おさえておきたい流行ハッシュタグ<海外編> Vol. 3

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rabbitのキャンペーン分析担当官です。

今回は、おさえておきたい流行ハッシュタグ<海外編>の最終章をご紹介いたします。

インスタグラムやツイッターなどSNSでハッシュタグ(#)を使って投稿すると、同じようなカテゴリーに興味があるユーザーたちと様々なことをシェアすることができます。また、いいねやコメント、フォロワー数を増やすのにも効果的です。ハッシュタグはとても強力なため、個人のユーザーのほか、企業などもビジネス戦略に積極的に使っています。

ありのままの自分でいること。ジャスティン・ビーバーの「#swag」で人気者に

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カナダのポップミュージシャンであるジャスティン・ビーバーが、ツイッターで使い始めて人気が出たハッシュタグ「#swag」。2010年代を代表する英語のスラングとなっています。このSwagという単語は、ヒップホップ界でよく使われており、「かっこいい」とか「センスがある」、「魅力的」などという意味があります。アメリカなどの若い世代を中心に頻繁に使用されています。

ツイッターなどSNSでもよく見かけ、意味合い的に曖昧ではあるものの、その多くはファッションやスタイル、魅力を表現するときに使います。ツイッターでよく使用するジャスティン・ビーバーは、「ありのままの自分でいることが’Swag’である」と言っています。

インスタグラムでは、「#swag」のハッシュタグは現在までに1億3000万件使用されており、その多くは、ファッションやメイク、格好良い男性や美しい女性の写真に使われている傾向にあります。

皆さんも、自信のあるファッションやポジティブな意味合いが含まれる写真、またフォトジェニックな写真にこのハッシュタグを付けて投稿してみましょう。より多くのいいねがもらえるかもしれませんよ。

「#whitecupcontest(ホワイトカップコンテスト)」でスタバの白いカップが芸術に!

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SNSでのハッシュタグは、一般のユーザーのほか、企業などでも多く使用されており、ビジネス戦略の一環となっています。なかには、企業がユーザーを巻き込んでコミュニティ作りに使用しているケースも。

スターバックスでは、アメリカおよびカナダの北米で「#whitecupcontest(ホワイトカップコンテスト)」を行い、それは現在でも多くの人々がアートの一環で楽しんでいるようです。これは、スタバの白いカップに模様や絵などを描いて、それをインスタグラムに投稿するキャンペーンです。

スタバのロゴに落書きを加える人や、余白部分に驚くほど芸術的な絵や模様を描く人など様々です。なかには、色まで付けてカラフルに仕上げる人もいます。2014年には、そのホワイトカップコンテストの優勝者をホームページで紹介していました。その時は3週間で4,000ものエントリーがあったそうです。

キャンペーンが終わった今でもその人気は続いており、秋には落ち葉やどんぐりなど秋仕様の絵を描く人や、カップの外側でなく内側に描く人まで、たくさんの美しくユニークな作品が投稿され続けています。ユーザーたちが自らスタバをブランディング化していってくれることは、会社にとっても嬉しい限りです。

社会貢献で成り立つブランド!世界が広める「#WITHOUTSHOES」で子どもを救う

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靴やアイウェア販売で知られるアメリカのブランド「Toms (トムズ)」では、設立当初から「One for One(一人に一足)」というプロジェクトの下、Tomsの靴を一足買うと靴に恵まれない国の子どもたちに靴一足を寄付するアクションが続けられてきました。

そんなTomsでは、年に一回「One Day Without Shoes(裸足の日)」という取り組みを行っており、靴を履けない人々がいる国の生活を身を持って体験することで、靴の大切さを感じてもらおうというイベントです。このキャンペーン期間中に、自分の裸足の写真を「#withoutshoes(裸足で)」というハッシュタグを付けてインスタグラムに投稿します。その投稿のアカウント数と同数の新しい靴をTomsが貧しい国々に送ります。

今年2017年は5月10日が「One Day Without Shoes」がスタートした日で、27,435アカウントから投稿があったため、10の国にいる27,435人の子どもたちに新しい靴が送られました。

このイベントの特徴は、参加するためにTomsの新しい靴を購入しなくてもいいこと。誰でも参加でき、裸足の写真をハッシュタグと共に投稿するだけという、とても簡単なものです。イベントは毎年一定の期間だけですが、「#withoutshoes」での投稿はイベント期間に関わらず日々多く見られます。このハッシュタグでの投稿数は現在までに、310,000件を超えており、その大きな成功が感じられます。

これは一般ユーザーのほか、各メディアからの注目度も大きく、ブランドのイメージを向上させる素晴らしい戦略です。そしてこれはただの売り上げとしての「戦略」だけでなく、世界のどこかに日々新しい靴を手にして笑顔を作る子供たちがいるということも忘れてはいけません。

私を使って!「#castmemarc」でマーク・ジェイコブスのモデルになれる!

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有名なファッションブランドなどでは、スーパーモデル達を起用しますが、アメリカの人気ファッションブランド「Marc Jacobs(マーク・ジェイコブス)」では、2014年の秋冬シーズンに、インスタグラムで一般ユーザーたちからの応募を募りスカウトするというユニークな方法でキャンペーンを行いました。

選ばれた人は、Marc Jacobsのインスタグラム公式アカウントでモデルをすることができます。応募方法は、「#castmemarc」のハッシュタグを使って、インスタグラムに自分の写真投稿するだけ。これは大ブームを引き起こし、70,000人もの応募者が集まり、11人がモデルとして採用されました。

一般ユーザーを巻き込んで多くの人が憧れるモデルになる機会を与えることは、企業のブランディング化にも大きな影響を及ぼします。そしてキャンペーンが終わった今でも、日々多くのモデルになりたいユーザーたちが同ハッシュタグで投稿をし続けています。当初350万人であったフォロワーは、現在では690万人近くまで増えています。一般の人々に夢のようなチャンスを与えながら、ブランドとしてますます注目を浴びる画期的な戦略です。

まとめ

SNSのハッシュタグは、同じカテゴリでの投稿をリスト化して見つけ出すことが目的で作られましたが、今ではそれをより効果的な使い方をしているユーザーや企業が増えて来ています。

また、インスタグラムは昨年12月にハッシュタグをフォローする機能も追加しました。ハッシュタグをつけての投稿はますます広がっていくでしょう。

ハッシュタグのフォローについての記事はこちら→Instagramの新機能「ハッシュタグのフォロー」とは!?

自身のフォロワーやいいねを増やすだけでなく、ビジネス戦略の一環でも巧みに使用されているのは驚きですね。皆さんも海外の人気ハッシュタグをどんどん使用してみてはいかがでしょうか。

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