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こんにちは!
rabbitのキャンペーン分析担当官です。
最新海外インスタグラム活用事例のラストをご紹介します。
目次
ファンとの交流が新作プロモーション。ジョン・メイヤーのビジュアル戦法とは。
アメリカのシンガーソングライターでありギタリストのジョン・メイヤー氏は、2017年新作アルバムである「The Search for Everything」のプロモーションに、インスタグラムの画期的機能「Instagram Live(インスタグラムライブ)」を活用し話題を呼びました。
「インスタグラムライブ」とは、「ストーリー」などと共に人気を呼んでいる最新機能の一つで、誰もが気軽にライブ配信を行えるものです。メイヤー氏はそれを利用してアルバムの宣伝をし続けました。
生のジョン・メイヤーを見ることができると、ファンの間でアクセスが殺到し、新曲のパフォーマンスから画面上に寄せられるファンからのコメントや質問にその場で答えたり、様々な裏話をしたりと、大変な盛り上がりを見せました。
現在多くのアーティストや企業などがインスタグラムライブを活用してビジュアルで攻めていますが、ユーザーの非常に多いインスタグラムでは、気軽にアクセスできるため影響力の強いものです。ファンにとったら直接「現在」のメイヤー氏と交流できるということで、これ以上の幸せはありません。
今後も多くのアーティストや企業がインスタグラムライブを通して、ファンや視聴者を興奮させるような手法でマーケティングを行っていくことでしょう。
とにかく特典をいっぱいにする「マーブル・スラブ・クリーマリー」。人気アイスを安くゲット!
アメリカの大人気アイスクリーム屋チェーン店「Marble Slab Creamery(マーブル・スラブ・クリーマリー)」は、子どもから大人まで行列ができるほどの人気を誇ります。冷えた大理石の上でアイスクリームをこねてくれ、さらに好きな具材をトッピングできるのが魅力です。アイスクリームの他、アイスケーキなども誕生日を中心に多く売れています。
そんなマーブル・スラブ・クリーマリーは、さらに顧客を寄せ付ける方法として、自社のインスタグラムには常にディスカウントクーポンや値引きで買うことができる日や週を設け宣伝し続けています。
ディスカウントクーポンにはオンラインで使用できるコードが記載されているため、だれでも自由に使用することが可能です。またメンバーにはポイントが倍増する日などもあったり、メンバー未登録者向けに、アプリをダウンロードしてサインアップなども誘導しています。
インスタグラムをフォローしていないと、人気のアイスクリームやアイスケーキのセール日や時間帯を見逃してしまうほどです。こんなに特典がいっぱいあるのなら、ぜひアプリも入れたいし、メンバーにもなろうかなと思ってしまう人も多いはずです。
人気店だからこそ影響力の強いインスタグラムで、クーポンやセール日を公開して、集客に工夫を凝らし続けています。
「スターバックス」がレディーガガとコラボ!チャリティー参加で社会貢献。
アメリカのスターバックスが2017年6月に行ったレディー・ガガ氏とのコラボキャンペーンが、特定のドリンクを頼めば社会貢献までできると話題となっていました。しかもそのドリンクの売り上げの一部が非営利団体へ寄付されるというものでした。
世界的に有名なアメリカの歌手レディー・ガガ氏は、2012年に母親と非営利団体「Born This Way Foundation」を設立し、このキャンペーンはそれを支援するものでした。その団体は、特に若者の健康や自信向上を掲げており、この世の中でみんなが尊重し合い幸せな生活を送ることができるようにということを望んでいます。
このスタバとレディ・ガガ氏のコラボは、「Cup of Kindness」のキャンペーンの一環で売り上げの25%が団体の基金に寄付される仕組みです。スタバの対象商品は、元々裏メニューとして大ヒットを飛ばしていたカラフルドリンクの「Pink Drink」と「Ombré Pink Drink」、さらにレディ・ガガとのコラボの新作「Matcha Lemonade」と「Violet Drink」でした。
とてもカラフルな心がうきうきしてしまうようなドリンクで、SNS上ではずっと話題となっており、さらに今回はあの影響力の強い人気歌手レディー・ガガが手掛け売り上げが彼女の団体に寄付されるということで、社会貢献もしたという気持ちにさせてくれます。
実際6月にはガガ氏本人がスターバックスのある店舗に赴き、スタバのグリーンのエプロンをしてカウンター内でキャンペーンのドリンクを振る舞う姿が自身のインスタで公開されました。またドライブスルーの前で宣伝している写真も投稿されたりと、庶民的な姿に心打たれたファンも多かったはず
です。
超売れっ子歌手ガガ氏と大手であるスタバがタッグを組むと、双方にとって非常に大きな影響を人々に与えることが可能です。ガガ氏のファンやスタバファンのつながりも強くなり、商品の売り上げや団体の周知にも一役買います。対象商品はキャンペーン後も販売継続が決定する人気ぶりでした。
多様性を受け入れる「Airbnb」。ほのめかす政治的立場。
今や旅行者を中心に多くの人々が利用する「Airbnb」は、世界192カ国、33,000もの都市で80万軒以上の宿泊施設を提供しています。ネットやスマホなどで世界中の宿を掲載したり、検索や予約もできる最新の民泊サービスです。
そんなAirbnbが2017年初めに、世界中のあらゆるバックグラウンドの人々を、人種も関係なく受け入れサポートするというキャンペーンをインスタグラムで行いました。「#WeAccept(我々は受け入れる)」というハッシュタグでAirbnbの存在と平等な立場を周知しました。
本来は「国籍や性別、人種などに関わらずあらゆる人が利用できるサービス」という趣旨でしたが、どうやらアメリカの新大統領が誕生した直後でもあったため、政治的ポジションを主張する役割もあったようです。現在までにインスタグラムに上げられた動画だけでも113,000回以上もの再生があり、他にもテレビCMやツイッターなどあらゆるところで使用されたため、視聴した人は世界中でものすごい数だったと予想されます。
企業等が政治的見解をインスタグラムなど影響力の強いSNSでほのめかしたりするのはたまに見られますが、Airbnbの場合は世界中の旅行者や同じ政治的立場にいる人、人種的にマイノリティの人々をも味方に付ける手法にでました。
もちろんそういった信念を持って行っているキャンペーンではありますが、インスタグラムでは、政治的発言を基にニュースでも取り上げられたほどの影響力を見せつけた宣伝効果抜群の成功例です。
かつてはインスタグラムがここまで世界中の人々に影響を与えるとは思ってもいませんでした。日常の暇つぶしの娯楽の一部から始まり、今では大企業が世界中を動かすようになっています。そしてユーザー側にも多くのメリットがあるため、インスタグラムというSNSは魅力的に映り手放せない存在になっているのですね。