出、認知拡大のいずれにもつながる柔軟な手法として、さまざまな業種で導入が進んでいます。
コメントとはエンゲージメント向上の起点
Instagramのアルゴリズムでは、コメントは「いいね」や「保存」と並ぶ重要なエンゲージメント指標のひとつです。特に、投稿直後にコメントがつくと初動の評価が高まり、フィードや発見タブでの露出増加につながります。
また、コメントは双方向のやりとりが発生するきっかけにもなるため、ユーザーの関与度を高める起点として機能します。企業としては、見られるだけの投稿から「語りかけ、応える」投稿へと転換することで、より強固な関係構築が可能になります。
なお、Instagramのアルゴリズムについて詳細を以下の記事に記載しておりますのでよろしければご覧ください。
コメントから始まるUGC・口コミの広がり
コメントキャンペーンを通じて得られた声は、単なる数字ではなく、UGC(ユーザー生成コンテンツ)や口コミの種にもなります。ユーザーが自身の経験や考えをコメントとして投稿することで、他のフォロワーにもその内容が可視化され、拡散されやすくなります。
特に、「あなたのおすすめ」「思い出」「習慣」など、個人のストーリーを引き出すテーマ設定はUGC化との相性が良く、コメントを起点にストーリーズやリールでの二次拡散が生まれるケースも少なくありません。
コメントキャンペーンのメリット5選
コメントキャンペーンは、エンゲージメント向上に留まらない多様なメリットを企業にもたらします。ユーザーとの対話を生み出し、UGC(ユーザー生成コンテンツ)のきっかけとなるなど、ブランドの資産を構築する上で非常に効果的です。
主なメリットは以下の通りです。
メリット | 具体的な効果 |
エンゲージメント向上 | コメントや保存数が増加し、アルゴリズム上有利になることで投稿の露出が増える。 |
UGC・口コミの創出 | ユーザーのリアルな声がコンテンツとなり、自然な形でブランドの魅力が拡散される。 |
認知拡大とフォロワー獲得 | 話題性が高まり、新規ユーザーへのリーチが拡大。ブランドへの関心からフォローにつながる。 |
顧客インサイトの収集 | コメントから商品やサービスに関する率直な意見やニーズを直接把握できる。 |
ファン育成と関係強化 | ユーザーとの双方向のコミュニケーションを通じて、ブランドへの親近感や愛着を育む。 |
コメントキャンペーンのデメリット・リスクとその回避策
手軽に実施できる反面、コメントキャンペーンには炎上や法令違反などのリスクも伴います。
しかし、事前にリスクを把握し、適切な対策を講じることで安全な運用が可能です。
主なリスクと、その回避策は以下の通りです。
デメリット・リスク | 回避策 |
炎上・批判の発生 | 誰かを傷つけたり、誤解を招いたりするテーマ設定を避け、応募規約を明記する。 |
なりすましアカウント出現 | 「公式からのみ連絡する」と明記し、認証バッジを取得するなどして注意喚起を行う。 |
法令違反(ステマ規制・景表法) | 「#PR」等の明記を徹底し、景品内容が景品表示法の範囲を超えないよう設計する。 |
煩雑な運用工数 | 参加者が多い場合、手動での抽選や連絡は困難。自動化ツールを導入し効率化を図る。 |
他のSNSと連携した施策のイメージや、コメントキャンペーンの実施例は以下の資料で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
合わせて資料を見る

キーワードキャンペーン・Q&Aキャンペーン・診断キャンペーの実施例付き Instagramコメントキャンペーンについて、実施のメリットやフローのイメージ、実施例やシャトルロックの対応範囲などをぎゅっと凝縮しました。
業界別Instagramコメントキャンペーン事例まとめ
ここでは、実際にコメントキャンペーンを活用し、成果を上げた企業の事例を紹介します。業種や目的は異なりますが、いずれもコメントを起点にエンゲージメントや予約・購買などの成果につなげています。自社の目的に合わせた設計のヒントとして、ぜひご覧ください。
工数削減&効果向上した飲食業界の事例
日本ピザハット株式会社様は、かつて人気を博した商品の再販を記念し、復刻前から話題を盛り上げることを目的に「Shuttlerock BBF for Instagram」を活用したInstagramコメントキャンペーンを実施しました。
「Shuttlerock BBF for Instagram」は、その場で抽選結果がわかる即時抽選型のキャンペーンツールです。これにより、ユーザーの参加意欲を高めるだけでなく、キャンペーンの運営から抽選・当選連絡までを自動化し、運用工数を大幅に削減することができました。
さらに、復刻を喜ぶファンの声やブランドへのポジティブなコメントが数多く集まり、口コミ効果の創出とブランドイメージの向上にもつながりました。
キャンペーンの概要やお客様の声など、詳細は下記バナーからぜひご覧ください。
過去最高のコメント数を獲得したビール洋酒業界の事例
株式会社ウィスク・イーは、自社のInstagram 公式アカウント (@whiske_jp) で、ブランドや商品の認知拡大を目的に、ブランドや商品を自然に想起させるコメントを促すInstagramコメントキャンペーンを実施しました。
キャンペーンは第一弾・第二弾の2段階設計とし、段階的に商品の認知を高める工夫を取り入れました。
- 第一弾|商品コンセプトを通じて世界観を浸透させることを目的とした設計
- 第二弾|複数商品の特徴と商品名の訴求を目的とした設計
どちらのキャンペーンも、シャトルロックジャパンが提供している「Shuttlerock BBF for Instagram」を活用いただいております。アカウント をフォローし、対象投稿にコメントをすると即時抽選が行われ、その場で当選者のみに当選結果がDMに届く仕組みとしました。
その結果、過去実施してきたキャンペーンの中で最も多くのコメント数を獲得し、ブランド認知やコンテンツ評価向上に寄与しました。
詳細は以下の画像をタップでご覧いただけます。
当選確率UPの設計で、3,000件以上のコメントを獲得テーマパーク業界
長崎県にある、ハウステンボスが運営しているInstagramアカウントでは、ハウステンボス内のホテル宿泊券を賞品とし、アカウントのフォローといいねで参加できるキャンペーンを実施しました。

コメントをすることで、当選確率がUPする設計にしており、フォロー&いいねだけでも参加条件は満たしているのにも関わらず、本投稿には3,000件以上のコメントがつきました。
実際に過去に訪れた人からの「楽しかったからまた行きたい」という声や、まだ行ったことがない人から「いつか行ってみたい憧れのホテル」などのポジティブなコメントが多く集まりました。
このようにユーザーに自由にコメントを投稿してもらうキャンペーンを実施することで、自然な形で口コミをしてもらうきっかけづくりにもなります。
初心者でも失敗しないコメントキャンペーン設計手順
コメントキャンペーンは手軽に始められる反面、設計が甘いとエンゲージメントが伸びず、炎上リスクや運用の煩雑さに悩まされることもあります。
ここでは、初めて取り組む企業でも失敗せずに実行できるように、6つのステップに分けて設計手順を解説します。目的・設問・運用・法令対応までを丁寧に確認しながら、確実に成果につなげるキャンペーン設計を目指しましょう。
Step1. KGI/KPIの明確化(例:エンゲージメント率/保存数)
最初に決めるべきは、キャンペーンの目的とそれに対応するKGI(最終目標)およびKPI(途中の成果指標)です。たとえば、「ブランド認知拡大」がKGIであれば、KPIは「リーチ数」「保存数」「コメント数」などが該当します。
数値を事前に定めておくことで、投稿設計や施策改善の判断が明確になり、社内報告や振り返りもスムーズになります。
Step2. コメントしてほしい「テーマ/問いかけ」を設計する
ユーザーが自然とコメントしたくなるような「問いかけ」を設計することが重要です。「あなたの好きな○○は?」「○○派?△△派?」など、誰でも気軽に答えられるテーマが参加率を高めます。
また、コメント内容がブランドの価値と接点を持つように設計すれば、単なる数稼ぎで終わらず、UGCやファン育成にもつながります。
Step3. プレゼントやインセンティブを最適化する
キャンペーン参加の動機となるプレゼントは、参加のハードルと報酬のバランスを意識して設計しましょう。高額な賞品であれば効果は大きいものの、ステマ規制や費用対効果も踏まえる必要があります。
ターゲット層に合わせて「体験型」「限定アイテム」「自社商品」など、ブランド文脈と合致したインセンティブの設計が効果的です。
Step4. 運用方法を設計する
キャンペーンの成否は、裏側の運用設計にも大きく左右されます。誰が・いつ・どこまで作業するのかを事前に決め、抽選や当選連絡などのフローを具体化しておきましょう。
運用方法は大きく分けて、①すべて手動で管理する方法と、②ツールを使って自動化する方法の2通りがあります。手動でも実施は可能ですが、コメント確認・当選者抽出・DM送信には工数がかかるため、参加者が多くなると管理が煩雑になります。
一方で、コメント直後にDMで即時抽選結果を通知できるツールを活用すれば、参加者の満足度を高めつつ、作業負荷を大幅に削減できます。参加率も向上するため、ツール導入を検討する企業が増えています。
なお、シャトルロックジャパンが提供するInstagram コメントキャンペーンツールの詳細は以下の画像をタップでご覧いただけます。
Instagramコメントキャンペーンは、ツールを使わず自社運用することも可能ですが、ノウハウを持つキャンペーンツールベンダーに依頼することで、より効果的なクリエイティブや設計の提案を受けられます。特に初めてキャンペーンを実施する企業様には、ツールの利用をおすすめします。
実際に、弊社のクライアント様が以前は自社運用でコメントキャンペーンを行っていましたが、弊社ツール導入後は、過去1年間のツール導入前平均と比較して約1.71倍のコメント数を獲得しました。さらに、運用管理・当選者選定・通知といった作業を自動化することで工数を削減しながら、過去最高の成果を達成しています。
Step5. クリエイティブと投稿文の設計(CTAを明確に)
投稿内容は視覚と文章で「何をすればいいのか」が直感的に伝わるように設計します。たとえば、画像内に「コメントで応募」「〇〇と書いて参加!」など、行動を促すフレーズ(CTA)を入れることで参加率が大きく変わります。
投稿文もシンプルで分かりやすく、ルールやプレゼント内容を明記し、安心感を持って参加してもらえる構成にしましょう。
Step6. 応募ルールや規約の整備(ステマ・景表法への配慮)
キャンペーンを実施する際は、消費者庁が定める景品表示法やSNSのステマ規制への対応が不可欠です。投稿内には「キャンペーン投稿である旨」や「応募条件」「抽選方法」「当選連絡の方法」などを明記し、応募規約も別途用意しましょう。
また、なりすましアカウント対策として「公式アカウントからのみ連絡します」といった表記も有効です。
なお、Instagramでは公式から、以下の「プロモーションガイドライン」が発信されています。こちらを施策実施前に必ず確認するようにしましょう。
- プロモーション(コンテスト、懸賞など)の案内や運営のためにInstagramを利用する場合、ページ作成者は、以下の事項を含めて、当該プロモーションを合法的に運営する責任を負います。
- 公式ルール
- 規約と資格要件を設定すること(年齢や居住地の制限など)。
- プロモーションおよび提供される賞品や賞金に適用される規則や規制を遵守すること(登録、規制上必要な承認の取得など)。
- コンテンツに誤ったタグを付けたり、そうするように他の利用者を仕向けることはできません(利用者が写っていない写真に利用者自身をタグ付けするよう仕向けるなど)。
- Instagram上でのプロモーションには、以下を含める必要があります。
- 応募者または参加者によるInstagramの完全な責任免除。
- プロモーションはInstagramが後援、支持、または運営するものではなく、Instagramとは関係がないことの表明。
- 弊社は利用者によるプロモーション運営を支援しません。また、弊社はユーザーコンテンツの使用に同意が必要かどうかについて、または必要な同意を取得する方法についてアドバイスすることはできません。
- 弊社のサービスを利用してプロモーションを運営する利用者は、自己責任で運営することについて同意するものとします。
参考:Instagram ヘルプセンター「プロモーションガイドライン」
また景表法については必ず法律を理解しておかなくてはいけません。景品表示法の要点は以下です。
大項目 | 概要と目的 |
表示の規制(不当表示の禁止) | 商品・サービスの品質や規格などの内容について、実際よりも著しく優れていると偽って表示したり、事実と異なるのにライバル企業より著しく優れているように見せかけたりする表示。 |
表示の規制(不当表示の禁止) | 商品・サービスの価格や取引条件について、実際よりも著しくお得であると偽って表示したり、ライバル企業より著しく有利であるように見せかけたりする表示。 |
表示の規制(不当表示の禁止) | 上記のほか、消費者が商品・サービスを選ぶ際に誤解を招くおそれがあるとして、内閣総理大臣が指定する表示。 (例:おとり広告、無果汁の表示など) |
景品の規制(景品類の制限) | 商店街や業界など、複数の事業者が共同で実施する懸賞。 |
景品の規制(景品類の制限) | 商品購入者や来店者全員に「もれなく」提供する景品。 (例:ペットボトル飲料のおまけ、購入者へのノベルティグッズ) |
違反した場合の措置 | 法律に違反した事業者に対しては、二年以下の拘禁刑又は三百万円以下の罰金など行政からの厳しい措置が取られる。 |
出典:e-GOV「不当景品類及び不当表示防止法」
Instagramコメントキャンペーンを成功に導く5つのコツ
コメントキャンペーンの効果は、設計や運用だけでなく、細かな工夫の積み重ねでも大きく変わります。ここでは、ユーザーの反応を高め、成果を最大化するための実践的な5つの工夫を紹介します。
初めての方はもちろん、既に実施経験のある担当者にも参考になる内容です。
ユーザーが「答えたくなる問いかけ」のテンプレート例
コメントを促す問いかけは、参加のハードルを大きく左右します。重要なのは、答えやすさ・共感のしやすさ・話したくなるテーマを意識することです。以下に使いやすいテンプレート例をいくつかご紹介します。
目的 | テンプレート例 |
---|---|
共感・日常感 | 「あなたの朝のルーティンを教えてください」 |
投票型 | 「○○派?それとも△△派?」 |
回想・思い出 | 「○○にまつわる思い出を教えてください」 |
おすすめ紹介 | 「あなたの○○ベスト3は?」 |
文脈に合った問いかけを選び、コメント欄が会話で盛り上がる状態を目指しましょう。
保存・シェアされやすいビジュアル・文言の工夫
コメントだけでなく、「保存」「送信(DMシェア)」を誘導できる投稿設計も成果に直結します。画像内には「この投稿は保存しておこう」と思わせるような要素(チェックリスト形式、情報まとめなど)を含めると効果的です。
投稿文も、「保存して見返したい方は右下から」「気になる人にシェアしてね」など、具体的な行動を明示する文言を入れることで反応率が上がります。ビジュアルと文章の一貫性を保ちつつ、ユーザーが迷わず行動できる設計が重要です。
ハッシュタグとの併用で二次拡散を狙う
キャンペーン専用のハッシュタグを設けることで、コメントに参加したユーザーがその体験を自身の投稿でシェアしやすくなります。特に「#○○チャレンジ」「#○○のある暮らし」など、投稿しやすいストーリー性や日常性のあるハッシュタグ設計が鍵となります。
また、ユーザー投稿から新たな発見やインサイトを得られる点もハッシュタグ活用の利点です。コメント欄だけに閉じず、ブランド認知の自然な拡散ルートを広げる目的で併用を検討しましょう。
キャンペーン実施時には、「#コメントキャンペーン」「#いいねキャンペーン」など、関連性の高いハッシュタグを付けることをおすすめします。
実際に、弊社のクライアント様がキャンペーンを行った際、これらのハッシュタグを活用した結果、「#コメントキャンペーン」で検索すると5,000件以上の投稿がある中で、おすすめのTOPに表示されました。
対象投稿のエンゲージメント数が多いほどおすすめに表示されやすくなるため、エンゲージメントを促す仕掛けと、効果的なハッシュタグ設定が成功の鍵となります。
キャンペーン終了後のUGC活用戦略(再投稿・広告転用)
コメントキャンペーンで得られた内容は、その後のマーケティングにも活用可能です。ユーザーに許可をとった上で、ユーザーの声をキャプチャして投稿に再利用したり、広告のコピー素材として転用したりすることで、UGCをブランド資産として循環させられます。
たとえば「みんなのコメントから選んだベスト3」「○○の声、集めました」などの形で、二次展開コンテンツを制作することで、フォロワーとの継続的な関係性構築にもつながります。
ブランドトーンを守る運用ルールの整備
コメントキャンペーンはユーザーの参加を促す一方で、ブランドのトーンや世界観が崩れるリスクも伴います。特にコメント欄ではスラングや炎上につながる表現が混在する可能性があるため、あらかじめ「コメントガイドライン」や「運用ルール」を設けておくことが大切です。
投稿文やDM対応も、ブランドの語り口や価値観に合った文体で統一し、社内で共有しておくことで、一貫したブランド体験を提供できます。
失敗しないためのInstagramコメントキャンペーン注意事項
コメントキャンペーンは手軽に見えて、法令対応やリスク管理が不十分なまま進めると、炎上やトラブルの原因となることもあります。特に、SNSならではの拡散性や匿名性を踏まえた対策が欠かせません。
この章では、事前に押さえておくべき3つのリスク対策を解説します。
ステマ規制・景表法に違反しない投稿設計
2023年から施行されたステルスマーケティング規制では、「広告・プロモーションであることを明示する義務」が求められています。Instagramでのコメントキャンペーンも「キャンペーン実施中」「PR投稿」であることを明記しなければ違反となる可能性があります。
また、景品表示法に基づくプレゼント企画の設計も重要です。過大な景品、当選数の虚偽表示などがないよう、景表法ガイドラインに沿った内容にすることが基本です。社内に判断が難しい場合は、専門家への確認も検討しましょう。
なりすましアカウント対策の基本
Instagramでは、キャンペーン実施に便乗したなりすましアカウントの出現が多く報告されています。被害を防ぐためには、投稿内で「当選連絡は公式アカウントのみから行います」などと明記し、ユーザーに注意を促すことが有効です。
また、Instagramの「公式バッジ(認証済みアカウント)」の取得や、プロフィールに企業情報・公式URLを記載しておくことも信頼性の担保につながります。DMでの当選通知を行う際は、偽アカウントとの混同を避けるための言葉選びにも注意が必要です。
炎上・クレームを防ぐ応募規約チェックリスト
キャンペーン開始前に明確な応募規約を設け、投稿文や応募フォームとあわせて告知しておくことが、トラブル予防に有効です。以下のような項目を盛り込んだ規約を用意しておきましょう。
チェック項目 | 説明 |
---|---|
応募条件・対象者の明記 | 年齢・地域・Instagram利用者かどうか等 |
当選発表の方法と時期 | DM通知の予定日、非公開アカウントは対象外など |
禁止事項の明記 | 不適切コメント、虚偽情報の投稿など |
個人情報の取り扱い | プレゼント送付時の情報取得・利用について |
細部まで記載しておくことで、ユーザー・運営側双方に安心感を提供できます。
炎上リスクが高いキャンペーン設計例と改善策
コメントキャンペーンは、設計を誤るとユーザーの反発やSNS上での炎上を招くリスクがあります。
特に注意すべきなのは、賞品内容と参加ハードルの不釣り合い、当選者への不透明な対応、煽りすぎた表現などです。
【炎上リスクが高い設計例】
- 賞品は豪華なのに、当選者数や選定方法が不明確
- コメント後に「DMで追加情報を求める」二重応募設計
- 投稿内に過度な競争心をあおる煽動表現(例:「これをやらないと損!」)
これらを防ぐには、応募条件と特典内容を明確に伝えること、透明性のある抽選方法、落選者への配慮表現(例:「今回ご縁のなかった方にも今後チャンスあり」)など、丁寧な設計が必要です。
Instagramでのキャンペーン規定とガイドライン
Instagramで懸賞やコメントキャンペーンを行う際、「規約違反になるのでは?」と不安に感じる方も多いでしょう。
実際、Instagram(Meta社)が公開しているコミュニティガイドラインには、次のような記載があります。
「いいね!」、フォロー、シェアを人為的に集めたり、同じコメントやコンテンツを繰り返し投稿したり、利用者の同意を得ずに商業目的で繰り返し連絡したりしないでください。スパムのない環境を維持しましょう。「いいね!」やフォロー、コメントを含むやり取りの見返りに、金銭や金券などのプレゼントを申し出たりしないでください。誤解を招く偽のユーザーレビューや評価の提供、勧誘、取引に関与したり、これらの行為を促進、奨励、助長、承認するようなコンテンツを投稿しないでください。
この一文だけを切り取って読むと、まるで「フォローやコメントを条件にしたキャンペーンはすべて禁止」という印象を受けがちです。ですが、実際にはInstagram上でのキャンペーンは正当なプロモーション手法として認められており、制限されているのは次のような場合に限られます。
禁止されるケース
- 「フォローしてくれたら、抽選で現金やAmazonギフト券(=現金同等物)を贈る」
実施可能なケース(景品表示法や各種規制の範囲内)
- 「行ってみたい観光地をコメントした方の中から抽選でペアチケットを贈呈」
- 「指定ハッシュタグ付きで愛犬の写真を投稿すると、ペットグッズ詰め合わせが当たる」
- 「フォロワー限定!新作スイーツを抽選でプレゼント」
要するに、“現金や現金同等物”を対価にしたフォロー・コメント誘導がNGであって、
自社商品やサービス、関連グッズなどを賞品にする形であれば、フォローやコメントを応募条件にしても問題ありません。
Instagramキャンペーンの成否は「規約遵守」と「ユーザーにとって心地よい体験」の両立にあります。
単なるフォロワー増加やコメント数稼ぎではなく、ブランドや商品の魅力を自然に伝え、ユーザーが参加して良かったと思える設計が、結果的に安全かつ高い成果につながります。
Instagramコメントキャンペーンのよくある質問(FAQ)
最後にInstagramのコメントキャンペーンについて、よくある質問を紹介します。
コメントは短文でも抽選対象になる?
はい、多くの場合、一言などの短いコメントでも抽選対象となります。ただし、「〇〇の絵文字でコメントしてね」といった簡単なものから、「キャンペーンへの意気込みを教えてください」といったテーマを設けるものまで、キャンペーンの目的によって条件は様々です。
応募規約をよく確認しましょう。キャンペーン主催者側は、誰でも気軽に参加できるよう、コメントのハードルを低く設定することが一般的です。
Botコメントやなりすまし対策は必要?
はい、キャンペーンの公平性を保ち、ブランドイメージを守るために不可欠です。自動化されたBotによる大量のコメントや、他人になりすました応募は、他の参加者の意欲を削ぎ、トラブルの原因となります。
対策として、応募規約で禁止を明記し、不審なアカウントは手動で抽選から除外する、認証済みの応募者のみを対象とするなどの対応が考えられます。誠実な参加者が楽しめる環境を整えることが重要です。
フォロワーが少なくても効果はある?
はい、効果は期待できます。フォロワー数が少ないアカウントでも、キャンペーンをきっかけに認知度を高め、新たなフォロワーを獲得するチャンスがあります。
大切なのは、ターゲット層にとって魅力的で参加しやすい企画にすることです。ハッシュタグを効果的に活用したり、ストーリーズで告知を繰り返したりすることで、フォロワー以外にも情報を届け、キャンペーンの参加とアカウントの成長を促すことができます。
なお、インスタグラムでフォロワーを増やすコツについては以下の記事で詳しくご紹介しています。
シャトルロックの支援内容と他社ツールとの違い
Instagramコメントキャンペーンを効果的に実施するには、運用ノウハウとツールの両方が求められます。ここでは、企業のSNSキャンペーンを数多く支援してきたシャトルロックジャパンのサービス内容と、他社ツールとの違いをご紹介します。
企画から運用、分析までを任せられる体制と、導入のしやすさが多くの企業に選ばれる理由です。
BBFの特徴と選ばれる理由
シャトルロックが提供するコメントキャンペーン支援ツール「Shuttlerock BBF」は、専属の担当者が施策立案から実行、分析、改善提案までを一貫して支援するトータルサポート型サービスです。Meta認定のマーケティングパートナーとして、ベストプラクティスに沿ったクリエイティブ設計や運用が可能であり、キャンペーンの品質も担保されます。
また、最低契約期間の縛りがないため単発施策でも柔軟に利用可能です。これまでに1,000社以上の企業が導入し、累計7,000件以上のキャンペーン実績があり、業種を問わず高い成果を上げています。
キャンペーン事務局の代行(問い合わせ対応や景品発送など)も単体で依頼できるため、人的リソースが限られた企業にも最適です。
他社ツールとの比較(導入のしやすさ・サポート)
他社ツールと比較して、BBFは運用のしやすさとサポート体制で大きな差別化が図れます。まず、導入に特別な開発が不要で、すぐにキャンペーンを始められるUI/UX設計。さらに、ツール提供だけでなく、SNSマーケティングの専門知見を持った専属担当者が伴走するため、社内にノウハウがなくても安心して施策を実行できます。
また、社内稟議や実施スケジュールに合わせてスポットでの活用も可能で、トライアル的な使い方にも適しています。
他社では自己運用が前提になっている場合も多い中、シャトルロックではフルサポート体制+柔軟な契約形態により、スムーズな導入と継続的な成果創出を実現しています。
まとめ
Instagramのコメントキャンペーンは、単なる懸賞や一時的な集客ではなく、エンゲージメント向上・UGC創出・ブランド認知拡大を同時に実現できる施策です。
成功のカギは、目的設計・参加ハードルの低さ・魅力的なインセンティブ、そして法令遵守や炎上リスク対策です。
本記事で紹介した手順と事例を参考に、定期的に自社ブランドの世界観や顧客との関係性を深めるキャンペーンを設計することで、長期的なファンづくりにつながります。