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企業アカウントはもちろん、個人のブランディングでも活用されるInstagram。ビジュアル中心のプラットフォームだからこそ、魅力的な発信ができれば、商品やサービス、個人の想いが一気に広まり、多くの人に届く可能性を秘めています。
とはいえ、「フォロワーをなかなか増やせない」「何を投稿すればいいかわからない」と悩む人は少なくありません。Instagramの運用は、やみくもに投稿を続けても成果につながりにくいのが実情です。
この記事では、自力でInstagramのフォロワーを着実に増やしていくために必要な設計・運用・分析のステップを体系的に解説していきます。SNSマーケティングの基本を押さえつつ、今すぐ実践できる施策を網羅しているので、個人でも企業でも今日から役立てることができます。
本記事は、主要9大SNS公式パートナー & X (Twitter) 広告 認定代理店である
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Instagram運用に欠かせないリールのノウハウ大公開 Instagramでフォロワーを増やすには、リール投稿をお勧めします。リール専用のタブがあったり、アルゴリズムによって発見タブやフォロワー以外のユーザーにも広く表示される可能性があるためです。そんなリールの制作方法をMetaの公式パートナーであるシャトルロックがノウハウを大公開します!
Instagramのフォロワーを増やす方法22選
早速、Instagramのフォロワーを増やす方法を紹介します。
ここでは、事前準備、認知、興味喚起、フォロー促進の4つのフェーズに分けて記載しますので、参考にしてください。
【事前フェーズ】フォローされやすくなるプロフィールを作る
Instagramでフォロワーを増やす第一歩は、アカウントの第一印象=プロフィールの最適化です。
プロフィールは、ユーザーがアカウントを見つけたときに「フォローするかどうか」を判断する重要な要素です。
ここでは、フォローされやすいプロフィールを作るための具体的な要素を解説していきます。
1. プロアカウントで運用を開始する
Instagramアカウントでフォロワーを増やすためには、ただ投稿を行うだけではなく投稿をした後の分析と改善を繰り返す必要があります。分析に必要なインサイトを確認できるのは「プロアカウント」のみです。
インサイトでは、以下の数値を確認することができます。最近のインサイトでは「毎月のまとめ」「ベストプラクティス」「ヒント」など、投稿を改善しやすいコンテンツやナレッジがまとまっていますので、ぜひ参考にしてみてください。

なお、Instagramアカウントでプロアカウントに切り替える方法は以下です。


- 自身のInstagramアカウントの「プロフィールを編集」をクリック
- 「プロフィールを編集」内の「プロアカウントに切り替える」をクリック
2. プロフィール画像・ユーザー名・IDの工夫
第一印象で「フォローしたい」と思わせるには、視覚と記憶に残るプロフィール設計が欠かせません。
- プロフィール画像:ブランドロゴや明るく親しみやすい顔写真がおすすめ
- ユーザー名:検索されやすく、内容が想像しやすいものにする
- ID(アカウント名):シンプルで打ちやすい、覚えやすいものを意識
ユーザーが一瞬で「誰のどんな発信か」を理解できる設計にすることがポイントです。
3. 心をつかむ自己紹介文・キャッチコピー
Instagramのプロフィール文は、わずか150文字で企業の価値や世界観を伝える“名刺”のような存在です。
第一印象で心をつかむには、誰に・何を・どう提供しているのかを端的に伝えることが重要です。
また、キャッチコピーを添えることで印象に残りやすくなり、フォロー率が向上します。定型文ではなく、ブランドの強みや個性を活かした言葉を選びましょう。例えば以下が具体例です。
- 「“食べる”をもっと楽しく。◯◯(企業名)は毎日の献立をサポートするレシピメディアです」
- 「地方の魅力を、写真と物語で全国へ。観光情報メディア◯◯公式」
- 「30秒で笑顔に。子どもと育つ毎日を応援するベビーブランド◯◯」
ターゲットに共感される表現を心がけましょう。
4. ハイライト・リンク・グリッドで世界観を演出
プロフィール画面は「企業の顔」です。ハイライトはサービス紹介やキャンペーン告知、採用情報などをストックし、企業活動の理解促進に役立てます。ハイライトとリンクの場所は以下です。

またグリッドとは投稿画面一覧を指します。

グリッド投稿(フィードの並び)にも統一感を持たせ、ブランドの世界観をビジュアルで表現すると好印象です。
5. ブランドカラー・フォントの統一
企業アカウントの第一印象を左右するのがビジュアルの一貫性です。
プロフィール画像から投稿ビジュアル、ハイライトカバーまで、ブランドカラーとフォントを統一しましょう。
これにより「投稿一覧を見ただけで自社だとわかる」状態を作ることでフォロワーの増加が期待できます。
【認知フェーズ】まずは「見られる」ための施策
Instagramでフォロワーを増やすには、まずは「見られる存在」になることが重要です。どんなに魅力的なコンテンツを用意していても、ユーザーの目に触れなければフォローにはつながりません。企業アカウントの場合は、ブランディングや顧客接点としての役割も意識しましょう。
6. リール・ストーリーズ・フィード投稿の使い分け
Instagramの主要な投稿形式にはリール・ストーリーズ・フィード投稿の3種類があります。
項目 | 内容 |
リール | 認知拡大に最適。 おすすめ表示で新規ユーザーに届きやすい |
ストーリーズ | フォロワーとの関係維持に効果的。 限定感やリアルタイム性が強み |
フィード投稿 | ブランディングの核。 アーカイブとして継続的に効果を発揮 |
目的ごとに投稿形式を使い分けることで、効率よく幅広い層にアプローチできます。
7. 投稿時間と投稿頻度の最適化
Instagramの投稿は「いつ」「どれくらいの頻度で」行うかが重要です。
最適な投稿時間については、フォロワーが最もアクティブな時間帯を仮説建てしつつ検証しながら定義していきましょう。理想の投稿頻度についても同様です。頻度が高すぎると、フォロワーから敬遠されてしまう可能性もあります。
8. 効果的なハッシュタグと位置情報の使い方
ハッシュタグと位置情報は“見つけてもらう”ための重要な機能です。
ハッシュタグは、投稿の検索性・発見性を高めるための基本施策です。ビッグワード、ミドルワード、スモールワードの3種類を組み合わせると効果的と言われています。
- ビッグワード:投稿件数10万件以上(例|#今日のコーデ #カフェ巡り)など
- ミドルワード:投稿件数1万〜10万件以下(例|#渋谷カフェ巡り #30代ファッションコーデ)など
- スモールワード:投稿件数1万件以下(例|#○○プレゼント企画 #〇〇店)など
Instagramでは、1投稿あたり最大30個までハッシュタグが使えますが、10〜15個程度が適切とされ、内容に関連したタグのみを選ぶことが重要です。多すぎるとスパムに見える可能性もあるので注意は必要です。
位置情報に関しては、店舗・イベント会場などリアルな場所をタグ付けすることで地域ユーザーに訴求できます。
9. 発見タブ・アルゴリズム対策を意識する
Instagramの「発見タブ」に載ることで、非フォロワーにリーチできます。そのためには、アルゴリズムが重視する以下の要素を押さえましょう。
- 視聴完了率・保存・シェア数が高い投稿
- 継続的な投稿と一貫性のあるコンテンツ
- 投稿後の30分での反応数(初速)
エンゲージメント率の高い投稿を増やすことが、発見タブ表示への近道です。
10. ユーザー生成コンテンツ(UGC)の再投稿
フォロワーが投稿した写真や動画を公式ストーリーやフィードで紹介することで、コミュニティ感を醸成します。
- 条件:ブランドハッシュタグの使用/公式タグ付け
- 再投稿頻度:週1~2回
- 再投稿時のひとこと:感謝+タグ付け
UGCを紹介されるとユーザーは喜び、周囲にも拡散。新規ユーザーの関心を引きつけ、フォローにつなげる好循環が生まれます。
実際に弊社のクライアント様案件で、Instagramでユーザーが投稿したコンテンツを再投稿する施策を行いました。その際、万が一ユーザーから再投稿を断られるケースに備え、1施策あたり10件のユーザー投稿を選定しました。
最も再投稿したい投稿から順に、DMで直接連絡し許可をいただく流れを取りました。中には再投稿を希望されない方もいらっしゃったため、丁寧かつ慎重なコミュニケーションが非常に重要です。
11. テンプレートやCanvaでデザイン強化
企業アカウントでは、見た目の統一感とプロらしさが信頼感につながり、フォロワーを増やす施策の一つになります。
デザインに自信がなくても、Canvaなどのテンプレートツールを活用すれば簡単に整った投稿が作れます。
- ブランドカラーやロゴの統一
- 商品紹介テンプレートの用意
- ストーリーズの動的テンプレート活用
ビジュアル面での差別化は、競合と並んだ際の“選ばれる要因”になります。
【興味喚起フェーズ】エンゲージメントを高める工夫
投稿を「見てもらう」段階を超えたら、次は「興味を持ってもらう」フェーズに進みます。
Instagramでフォロワーを増やすためには、まず自分の投稿が既存フォロワーのフィード(ホーム画面)にしっかり表示される状態を作ることが欠かせません。そのカギとなるのが「ホーム率」です。
ホーム率とは、既存フォロワーのうち、実際に何%の人があなたのフィード投稿を見ているかを示す指標のことです。
この数値が高いほど、Instagramのアルゴリズムは「このアカウントの投稿はフォロワーにとって有益」と判断し、フィード上で優先的に表示してくれるようになります。
ホーム率を上げるには、特に以下3つの要素を増やすことが重要です。
- いいね
- コメント
- 保存
ここからは、実際にホーム率を改善し、フォロワーとの接触頻度を高めるための具体的なコツを解説していきます。
12. 投稿に統一感とブランド性を持たせる
フォロワーの興味を持続させ、ホーム率を高めるには、投稿に一貫性とブランド性を持たせることが重要です。色味、トーン、構図、フォントなどを統一することで、プロフィール画面全体が美しくまとまり、「世界観のあるアカウント」として印象づけられます。
たとえば、ベージュ×白を基調にするライフスタイルブランドや、POPな配色で統一するエンタメ系など、視覚的なルールを決めて投稿しましょう。CanvaやAdobe Expressなどのテンプレートを活用すれば、非デザイナーでも簡単に統一感を演出できます。
13. 投稿の保存率を上げる
Instagramでは、保存率が高い投稿はアルゴリズムから「価値の高い情報」と評価され、より多くのユーザーに表示されやすくなります。保存率を上げるためには、「また見返したい」と思わせるコンテンツが不可欠です。
たとえば以下のような実用性の高い情報をまとめたコンテンツが効果的です。
- ノウハウやレシピ、チェックリストなど
- 1投稿内で複数の価値を与えるカルーセル投稿を活用
- まとめ系やHOW TO系のコンテンツ(見出しを明確に記載する)
14. コメントをもらいやすいようキャプションを工夫する
コメント数が多い投稿は、「他の人も参加したくなる会話が生まれている」と判断され、フィードや発見タブで優遇される傾向があります。
キャプションは一方的な情報提供だけでなく、「あなたはどう思いますか?」や「○○派?それとも○○派?」といった質問形で終わらせるとエンゲージメントを獲得しやすく効果的です。さらに、コメントしてくれたユーザーには必ず返信し、交流を深めることで再訪率も上がりやすくなります。
15. ストーリーズの質問やアンケートで反応を引き出す
ストーリーズ機能はユーザーと短時間で気軽につながれる絶好の場です。質問スタンプやアンケートスタンプを活用すれば、ユーザーの意見を収集できるだけでなく、「回答したくなる」「共感できる」体験を通じてエンゲージメントが高まります。
たとえば、「次に読みたい記事は?」や「あなたの好みはどっち?」など、選択しやすい設計が有効です。回答結果を共有することで、フォロワー参加型の運用となり、アカウントへの愛着も育まれます。
16. 流行りの音楽とリールを組み合わせる
Instagramのリールは、アルゴリズムによって発見タブやフォロワー以外のユーザーにも広く表示される可能性があります。その際、トレンドの音楽やBGMを使うことで再生回数の増加が期待できます。
音楽は視覚だけでなく感情にも訴えるため、動画の没入感や視聴維持率を高める効果があります。選曲はInstagramの公式音源ライブラリから行えば著作権の心配もありません。
さらに、流行の音楽を使うと検索やハッシュタグ経由での露出も期待できます。
17. コメント・DMで双方向の関係をつくる
エンゲージメント向上には、コメントやDMを通じた“会話”が欠かせません。ユーザーからのコメントには丁寧に返信し、DMでの問い合わせにも迅速な対応を心がけましょう。
たとえば、「ご意見ありがとうございます!」「気づきになってうれしいです」など、一言でもリアクションすることでユーザーは「ちゃんと見てくれている」と感じます。企業アカウントであっても人間味を出すことで、顧客ロイヤルティが育ちます。
18. インスタライブを行う
インスタライブは、Instagram上でフォロワーとリアルタイムに交流できる唯一のコンテンツ形式です。通常のフィード投稿やリールよりも「双方向性」が高く、参加してくれるユーザーの関心や愛着を一気に高められるのが特徴です。
さらに、ライブ配信が始まるとフォロワーに通知が届きやすいため、アクティブフォロワーとの接触機会を増やし、ホーム率やエンゲージメントの向上にも直結します。
効果的なインスタライブの実施方法
- テーマ設定と事前告知
- 配信の目的(新商品の紹介、Q&A、コラボ配信など)を明確化。
- ストーリーズやフィード投稿で日時・内容を事前告知し、リマインダーを設置。
- 参加型コンテンツを取り入れる
- ライブ中にアンケートや質問コーナーを実施。
- コメントやハートにリアルタイムで反応することで、参加感を高める。
- 配信時間と頻度を最適化
- フォロワーが最もアクティブな時間帯(例:夜20〜22時)を狙う。
- 定期的なライブで「この時間に行けば交流できる」という習慣を作る。
- ライブ後のアーカイブ活用
- ライブ終了後は必ずアーカイブを残す。
- 見逃し視聴用としてストーリーズやハイライトに保存し、リールやフィード投稿に再編集して再活用。
特に配信中に視聴者の名前を呼んだり質問に答えたりすることで、“自分のために発信してくれている”と感じさせることができます。この『特別感』こそが、その後のエンゲージメントを大きく左右します。
なお、2025年8月現在はフォロワーが1,000名以上でないとインスタライブができなくなりました。
詳細については以下の記事でまとめていますので、あわせてご覧ください。
19. 投稿フォーマットの勝ちパターンを見つける
Instagramの投稿には反応の取れやすい“勝ちパターン”があります。たとえば、「3つのコツ」「〇〇しない3つの理由」など見出しが明確なカルーセル投稿、1分以内で要点をまとめたリール動画、感情に訴えるストーリー性のある画像などが代表例です。
分析ツールやインサイト機能で、どのフォーマットが保存・シェア・エンゲージメント率が高いかを確認し、成果の出た形式を積極的に再利用・改善していくことが運用の質を高めます。
【フォロー促進フェーズ】フォローを後押しする導線づくり
Instagramでフォロワーを増やすには、投稿の内容や見た目だけでなく、「フォローしたくなる導線づくり」が鍵を握ります。
ユーザーが「もっと知りたい」「次も見たい」と感じたタイミングで、適切にフォローを促す工夫ができていれば、自然とフォロワー数は伸びていきます。導線は“控えめに、でも確実に”設計するのが成功のポイントです。
20. キャプションや画像にCTA(行動喚起)を設置
フォローを促すには、投稿内容に「行動のきっかけ」を明示的に入れることが大切です。たとえば、キャプション文の末尾に「気になった方はフォローして最新情報をチェック!」や「今後も役立つ情報を発信します。
ぜひフォローを!」など、具体的なCTA(行動喚起)を入れましょう。画像内にも「詳しくはプロフィールへ」「フォローで最新情報をゲット」といった視覚的な訴求を加えると、より効果的です。CTAはシンプルかつ明確に、1投稿に1つが基本です。
21. ストーリーズや投稿でのフォロー誘導のしかけ
ストーリーズでは、フォローボタンの設置やスタンプ機能を活用し、自然な流れでフォローを促すことができます。
たとえば、「フォローしてくれた人限定で続きを公開」や「次回の投稿通知が欲しい方はフォローを!」といった文脈をつくり、行動を促すしかけを設けましょう。
また、フィード投稿に「#保存推奨」などのタグを添えて「役立つ投稿アカウント」と印象づけることも、フォローにつながる行動導線です。
22. カルーセルでプロフィールへの動線を作る
複数枚の画像をスライドで表示できるカルーセル投稿は、フォロー導線を作るのに最適なフォーマットです。
たとえば、1枚目で「〇〇に悩んでいませんか?」と問いかけ、2〜3枚目で解決策を提示、最後のスライドで「もっと情報が欲しい方はプロフィールからフォローを」など、流れの中に自然なCTAを組み込む構成が効果的です。
なぜ今、Instagramでフォロワーを増やすことが重要なのか
Instagramは巨大なSNSであり、特に20〜40代の購買意欲が高い層に強くリーチできます。
企業にとってInstagramは、認知の獲得からブランディング、販促、リクルートに至るまで多彩なマーケティング施策の起点となる存在です。具体的にInstagramのフォロワー数を増やすべき理由について紹介します。
SNSマーケティングにおけるInstagramの影響力
Instagramは視覚的訴求力の高いSNSであり、商品・サービスの魅力を直感的に伝えられるプラットフォームです。
投稿・リール・ストーリーズを通じて多面的に情報を届けられるため、ユーザーの印象に残りやすく、購買行動につながる確率も高まります。
また、Instagramを経由した情報拡散は、自然な形での口コミ効果を生み、広告に頼らない認知拡大も期待できます。いまやInstagramは、BtoCはもちろん、BtoBでも無視できないマーケティングチャネルです。
フォロワー数は「信頼」と「拡散力」の証
Instagramにおけるフォロワー数は、単なる数値ではなく“信頼されているブランド”の指標になります。
フォロワーが多いほど投稿の初速が上がり、発見タブやリール面への露出も高まり、アルゴリズム上の拡散力が強化されます。
さらに、企業アカウントとしての信用度にもつながり、採用活動や営業活動にも好影響を与えます。
フォロワーは“未来の顧客候補”でもあるため、地道に増やす施策は長期的な資産形成につながります。
フォロワーを増やす前に押さえるべき4つの設計ポイント
実際に施策を実行する前に抑えておくべきポイントを紹介します。
ターゲットとペルソナを明確にする
フォロワーを増やすには「誰に向けて発信するのか」を明確にすることが第一歩です。具体的な人物像(ペルソナ)を描くことで、投稿の方向性が定まり、訴求力が高まります。ペルソナ設定のチェックポイントは以下です。
- 年齢/性別/居住地
- 興味・関心/ライフスタイル
- 抱えている悩み・ニーズ
- インスタで求めている情報や体験
例えば以下がペルソナ像の例となります。
ペルソナ項目 | 例 |
年齢/性別/居住地 | 34歳・女性・東京都在住 |
興味・関心/ライフスタイル | 育児と仕事を両立するワーママ。週末は子どもとお出かけや料理が趣味。 |
抱えている悩み・ニーズ | 忙しい毎日でも手軽に使える家事効率化アイテムが知りたい |
インスタで求めている情報や体験 | リアルな商品レビュー、時短術、家族との過ごし方アイデア |
アカウントの目的・テーマ・価値提供を決める
アカウントの立ち位置が不明確だと、投稿がブレやすくフォローにつながりません。
運用目的と「どんな価値を提供するのか」を明確に定めましょう。目的と提供価値の整理例は以下です。
運用目的 | 提供価値 |
自社商品・サービスの認知向上 | 商品の使い方や導入事例の紹介 |
ブランドイメージの醸成 | 世界観やストーリーの発信 |
顧客との関係構築 | コメント対応・DMでの交流 |
運用計画を立てて一貫性を保つ
思いつきで投稿を続けても効果は薄く、アカウントが伸びません。運用のルールを作って一貫性を持たせましょう。
運用の基本ルール例は以下です。
- 投稿頻度:週3回(火・木・土)
- 投稿ジャンル:商品紹介/豆知識/事例紹介
- デザイントーン:白背景+ブランドカラー
アルゴリズムを理解する
Instagramでは、すべてのユーザーに同じコンテンツが表示されるわけではありません。リール、フィード、ストーリーズ、発見タブのそれぞれでアルゴリズムが異なり、ユーザーの興味関心や行動履歴に応じて表示順位が決まります。
たとえばフィードやストーリーズでは、相互交流の頻度や投稿の新しさが重要視され、リールや発見タブでは視聴完了率やシェア・保存数などが影響します。アルゴリズムは以下のような要素で構成されています。
- 投稿への「いいね」やコメント、保存などの反応
- ユーザーが誰をフォローしているか
- 投稿内容の種類(動画・画像など)
- 投稿がどのくらいの頻度で見られているか
こうした基本的なアルゴリズムを理解したうえで、運用を設計しましょう。
なお、Instagramのアルゴリズムについての詳細は以下で詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。
参考:Instagram「Instagramのアルゴリズムのしくみ」
フォロワー数を増加させる外部施策
継続的なコンテンツ運用だけでなく、外部施策を取り入れることで短期間でのフォロワー増加が見込めます。
ここでは特に効果的な3つの施策を紹介します。
キャンペーン・プレゼント企画で注目を集める
キャンペーンやプレゼント企画は、参加条件に「フォロー」「いいね」「メンション」「コメント」などを加えることで、フォロワーの増加を狙えます。
シャトルロックジャパンでは、コメントを伸ばすためのキャンペーンツールを提供していますので、もしよろしければ以下の資料から詳細をご覧ください。
合わせて資料を見る

コメントだけで参加できる!Instagramインスタントウィンキャンペーン 本サービスは、Instagram のビジネスアカウント運用における「新規ユーザーの自然な流入が弱い」「コンテンツを拡散したい」「ユーザーの声を集めたい・ユーザーのエンゲージメントを強化したい」といった課題を、”コメント投稿を参加条件にする自動抽選ツール” によって解決する新しいキャンペーン手法です。
Instagramでコメントキャンペーンを実施することでキャンペーンで指定したコメントだけでなく、対象のブランドや商品に関するポジティブな声が集まりやすくなります。そのため、ただエンゲージメントを獲得するだけでなく、ブランドや商品に対するイメージアップにもつながります。
実際に、ビール『ミッケラー』を販売する株式会社ウィスク・イー様に弊社のキャンペーンツールを導入いただき、過去に実施したキャンペーンの中でも最も多くのコメント数を獲得しました。
キャンペーン担当者が工夫した点や施策内容の詳細は、以下の画像をタップしご覧ください。
共同投稿やインフルエンサー連携を活用する
同業他社や関連領域のアカウントとの「共同投稿」や、インフルエンサーとのコラボは、相互のフォロワーに対して自然にリーチできる手法です。
共同投稿の活用法としては「新商品・新サービスの同時リリース」「セミナーやイベントの共催PR」などが該当します。
またインフルエンサーとの連携の際には「フォロワー層と自社ターゲットが合致しているか」「数値だけでなく、投稿の反応や世界観があっているか」をチェックしましょう。
Instagram広告の活用(リール・発見・ストーリーズ)
広告機能を使えば、ターゲット層に直接リーチできます。特に「発見」「ストーリーズ」「リール広告」は、興味関心ベースで表示されやすく、フォローにつながる確率が高まります。広告出稿時のポイントは以下です。
- フォロー導線が明確なクリエイティブ
- 初回閲覧で魅力が伝わる短尺動画
- CTAの訴求を忘れずに設定する(例:「フォローして最新情報をチェック」)
避けるべきNG施策と注意点
Instagram運用では「やるべきこと」だけでなく、「やってはいけないこと」を知っておくことも重要です。
フォロワーを増やすことだけを目的にした施策は、アカウントの信頼性や将来的な運用に悪影響を及ぼす恐れがあります。
フォロワー購入やスパム的なタグ利用は逆効果
一見効果がありそうな「フォロワー購入」や、関連性のない大量のハッシュタグを付ける「タグスパム」は、アカウントの健全性を大きく損ないます。
フォロワー購入は本質的ではありません。実態のないアカウントばかりが増え、エンゲージメント率が下がります。
またスパム的なタグ利用をすると、Instagramのアルゴリズムにより、投稿の露出が制限される(シャドウバン)可能性があります。
一貫性のない運用や過度な宣伝は信頼を損なう
日によってトーンや投稿ジャンルが変わるなど、方向性の定まらない運用は、ユーザーに混乱や不信感を与える原因になります。また、宣伝ばかりの投稿も避けるべきです。例えば以下はNG例ですので気を付けましょう。
- フィードに急に異なるジャンルの投稿を混ぜる
- デザインのテイストが毎回バラバラ
- キャプションが宣伝ばかりになる
フォロワー増加に成功したアカウント事例
Instagramでは、狙ったターゲットに合った発信ができれば、少ないフォロワー数でも売上や集客につなげることが可能です。ここでは、フォロワー増加に成功した企業アカウントの事例を3つ紹介します。
家具・雑貨のオンラインストアの事例
まずご紹介するのは、株式会社ベガコーポレーションが展開するインテリア・家具ブランド「LOWYA(ロウヤ)」の公式アカウントです。新商品や便利商品の紹介、お部屋作りの悩み解決やインテリアコーディネートの提案などを行っているアカウントです。

本アカウントのポイントは、プロフィール画面に飛ぶと、「LOWYA(ロウヤ)」に関する自己紹介投稿が固定されている点です。プロフィール欄では伝わりきらない内容を、分かりやすいキャプションと画像で紹介することでどのようなブランドなのか、一目で分かります。
また、ユーザーが知りたい「バズった商品」や「みんなのお部屋紹介」「商品を使用した検証動画」など一つ一つのコンテンツがユーザー視点でまとまっており、ぜひ参考にしたいアカウントの一つです。
美容外科の事例
次にご紹介するのは、池袋駅前のた皮膚科 院長のInstagramアカウントです。
こちらは企業アカウントとは少しジャンルが違いますが、運用が上手い事例としてご紹介いたします。

本アカウントでは、美容医療の専門家としてプロフィールに「エビデンスに基づいた正しい情報を解説」「皮膚科専門医」「ニューヨーク州医師免許」など信頼できる情報を伝えています。
さらに、成分やエビデンスをもとに病院で受けられる施術内容だけでなく市販で購入できるスキンケア商品の紹介も行っています。
これにより、病院での施術までは考えていないけれど、美容に興味のあるユーザーを取り込むことができるため、いざ病院での施術を受けようと検討した際の最有力候補として自然に想起される運用ができています。
そのため、自社のPRばかりを投稿するのではなく、信頼性ある専門家の視点で、ユーザーのためになる情報発信が有効的だと言えます。
レシピ動画メディアの事例
最後にご紹介するのは、レシピ動画で有名なデリッシュキッチンのInstagramアカウントです。
新しい体験を通して、料理を作る方にも、食べる方にも、楽しみを届けたいといったコンセプトでレシピを公開しています。

ただレシピを投稿しているだけでなく、「包丁いらない時間かからない」「休日に作りたい!朝ごはん」など、具体的なシチュエーションを想定したレシピを公開しています。
これらは、しっかりとペルソナ設計ができている証拠でどのようなユーザーにどのようなコンテンツを届けたいかを緻密に考えられています。
また、投稿の最後には自社商品の紹介とその詳細を見てもらうようプロフィールへの誘導も設計されています。レシピの発信だけにとどめず、ユーザーにとって欲しい行動を明確にしている点も参考にしたいポイントです。

継続的な改善と分析でアカウントを伸ばし続けよう
Instagram運用は「投稿して終わり」ではありません。成果を出し続けるには、分析・改善のサイクルを回すことが不可欠です。特に企業アカウントでは、PDCAを習慣化することで、運用効果を最大化できます。
インサイト活用と投稿改善のPDCA
Instagramの「インサイト」機能では、投稿ごとのリーチ数、保存数、フォロー誘導数などが確認できます。
これらの指標をもとに「どんな投稿が成果につながったか」「改善すべき点はどこか」を分析し、以下のPDCAを回しましょう。
ステップ | 内容 |
Plan(計画) | ターゲットに合うテーマ・企画を立案 |
Do(実行) | 投稿作成・スケジュールに沿って発信 |
Check(確認) | インサイトで数値を確認・比較分析 |
Act(改善) | 良かった点・悪かった点を次回に反映 |
このループを続けることで、コンテンツの精度と成果が高まります。
プロや分析ツールの導入も視野に
一定のフォロワー数や投稿数がある企業は、より高度な分析を行うために外部ツールの導入や、プロへの相談も検討するとよいでしょう。
また、SNSコンサルやマーケティング代理店と連携することで、戦略設計から改善支援まで幅広くサポートが受けられます。時間と成果を両立したい企業には有効な選択肢です。
まとめ
Instagramでフォロワーを増やすには、単なる投稿の繰り返しではなく、設計・運用・分析の3軸で一貫した戦略を持つことが重要です。
すぐに大きな成果を出すのは簡単ではありませんが、正しい設計と地道な改善を積み重ねれば、確実にフォロワーは増えていきます。
本記事で紹介した施策を今日からひとつずつ取り入れ、着実にアカウントを育てていきましょう。企業の信頼やブランド力向上にも、SNSは強力な武器になります。