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Instagramは、月間アクティブユーザー数が世界で20億人、日本国内だけでも約3,000万人を超えた未だ人気の衰えないSNSです。そのため、マーケティング施策においても注目されているSNSの一つです。
しかし、「広告の種類や配信面が多く、何を選べば良いか分からない」「自社に合うフォーマットは何か?」など、悩まれる方も多いのではないでしょうか。
そこで、本記事ではInstagram 広告の種類や配信面、それぞれの特徴や使い分けなどをご紹介し、成果を出すコツも踏まえて網羅的に開設します。
さらに、費用形態や出稿手順も併せてご紹介していますので初心者の方でも理解が深まる記事となっております。
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目次
Instagram広告とは?概要や市場動向
Instagram広告の概要についてご紹介します。現在の利用状況から最新のフォーマットについて開設します。
世界20億・日本3,000万人ユーザーの強み
Instagramは現在、世界の月間アクティブユーザー数が20億、国内でも3,000万人を超えるユーザーが使用しています。これだけの利用者数がいるInstagramで効果的に広告を配信することができれば、マーケティングにおいて大きな影響を与えるでしょう。
また、市場調査会社イーマーケターの主席アナリスト、ジャスミン・エンバーグ氏は、以下のように述べています。
インスタグラムは現在、Metaにとって最も収益性の高い市場である米国において最大の収益源であり、2025年には同社の広告収入の50.5%を占める見込みだ
このことからも、Instagram広告は今後も勢いの絶えないSNSであることが分かります。
2015年導入以降のInstagram広告フォーマット進化
2015年に広告配信が可能になって以来、Instagram は様々な変化を遂げています。
時期 | 主な変化 |
2015年 | 日本でのInstagram 広告を配信可能に |
2021年 | 最大60秒のリール広告を配信可能に |
2022年 | 最大90秒のリール広告を配信可能に |
2025年 | 最大3分のリールを配信可能に |
Meta「Instagram、リール広告の提供開始を発表」Meta.2021.06.18
Instagram「creators」Meta,2025.01.21
数年にわたり、リールの投稿可能秒数が延長してきたことからも、Instagramが縦型動画コンテンツを重視していることが分かります。実際に、Instagramのリールをはじめ、TikTokやYouTubeのショート動画も需要が高まっており、今後ますます縦型動画コンテンツは注目される存在となるでしょう。
Instagram広告、配信面の種類4つと活用のポイント
Instagram広告は複数の配信面に展開され、ユーザーの利用シーンに応じた訴求が可能です。
配信面の特性を理解することで、訴求力やコンバージョン率を高められます。以下では、それぞれの配信面の特徴と活用ポイントをご紹介します。
フィード
フィード広告は、通常の投稿と同じタイムラインに挿入され、違和感なくユーザーの目に留まります。
画像、動画、カルーセル形式など表現の幅が広く、ブランドの世界観を伝えるのに適しています。
キャプションやCTAボタンも活用でき、ブランディングとコンバージョンを両立しやすいのが特徴です。
ストーリーズ
ストーリーズ広告は、スマートフォン画面をフルに活用した縦型フォーマットで表示され、ユーザーの注目を集めやすい形式です。
広告は24時間で消えるストーリーズの中に自然に表示され、日常的に閲覧される傾向があります。リンクやスタンプを用いた直接的な行動喚起にも適しており、ECやキャンペーン訴求との相性が良好です。
発見タブ
発見タブは、ユーザーが興味関心に基づく新たなコンテンツを探す場所です。
ここに広告を出すことで、フォロワー以外の潜在顧客へのリーチが期待できます。
閲覧のモチベーションが高い場面で表示されるため、ブランド認知の獲得やトラフィックの誘導に効果的です。ビジュアル訴求が重要となります。
リール
リール広告は、エンタメ性の高い短尺動画の間に表示され、ユーザーに自然な形で広告が届きます。
音楽やトレンドを取り入れたテンポの良い動画が好まれ、没入感のある体験が可能です。
リーチ拡大や若年層との接点構築に最適で、特に動画制作の工夫が成果に直結します。
Instagram広告のフォーマット種類6つと使い分け
Instagramでは、目的やターゲットに合わせて選べる複数の広告フォーマットが用意されています。
静止画から動画、ショッピング機能と連動した広告まで幅広く、商材やプロモーションの内容に応じて最適な形式を選ぶことで、訴求力とコンバージョンの向上が期待できます。
画像広告
画像広告は、シンプルで直感的に情報を伝えることができる基本のフォーマットです。
高解像度のビジュアルで商品やサービスの魅力を端的に訴求でき、ブランドの世界観を伝える手段として効果的です。
静止画ならではの強みを活かし、明確なメッセージを組み合わせることが重要です。
動画広告
動画広告は、動きと音声を活用することで、より多くの情報や感情を伝えられる広告形式です。
ストーリー性を持たせた展開や商品使用シーンの紹介など、ユーザーの理解促進や購買意欲を高める効果があります。短時間で引き込む構成と冒頭のインパクトが成果に直結します。
カルーセル広告
カルーセル広告は、複数の画像または動画を横にスワイプして見せることができるフォーマットです。
商品のラインナップ紹介や、工程・ストーリー展開に最適で、情報を段階的に届けることでユーザーの興味を引き続けられます。CTAボタンでの誘導設計も重要です。
コレクション広告
コレクション広告は、メインビジュアルに加えて複数の商品画像を一覧表示できる、ショッピング特化型の広告です。
InstagramとFacebookショップと連携することで、広告からそのまま商品詳細や購入ページへ誘導できます。特にECやアパレル分野での活用が効果的です。
ストーリーズ広告
ストーリーズ広告は、ユーザーが日常的に視聴しているストーリーズに全画面で差し込まれる形式です。
縦型で没入感が高く、15秒以内の短尺で情報を完結に伝える必要があります。スタンプやCTAでアクションを促すことができ、タイムセールなどにも適しています。
発見タブ広告
発見タブ広告は、ユーザーが新しいコンテンツを探索する「発見」ページに表示される広告です。
検索意欲が高いユーザーに自然な形で表示されるため、リーチの拡大や新規フォロワー獲得に効果的です。コンテンツとして違和感のない高品質なビジュアルが求められます。
Instagram広告の費用形態
ここまで、Instagram広告の有効性と広告形態の種類について見てきました。
とはいえ、ここで気になるのは、Instagramに広告を出す際にどれだけの料金がかかるかです。
いかに効果の高い広告出稿先といえど、料金が高ければなかなか手が出しづらいです。Instagramの費用対効果はどれくらいのものなのでしょうか。
それぞれの料金形態を見ていきましょう。
CPM(Cost Per Mile)
CPMとは、広告が1,000回表示されるごとに費用が発生する費用形態です。
どれだけクリックされたのか、どれだけ再生されたのか、といったことは問われません。
あくまでも表示された回数が重要ですので、たくさん広告を見てもらいたい、という時に使うべきでしょう。
CPC(Cost Per Clic)
CPC(Cost Per Clic)とは、クリックの回数によって費用が発生する費用形態です。
いくら広告が表示されても、ユーザーが商品やサービスのページにアクセスするとは限りません。
それに対して、CPCは確実にリンク先に飛んだ場合にしか発生しないため、とにかくサイトを見てほしいという場合におすすめです。
CPI(Cost Per Install)
CPI(Cost Per Install)とは、ユーザーがアプリなどをインストールするたびに費用が発生する費用形態です。
アプリ制作会社にとってはいかに名前が売れるかよりも、アプリをインストールしてもらえるかどうかが大事になってくるでしょう。
CPV(Cost Per View)
CPV(Cost Per View)とは、動画が15秒以上再生されるたびに費用が発生する費用形態です。
ユーザーが動画をスキップせず、15秒以上視聴した場合のみに費用が発生するので、コストに見合う結果につながりやすいと言えるでしょう。
ただ、動画を見てもらえないことには意味がないので、ユーザーを惹きつける動画制作が必須です。
Instagram広告の成功のコツ8選
Instagram広告の概要について見てきたところで、いよいよInstagramに広告を出してみましょう。とはいえ、緻密な戦略を持たないまま広告を出してしまえば利益にはつながりません。特に、長年テレビをはじめとしたメディアに広告を出した経験がある企業ほど注意が必要です。
Instagramは、ほかのメディアとは違った広告のノウハウがあります。自分の企業の商品はどういう広告にすれば良いだろう、ということを模索するようにしましょう。
動画のサイズを調整する
Instagramの掲載箇所によって、適切なサイズは異なります。
例えば、フィードであれは4:5、ストーリーズであれば9:16のサイズが推奨サイズです。
そのサイズを超えてクリエイティブを制作してしまうと、テキストやイラストなどが切れて表示されてしまう可能性がありますので、注意してください。
短い動画で攻める
Instagramは、YouTubeと違って短尺の動画が好まれるSNSです。そのため、だらだらと長い広告を配信してもスキップされてしまう可能性が高まります。
伝えたい内容をわかりやすく完結に伝えるようにしましょう。
最初の3秒でインパクトを出す
短い広告でインパクトを出すためには、早めにメッセージを提示することが重要です。前置きが長く、動画の終わりごろになると何のCMだったのかようやくわかる、という広告では視聴者の心を掴むことはできません。
しっかりと視聴者の心を掴むなら、最初の3秒に力を入れるようにしましょう。
たとえば、食べ物のCMなら、おいしそうな食べ物の画像を真っ先に出すようにすると良いです。
離脱されない動画構成にする
Instagramを楽しんでいるユーザーは、この動画面白くないな、と思ったらすぐにスクロールをして動画から離脱できるようになっています。
そのため、最初にインパクトのある内容や、伝えたいことを持ってくるようにしましょう。
こうすれば、離脱されにくく、たとえ離脱されたとしても、一瞬でユーザーの印象に残すことができるかもしれません。
無音でも成立させる
基本的に人々がスマホを見るのは隙間時間です。周りに配慮してマナーモードにしながらInstagramを見ている人が少なくありません。
そのため、動画を作る時は音声だけに頼るのではなく、視覚だけでもメッセージを伝えられるような構成にしましょう。音声の内容を字幕に書き起こすだけでも十分有効です。
テキストの位置に配慮する
動画でメッセージを伝える時にはテキストをうまく組み合わせなければいけません。
この時、注意したいのがテキストの位置です。
たとえば、人の顔にかぶる形でテキストが表示されていたら視聴者は集中できません。見えやすい場所に配置しつつも、視聴者の集中を妨げないようなテキスト位置を模索するようにしましょう。
ユーザーにとってほしい行動を示す
いかに面白い動画を作って視聴者に見てもらっても、自社の利益につながらなければ意味がありません。
たとえば、商品を宣伝したいのならば、商品の購入ページに誘導するようなテキストがなければユーザーはアクションを起こさないでしょう。
「詳細は下のリンクから」などといったメッセージを添えるだけでも十分成果につなげることはできます。
ABテストと分析を行う
広告を出す際には一つのパターンにこだわらず、最低でも2つ目のパターンを用意しておくと良いでしょう。
余裕があれば、試しに1ヶ月間Aのパターンを流してみて、次にまた1ヶ月間Bのパターンを流してみてください。
こうすれば、どちらがユーザーの食いつきが良いかを判定することができ、効果的な広告を知ることができます。これとあわせてアクセス数の分析なども行えば、広告の効果は高まっていくでしょう。
Instagram広告の出稿方法(4ステップ)
Instagram広告は、Meta広告マネージャーを使って出稿します。
キャンペーンの目的を明確にし、ターゲットや予算を設定することで、効率的な広告配信が可能です。
ここでは、初心者でも取り組みやすい4つの基本ステップをご紹介します。
1. InstagramとFacebookアカウントの連携
まずは、InstagramアカウントをFacebookページと連携させる必要があります。
Facebookビジネスマネージャーにアクセスし、対象のInstagramアカウントをビジネス設定から追加・連携しましょう。
これにより、Instagram上での広告配信が可能になります。
2. 広告キャンペーンの作成
広告マネージャーで「キャンペーンを作成」を選択し、認知・検討・コンバージョンなど目的を選びます。
目的に応じて、配信最適化や入札戦略が変わるため、広告の成果を左右する重要なステップです。
ここで設定した内容が配信結果に大きく影響します。
3. 広告セットの作成(ターゲティング・予算など)
次に広告セットを設定します。
ここではターゲット(地域、年齢、性別、興味など)、予算(1日または通算)、配信スケジュール、配置(Instagramのみ選択可能)を細かく指定できます。
ペルソナを明確にした上で、ターゲティング精度を高めることが成功の鍵です。
4. クリエイティブ(画像・動画)の入稿と配信設定
最後に、画像や動画などの広告クリエイティブを入稿し、テキストやCTAボタンを設定します。
プレビューで表示確認を行いながら、フォーマットごとに最適化された素材を選びましょう。
配信の最終確認後、「公開」ボタンを押せば出稿完了です。
シャトルロックジャパンではInstagram広告用の動画制作サービスを展開しています。
気になる方は以下より資料をダウンロードしてご覧ください。

よくある質問(FAQ)
- Q1. Instagramのストーリーズ広告で意識すべきことは何ですか?
A1. テロップ・絵文字・アニメーションなど、視覚だけでメッセージが伝わる工夫をしましょう。
- Q1. Instagram広告では、画像と動画どちらが効果的ですか?
A1. 単純な比較ではなく「ユーザーの認知→比較→行動」という一連の流れをどう設計するかが重要です。
たとえば、ストーリーズ広告で最初の注意を引き、カルーセルで詳細を伝えるという組み合わせが効果的な場合もあります。広告の種類を目的別に連携させる“ストーリーテリング”の視点が成果に直結します。
- Q1. Instagramの広告出稿準備でトラブルが起きやすいポイントはどこですか?
A1. 以下の内容が挙げられます。
・禁止されている表現(煽り・誇張表現など)を使用してしまい、審査が通らない
・クリエイティブを使い回しているため、サイズが配信面に合わず見切れてしまう
・予算の上限設定ミスで広告が早期停止もしくは無駄に費用を消化してしまう
いま一度、Instagramのブランドコンテンツポリシーを確認し、適切な広告の設定を行いましょう。
まとめ
今回は、Instagramがどのように成り立っているメディアなのか、そこで広告を出す際はどうすれば良いのかを見てきました。一見するとInstagramの投稿形態は多数あり、適切な広告を出すのは難しいように見えます。
しかしながら、フィードならフィード、リールならリールの特性をしっかりと見極めれば大きな利益につながる広告を出すことができるでしょう。
まずは1度でも広告を配信してみて、そこから改善を繰り返していき、自社の勝ちパターンを見つけましょう。