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2025年11月、X (Twitter) のアルゴリズムが大幅にアップデートされます。
Elon Musk氏は自身の投稿で「アルゴリズムは11月までには完全にAIによるものとなり、その過程で大きな進展があります。」と発言しています。

これまで以上に「ユーザーの反応の質」と「投稿者との関係性スコア」が重視される仕組みへと変化し、企業やブランドの公式アカウントにも直接的な影響を及ぼしています。

この記事では、2025年11月時点でのアルゴリズム変更について具体的な内容とその背景、さらに企業が今取るべき運用戦略について、最新のX (Twitter) 公式情報をもとに解説します。

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    • X (Twitter)最新のアルゴリズムについて、変更点や企業がとるべき対策について解説

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目次

X (Twitter) のアルゴリズム変更点

2025年11月から、X (Twitter) はこれまでの「反応数」や「投稿頻度」に依存した評価軸から、AIが投稿内容・会話の質・ユーザー滞在時間を総合的に判断するアルゴリズムと進化します。

以下3つの要点に分けてご説明します。

  1. X (Twitter) 社が「Grok AI 主導型アルゴリズム」へ完全移行を発表
  2. 投稿の表示ロジックが、従来のルールからAI判断へシフト
  3. フォロワー数よりも投稿内容の質が評価される構造に

X (Twitter) 社が「Grok AI 主導型アルゴリズム」へ完全移行を発表

2025年9月、Elon Musk氏は以下の投稿を行いました。


【日本語訳】
アルゴリズムは11月までには完全にAIによるものとなり、その過程で大きな進展があります。
私たちは2週間ごとにアルゴリズムをオープンソース化します。11月まで、遅くとも12月までには、Grokに尋ねるだけでフィードを動的に調整できるようになります。

この発言により、X (Twitter) がエンゲージメントに基づく独自のアルゴリズムから、完全にAIモデル(Grok)によるアルゴリズムへ切り替えるという明確な見通しを示しています。

また、ユーザーは自分の興味に合わせて、AI「Grok」に直接指示を出し、タイムラインをカスタマイズできるようになります。例えば、「SNSマーケに関する情報を優先的に表示して」 などを支持すれば自分の興味のある投稿が表示されやすくなるのです。

投稿の表示ロジックが、従来のルールベースからAI判断へシフト

また、X (Twitter) の製品責任者であるNikita Bier氏は、以下のように投稿しています。


【日本語訳】
あなたのX (Twitter) タイムラインの目標は、主流のアルゴリズムや政治的な運動から抜け出し、自分のニッチを見つけることです。

自分の興味について投稿し、友好的で関連性のある人々が会話に参加できるようにするべきです。もしガソリンスタンドでの喧嘩動画を見ているなら、あなたのアカウントはまだ十分に活性化されていません。

私たちはこれを毎日改善するために取り組んでいます。

この発言により、X (Twitter) はユーザーが自分の投稿内容を起点に興味分野を共有できる仲間を見つけ、独自のコミュニティを形成できるような環境を目指しているといえます。

つまり、既存の「いいね数」「リポスト数」「フォロワー数」などの定型的指標だけではなく、AIが「ユーザーの興味・関係性・滞在時間」などを総合的に評価するアルゴリズムに変わるのです。

フォロワー数よりも投稿内容の質が評価される構造に

このアルゴリズムの変更により、フォロワー数が多くても「投稿の質」「エンゲージメントの深さ」「関係性」が弱いと、リーチ・表示優先度が落ちるリスクが高まっています。

参照:Social Media Today「X Is Moving to a Customizable AI-Powered Algorithm」2025.09.21

なぜ今、X (Twitter) アルゴリズム変更をマーケターが注目しているのか

今回のX (Twitter) アルゴリズムの変化は、企業の公式アカウントを運用するマーケターにとって大きな影響を及ぼすでしょう。

なぜなら、従来の「フォロワー数が多い=アカウント運用成功」としていたモデルが通用しなくなりつつあり、戦略を “量から質” へとシフトしないと、投稿が期待通りにリーチしなくなる可能性が高まっているためです。

今、マーケターが注目している主な要点3つを以下にてまとめました。

  1. 企業公式アカウントでも「リーチが激減」するケースが増加
  2. おすすめタブが主流化し、フォロワー外リーチがアルゴリズム依存に
  3. アップデートの影響を理解しないと、投稿効果が急落するリスクがある

企業公式アカウントでも「リーチが激減」するケースが増加

従来のX (Twitter) 運用では「フォロワー数が多ければ投稿が届く」という流れがあったものの、アルゴリズムの根本変更により、その概念が変わりつつあります。

企業公式アカウントでも「いつもよりインプレッションが伸びない」といった声が増えており、マーケターにとっては急な変化がリスクとなります。

おすすめタブが主流化し、フォロワー外リーチがアルゴリズム依存に

「フォロー中」タイムラインだけでなく、「おすすめ(For You)」タブを通じてフォロー外ユーザーへのリーチが拡大しており、アルゴリズムがどれだけ投稿を推薦するかが運用成果に直結する構造になっています。

アップデートの影響を理解しないと、投稿効果が急落するリスクがある

これまでの運用設計・KPI・投稿フォーマットをそのまま継続していると旧仕様での運用となってしまい、アカウントの成長・投稿の到達・ブランディングに支障をきたす可能性があります。企業としては今すぐにでも新アルゴリズムに対応した運用に向けて準備を始めることが推奨されます。

X (Twitter) アルゴリズムによるおすすめ投稿の選出方法

2025年9月、X (Twitter) は最新のアルゴリズムを公開しました。

2023年にもアルゴリズムが公開されていましたが、今回のアップデートでは、ユーザーの行動データや関心情報をより精緻に取得できるようになったことで、個々のユーザーの興味・関心に基づいたポストをより正確におすすめできる仕組みへと進化しています。

まずは、おすすめの投稿が選出される流れについておさらいしていきましょう。

出典:GitHub「docs/system-diagram.png」

X (Twitter) アルゴリズムによるおすすめ投稿の選出の流れ
  1. データ収集
  2. 特徴抽出
  3. 候補選定
  4. 特徴に基づいたスコアリング
  5. エンゲージメント予測
  6. ミキシング(最終調整)

データ収集

以下3つのアルゴリズムの基盤となる多様なデータに基づいて、情報を収集し分析の土台を作ります。

Social graph(ネットワーク構造)

「誰が誰をフォローしているか」「誰が誰と相互フォローか」を把握。
フォロー外の投稿でも「友達の友達の投稿」なら関連性が高いと判断します。

例)あなたがフォローしていないCさんの投稿でも、フォローしているBさんがリポストした場合は Social Graph経由で推薦候補となります。

Tweet engagement(行動全般)

過去に行った「いいね」「リポスト「コメント」「シェア」「クリック」「滞在時間」などのデータからユーザーの好みを学習。行動ログを基に「次に反応しそうな投稿」を予測します。

User data(ユーザー情報)

プロフィール文(登録日・場所・言語)や設定(通知設定・ミュートキーワード・興味トピック)、使用しているデバイスや行動パターン(アクティブ時間帯(夜型 or 朝型など)・平均セッション時間)などのデータに基づいて、パーソナライズ化します。

出典:X Grok

特徴抽出

収集したデータを処理し、ユーザーに表示する可能性のある投稿の候補を効率的に生成します。

GraphJet(リアルタイム推奨)

Social graph から関連性の高いユーザーやポストをリアルタイムで特定します。ユーザーがフォローしている人、その先の「友達の友達」など、ソーシャルグラフ全体から関連性の高いユーザーやポストをリアルタイムで抽出します。

SimClusters(類似クラスタ)

「政治」「アニメ」「投資」など、同じ興味を持つユーザーを自動でグルーピング。ユーザーが属する約 14万5千のコミュニティ内で人気の投稿を優先表示させます。

TwHIN(意味的関連性)

単なるキーワードではなく、意味的・文脈的な関連性を捉えます。例えば、「WWDC」(Appleが毎年6月に開催するカンファレンスで、次期OSや新しいハードウェア、などの発表が行われる)というキーワードで話題のポストに関連する「Apple」「iOS26」のポストも推薦されるという仕組みです。

RealGraph(実際の関係性)

フォロー関係だけでなく、「実際にやり取りしている人」や「フォローしてないけどよくリプしてる人」の投稿を優先します。

TweetCred(信頼度)

スパム、フェイクニュース、低品質ポストを低評価とし、信頼性の高い投稿を優先表示させます。

Trust & Safety (T&S)(信頼と安全)

スパムや不適切なコンテンツ、botアカウントを排除し、プラットフォームの安全性を確保します。

出典:X Grok

候補選定

前述したデータを通じて数億件のポストの中からタイムラインに選出される最適な1500件のポストを抽出しようと試みます。

候補は、以下2つの割合で興味関心に基づいて選出されます。

  • あなたがフォローしているユーザー50%
  • フォローしていないユーザー50%

出典:X Engineering「Twitter’s Recommendation Algorithm」X Corp,2023.3.31

特徴に基づいたスコアリング

1つのポストにつき約6,000の特徴をもとに分析が行われます。これらの特徴をより精緻に解析できるようになったことで、ユーザーの関心や興味により合致したポストを表示できるようになりました。

後ほど詳しくご紹介をしますが、主に以下の項目がGrokを基盤としたAIアルゴリズムによって複合的に処理されます。

項目特徴
エンゲージメント(投稿後30〜60分以内)返信、ブックマーク、リポスト、いいね
コンテンツ品質動画視聴完了率、テキストの長さ、メディアの有無、キーワード・ハッシュタグ(トピック関連性)
ユーザーとの関連性過去のエンゲージメント、滞在時間
アカウントの信頼性X Premiumへの加入、投稿トピックの一貫性、誤情報ゼロ
投稿タイミング・トレンドユーザーアクティブな時間に投稿、反復コンテンツの排除、トピックの多様性・トレンド

出典:X Grok

エンゲージメント予測

エンゲージメント予測とは、ユーザーが投稿に対して行動(いいね、返信、リポスト、ブックマーク、クリック、滞在時間など)を起こす確率を評価するプロセスです。このエンゲージメント予測に基づき、おすすめタイムラインへの表示判断を行います。

ポジティブ指標ネガティブ指標
いいね・リポスト・返信確率「興味なし」クリック確率
プロフィールクリック確率ミュート確率
詳細表示確率ブロック確率
動画視聴完了確率報告確率
フォロー確率スキップ確率(素早くスクロール)
共有確率非表示確率

出典:X Grok

ミキシング(最終調整)

以下がX (Twitter) のアルゴリズムにより投稿をタイムラインへ表示させる最終段階にあたります。
上記で解説した6,000の特徴でスコアリングしたあと、実際のタイムラインに出す前に最終調整をする段階となります。

Social Proof(社会的な信頼感)

「多くの人が反応している(いいね・リポスト・引用リポストなど)」投稿を評価します。ただし、単に“エンゲージメントが多い”だけでなく、信頼できる人が反応しているかも見られます。これにより、フィードに「本物の人気コンテンツ」を優先的に表示し、フェイクや孤立した投稿をフィルタリングします。

Author Diversity(投稿者の偏りを防ぐ)

同じユーザーの投稿ばかりタイムラインに表示されないように調整しています。大規模アカウントだとしても連続で投稿が表示される可能性は低く、むしろ小規模アカウントやニッチな視点を持つ投稿者を積極的にブーストします。

Content Balance(内容のバランスを取る)

タイムラインが同じような内容ばかりにならないように調整します。テキスト・画像・動画などの投稿タイプや、ニュース・エンタメ・意見などの話題の種類をうまく組み合わせて、ユーザーが飽きずに楽しめるようにしています。

また、フォロー中の投稿と、フォロー外のおすすめ投稿を50%ずつ表示するなど、その人の過去の行動データをもとに「多様でバランスの取れたフィード」を作ります。

Trust & Safety(信頼と安全)

スパム投稿や、不快・誤情報を含む投稿を除外します。過去に報告されたことがあるか、過激な表現が多いかなどのアカウントの信頼スコアもチェックします。

Feedback Fatigue(見飽き防止)

Xでは、ユーザーが「興味なし」や「ミュート」「ブロック」などのネガティブな反応をした投稿をもとに、似た内容の投稿が何度も表示されないように調整しています。さらに、通知の出しすぎや同じ内容の繰り返し表示をリアルタイムで調整しています。

出典:X Grok

旧アルゴリズムとの違い

アルゴリズムの変更前と後では、具体的にどのような違いがあるのかを以下の表にまとめました。

項目カテゴリ変更前(〜2024年)変更後(2025年〜・Grok AI統合後)マーケター視点でのポイント
評価軸エンゲージメント量(いいね・RP数など)興味の一致度・アクションの質(クリック率・ブックマーク率など)「量」より「興味の深さ」が重要に
投稿の評価対象投稿の表面上の反応(いいね・リプライ数)投稿内容+閲覧維持率+反応品質表面的バズより「長く見られるポスト」が上位に
ユーザー行動の扱いいいね・RPなど明示的行動を重視スクロール停止時間・クリックなど暗黙的な行動も重視「最後まで読む」「プロフィールを見る」なども加点対象に
フォロワー関係フォロワー数・影響力スコア重視関係の深さ・相互交流頻度重視「有名アカウント」より「関係の濃いアカウント」が表示されやすい
メディア要素クリエイティブの有無で優遇クリエイティブの有無に加え、内容・構成・視聴維持率で評価動画を使うだけでは不十分、どこで離脱されるかが重要
AIの役割手動設計された重み付けモデルGrok AIによる自己学習的スコアリングトレンド変化に即応する“動的な評価”へ
投稿頻度の影響高頻度投稿で露出増加質の低い投稿の連投はスコア低下“更新数”より“平均品質”が評価される傾向に

出典:X Grok

上記の表から分かるように、これまでのように「いいね数」や「リポスト数」といった表面的なエンゲージメントだけでは、投稿の評価が決まらなくなっています。

マーケターにとっては、フォロワー数や投稿頻度に頼るのではなく、どれだけユーザーの関心に深く刺さる内容を届けられるかが重要な戦略ポイントになります。

今後は、「多くの人に届く投稿」ではなく、適した人に届く投稿”を設計することが成果につながるといえるでしょう。

最新アルゴリズムへの企業の対策

「X (Twitter) アルゴリズムによるおすすめ投稿の選出方法」の章でご説明した、タイムラインに表示されるための特徴6,000種類のうち、以下の項目が特に重要となりますが、具体的に企業はどのような対策が必要なのかを解説していきます。

項目特徴
エンゲージメント(投稿後30〜60分以内)返信、ブックマーク、リポスト、いいね
コンテンツ品質動画視聴完了率、テキストの長さ、メディアの有無、キーワード・ハッシュタグ(トピック関連性)反復コンテンツの排除
ユーザーとの関連性過去のエンゲージメント、滞在時間、ユーザーアクティブな時間に投稿
アカウントの信頼性X Premiumへの加入、投稿トピックの一貫性、誤情報ゼロ

エンゲージメント(投稿後30〜60分以内)

X (Twitter) のアルゴリズムでは、投稿直後のエンゲージメントが重要です。投稿直後についたエンゲージメントが多ければ多いほど、高品質な投稿として認識されやすくなります。以下、それぞれ詳しくご紹介します。

返信

返信は、アルゴリズム上で特に重視されるエンゲージメントの一つです。ユーザーが返信するという行動は、「投稿内容に対する関心が高い」「会話が発生している」とXに認識されるため、エンゲージメントの質が高いと判断されます。

そのため、コメントを促す工夫が重要です。

キャンペーンや投稿における具体策

診断系キャンペーン:「結果をコメントで教えて!」などの一言を入れることで自然な返信を誘導
質問形式投稿:「あなたはどっち派?」と選択式で意見を求める

ブックマーク

ブックマークは「保存しておきたい」と思われる投稿につけられるため、長期的な価値コンテンツとして評価されます。

そのため、後で見返したいと思わせる投稿作りが重要です。

キャンペーンや投稿における具体策

今後のキャンペーン予定まとめ投稿:「保存して忘れずに参加しよう!」と明記してブックマークを誘導
レシピ投稿:「保存して作ってみよう!」と明記してアレンジレシピを紹介

リポスト

リポストは、投稿を多くのユーザーに拡散させる最も直接的なアクションです。ただし、Xのヘルプセンターより禁止されている項目に以下の記載があります。

そのため、リポストやいいねを条件としたキャンペーンは今後避けた方が良いでしょう。
実施する場合は、引用リポストやコメントへの誘導など、ユーザーからのアクションを求めるキャンペーン設計が望ましいです。

キャンペーンや投稿における具体策

引用リポストキャンペーン:「あなたが幸せだと思う瞬間」をコメント付きで引用リポストしよう!とコメント付きで拡散を促す
Before / After投稿 :変化が一目で分かる内容でユーザーに「すごい!」と思わせ、見てシェアしたくなる投稿を行う(例:3週間でここまで変わる、新作スキンケアの実験結果はこちら!など)

いいね

「いいね」は最も手軽で数が集まりやすい指標です。
投稿後の短時間で大量の「いいね」を獲得できると、おすすめ表示のトリガーになりやすいです。

ただし、こちらもキャンペーンで直接的に獲得しようとするとエンゲージメントベイトとして見なされ、低評価を受ける可能性があります。そのため、「いいね」を促す際は、あくまで自然な共感や興味を引き出す形で設計することが重要です。

キャンペーンや投稿における具体策

いいね&コメントキャンペーン:「いいね&コメントで応募」ではなく「分かる!と思ったら❤️でリアクション」「あなたの声を聞かせて」など自然な表現に
Before / After投稿 :豆知識や共感できる内容、季節にあった投稿などユーザーの感情に訴える投稿

出典:X Grok

コンテンツ品質

最新のX (Twitter) アルゴリズムでは、「コンテンツの品質」が投稿評価の中心に置かれています。単にエンゲージメント数が多いだけでなく、「投稿をどれだけ最後まで見てもらえたか」「どれほど深く共感されたか」など、ユーザー体験の質が重要です。以下では、特に影響が大きい4つの要素について解説します。

動画視聴完了率

視聴完了率が高い投稿は、ユーザーにとって“価値がある”と判断され、おすすめタイムライン(For You)に載りやすくなります。

商品開発の裏側や社内の様子などユーザーが気になるトピックをテーマに、以下のポイントを押さえて動画を投稿しましょう。

ポイント
  • 最初の3秒で惹きつける構成にする(インパクトあるテキストや表情、動きで離脱を防止)
  • 15〜30秒以内の短尺動画でテンポよく展開する
  • テロップや字幕を入れて、無音でも理解できる構成にする

テキストの長さ

情報量が適度に多いテキスト投稿は「ユーザーが投稿内で長く滞在している=価値のあるコンテンツ」と判断し、おすすめタイムライン(For You)への掲載率が上がる傾向があります。

  • 「体験談・裏話・数字(データ)」を組み合わせることで、読者の滞在時間を延ばす
  • 段落や改行、箇条書きや絵文字を活用し、長文でも読みやすく構成

などのポイントを押さえて投稿文を作成しましょう。

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※上記投稿は広告配信ではなく通常投稿の場合を想定しています。

専門家からの一言

弊社クライアントの事例では、広告配信を行わずに実施したインスタントウィンキャンペーンと、広告配信を行い後日抽選形式で実施したキャンペーンを比較した結果、後者の方がインプレッション数が伸びる傾向が見られました。

そのため、キャンペーンを実施する際は、広告配信を併用することを強くおすすめしています。

ただし、広告配信を実施する際はハッシュタグや特定の絵文字は使用NGのため、注意をして投稿文を作成しましょう。

メディアの有無

画像・動画などのビジュアル要素を含む投稿は、滞在時間が長くなり、アルゴリズム上も有利です。
滞在時間をさらに伸ばすために、カルーセル投稿で続きを読みたくなるような構成にするのもおすすめです。

キーワード・ハッシュタグ(トピック関連性)

最新アルゴリズムでは、キーワードやハッシュタグの「文脈一致度」が重視されます。
単に人気タグを使うだけではなく、投稿内容とハッシュタグの“意味の一貫性”があるかが評価対象です。

ただし、X (Twitter) CEOのElon Musk氏が2025年6月26日(金)に、以下の投稿をしたことからもハッシュタグの乱用は避けましょう。


日本語訳
明日から、ハッシュタグという美的悪夢がXの広告から禁止される。

注意点
  • 投稿内容と直接関係するキーワードを中心に選定
  • 3〜5個程度に絞り、スパム的な多用を避ける
  • トレンドタグは無理に入れず、関連する時だけ使用

反復コンテンツの排除

同一内容を繰り返し投稿すると、アルゴリズムによりスコアが低下する可能性が高まります。
そのため、視点や切り口を変えて投稿するようにしましょう。

例えば毎日投稿キャンペーン投稿を行う場合、初日から最終日にかけてストーリー性を持たせた内容を含んで投稿するなどです。

具体的な投稿例は、「X (Twitter)プレゼントキャンペーンはどうなる?」の章でご紹介しています。

出典:X Grok

ユーザーとの関連性

最新のアルゴリズムでは、単に多くの人に届く投稿ではなく、「過去に関わりのあったユーザー」「興味関心が一致しているユーザー」に最適化して表示されます。つまり、アルゴリズム上の成功は、“フォロワーとの関係性の深さ”に比例するのです。

過去のエンゲージメント

Xでは、ユーザーが過去にどの投稿へ反応したか(いいね・返信・ブックマーク・リポストなど)をもとに関連投稿を優先表示します。過去にあなたの投稿へ反応したユーザーほど、今後の投稿も目に入りやすくなります。

そのため、キャンペーンを実施した後はその後もユーザーにとって得となる情報発信をしたり定期的にキャンペーンを実施してフォロワーとの接点を維持するようにしましょう。

出典:X Grok

ユーザーアクティブな時間に投稿

Xは投稿直後30〜60分以内のエンゲージメントを重視します。
そのため、「フォロワーが最もアクティブな時間」に投稿することが非常に重要です。

Grokのデータによると、以下の順番でXは活用されています。

金曜日週末前で仕事や学校が終わり、リラックスしてSNSを利用する人が多い。投稿数・エンゲージメントがピークを迎える。
木曜日金曜日に次いで高い。
週末(土・日)意外にも平日よりアクティブ度が低下する傾向。特に日曜日は最も低い。
月曜日週の始まりで低調。

出典:X Grok

ただし、アカウントや自社のターゲットによってユーザーアクティブな時間は変わりますので自社アカウントのアナリティクスから最も反応率が高い時間を特定し、運用しましょう。

アカウントの信頼性

アルゴリズムでは、投稿内容だけでなく発信元アカウントの信頼性も重視されます。
「一貫したテーマ」「正確な情報」「認証済みの身元」があるほど、投稿のリーチが安定します。

投稿トピックの一貫性

トピックが頻繁に変わるアカウントは、アルゴリズム上で「専門性が低い」とみなされます。
一方で、テーマを絞って発信するアカウントは「このトピックの専門情報源」として評価されやすいです。

発信のテーマや投稿のトーンを統一したり、プロフィールや固定ポストでもアカウントが発信しているトピックを明示すると良いでしょう。

出典:X Grok

X Premiumへの加入

X Premium(旧Twitter Blue)は、アルゴリズム上で優遇される要素の一つです。
長文投稿や長尺動画のアップロードなどのリッチコンテンツの投稿が可能で広告配信をするのにもX Premiumは必須です。

出典:X Grok

誤情報ゼロ

X (Twitter) の公式でも「Xの信頼性を損なう偽装行為に関与することは禁止されています。」とアナウンスしています。

不当な情報、虚偽の情報、不透明な情報を​掲げるアカウントの作成、運用、大量登録を行うことは禁止されていますので、企業アカウントでは特にファクトチェック済みの正確な情報・数値や調査結果の発信は出典リンクを添付するなどの運用が重要です。

出典:X ヘルプセンター「信頼性」2025.4

評価される投稿フォーマットの傾向

企業アカウントでは特に情報発信が一方的になりがちですが、今後はより一層ユーザーとのコミュニケーションや告知・PRだけでなくユーザーからの反応が良いコンテンツ発信が重要となります。

動画・スレッド投稿

動画で視聴時間を伸ばしたり、スレッド投稿で「続きを読みたい」と思わせる構成にするなど、投稿内でユーザーの滞在時間を延ばす設計が効果的です。

質問・リプライ誘導型

フォロワーに向けた一方通行の発信だけでなく、リプライ・メンション・アンケートなどを通じて関係性を育てることが、投稿表示の優先度を上げるために不可欠です。

より一層、アクティブフォロワーとの定期的交流がより重要になります。ユーザー参加を促し、会話を生み出すことでアルゴリズム上の評価向上につながります。

価値提供型コンテンツ

企業公式アカウントで成果を出すには、ブランドや商品紹介だけでなく、「知見」「ストーリー」「ユーザーとの対話」を含む発信が求められます。

フォロワーにとって「読んでよかった」「参加したくなる」投稿が、これからのX (Twitter) 運用で強みになります。

企業・マーケターが今すぐ見直すべき運用の具体策

企業が今すぐ取り組むべきアクションとしては大きく分けて以下の4つが挙げられます。それぞれ詳しく解説していきます。

  1. 投稿内容の最適化
  2. 投稿の軸とアカウント構造の整理
  3. KPIの再定義とモニタリング
  4. 凍結・スパム判定を避ける

1. 投稿内容の最適化

投稿冒頭3秒で「問いかけ」や「驚き」でスクロール停止を狙う

投稿の冒頭(動画+テキスト)でユーザーの目を留める設計が重要です。例えば、「◯◯の結果、意外と△△だった」「知ってる?××で起こったこと」など、最初の1文でユーザーの興味を惹きつける工夫をしましょう。

動画やスレッドで情報の滞在時間を引き延ばす構成

動画・スレッド投稿を活用し、投稿を読んでもらうだけでなくリプライでの会話を誘発し、滞在時間を伸ばす構成にしましょう。

メイン投稿ではリンクを控え、スレッド投稿で誘導する

外部リンクを貼るとユーザーがアプリを離れる可能性があり、アルゴリズム上マイナスとなる可能性があります。投稿本文では価値提供に集中し、詳細リンクや資料ダウンロードなどはリプライやスレッド投稿で誘導するのが安全です。

2. 投稿の軸とアカウント構造の整理

一貫したテーマ・トーンで「専門性」をAIに認識させる

アカウントの発信を「どのような分野で発信するか」「どのような価値を提供するか」を明確化し、投稿内容・フォーマット・対象ユーザーを一貫させることで、AIに「このアカウント=〇〇分野の専門」という認識を持たせやすくなります。

この専門性を高めていくことで、得意分野の専門家として認知され、おすすめ表示されやすくなるのです。

フォロワー数よりも「エンゲージメント率」重視の設計へ

フォロワー獲得そのものを目的とするのではなく、投稿に対していいね・リプライ・引用・滞在時間などの行動をどれだけ誘発できているかを重視するKPI設計に切り替えましょう。

フォロー・リプライ・メンションを通じて関係性スコアを強化

フォロワー・潜在フォロワーとの交流を設けましょう。例えば投稿後に「あなたはどちらが好みですか?」と問いかけリプライを促したり、メンションでユーザーに返信したりすることで、アカウントとフォロワーの関係性が強化され、アルゴリズム上のスコアも上がる可能性があります。

3. KPIの再定義とモニタリング

いいね・リポスト数だけでなく、滞在時間・詳細クリック数を計測

新しいアルゴリズムでは視聴・滞在という行動が重視されてるため、従来のいいね数・リポスト数だけに依存せず、「投稿を見てからどれだけ時間が経ったか」「詳細のクリックをしたか)」「リプライ・引用が発生したか」などを測定することが必要です。

フォロワー外リーチ(おすすめ表示)の増減を定点観測

フォロー中のユーザーだけで数値が伸びているかどうかではなく、フォロワー外ユーザーへのリーチ(「おすすめ」タブ表示)を定期的にチェックし、その変化を捉えることが運用改善には欠かせません。

4. 凍結・スパム判定を避ける

定型文やハッシュタグ過多は控える

大量に同じ構成の投稿を繰り返す、自動生成的な投稿、ハッシュタグを無差別に多用するなどは、AIアルゴリズムから低品質と見なされるリスクが高まります。

投稿審査ルールを社内で策定し、品質を担保

アルゴリズム変化に備えて、投稿前にチェックすべき品質指標(例:フォーマットの種類、リンク数、質問形式誘導、滞在時間を意図した構成)を社内運用フローに落とし込みましょう。

5. プロフィールの完成度を高める

X(Twitter)のアルゴリズムでは、投稿単体の品質だけでなく「アカウント全体の信頼性」も重視されています。

プロフィール欄が未設定だったり、投稿ジャンルと自己紹介の内容が一致していなかったりすると、AIがアカウントの専門性や関連性を正しく評価できず、表示優先度が下がる可能性があります。

企業アカウントであれば、プロフィール画像・バナー・自己紹介文・Webリンク・ビジネス認証(青バッジ)など、基本項目を丁寧に整備することが重要です。

アルゴリズム対策でやってはいけないNG運用

X(Twitter)では、アルゴリズムを“攻略しようとする不自然な行動”が逆にアカウント評価を下げる要因になります。短期的に数字を作ろうとする施策ほどペナルティの対象になりやすく、企業アカウントの場合はブランド信頼にも直結するため特に注意が必要です。

ここでは、避けるべき代表的なNG運用を整理します。

フォロワー購入

フォロワー購入は、Xのアルゴリズムにおいて最も強いペナルティ対象とされています。購入されたアカウントは実態のないボットや低品質アカウントであることが多く、投稿へのエンゲージメントが極端に低下し、AIが「不自然なアカウント」と判断する大きな原因になります。

フォロワー数だけを増やしても、投稿の表示順位が改善されることはなく、むしろ表示機会の減少につながる場合もあります。企業アカウントではブランド信頼の毀損リスクも伴うため、フォロワー購入は絶対に避けるべき行為です。

トレンド狙いの連投

トレンド入りを期待して関連投稿を短時間で連投する行為も、アルゴリズムからの評価を下げる要因です。同じような内容を短期間に立て続けに投稿すると、AIは「スパム的投稿パターン」と判断し、リーチ制限の対象となる可能性があります。

特に企業アカウントの場合、トレンドワードに便乗した過度な投稿はユーザーからの信頼低下にもつながるため、内容に関連性がない場合は避けた方が賢明です。トレンド自体を否定する必要はありませんが、投稿頻度とテーマの整合性を保つことが重要です。

X (Twitter)アカウントの運用成功事例

ここからは実際にX (Twitter)アカウントの運用に成功している企業アカウントを3つ紹介します。

株式会社ブルボン

大手菓子メーカーであるブルボンは、ユーザーとの積極的なコミュニケーションが特徴のアカウントです。

「〇〇と思った方はいいね」や「リプライで教えて」などの質問やクイズ形式で、ブランドイメージにあったカラフルでポップな画像とともに、カジュアルな口調でユーザーに取ってほしいアクションを促しています。

これらの手法により、毎投稿100件以上はエンゲージメントを獲得しています。

Xのアルゴリズムでも重要なエンゲージメントを、ユーザーが不快にならない形で自然に誘導している事例です。

カゴメ株式会社

食品・飲料・調味料の大手総合メーカーであるカゴメ株式会社は、ユーザーとの関係構築や情報拡散を狙い、キャンペーンを定期的に実施しています。

ユーザーが企業アカウントをフォローする理由の一つに、「お得な情報を取得したいから」が挙げられます。

そのため、ユーザーに喜ばれる施策を定期的に実施しているアカウントは、フォロワーの増加や情報拡散が大幅に見込めます。

もちろん、キャンペーンばかり行っていては本来獲得したいターゲット層とずれが生じる可能性があるため、普段からの定期的な投稿も重要です。

カゴメ株式会社はキャンペーンだけでなく、普段から動画や画像を多く用いてユーザーに興味を持ってもらいやすい、投げかけや質問などの投稿を積極的に行っている好事例と言えるでしょう。

企業のSNS運用を支援するパートナー選びのポイント

SNSの成果は「投稿を続けること」だけでは生まれません。投稿設計・クリエイティブ制作・分析改善・広告連携・UGC活用など、複数の専門領域が複雑に絡む中で、これらを総合的にサポートしてくれる外部パートナーの存在が重要です。

特に企業アカウントでは、ブランド保護やリスク管理の観点からも「信頼できる支援先」を選ぶ必要があります。以下に、SNS支援パートナーを選ぶ際の主なチェックポイントを整理します。

観点確認すべきポイント例
提供サービスの幅投稿代行だけでなく、企画設計・動画制作・キャンペーン運用などに対応しているか
各SNSへの知見Instagram・X・TikTok・YouTubeなど、各プラットフォームの最新アルゴリズムや傾向を把握しているか
制作体制・スピード社内/外注チーム構成、制作リードタイム、修正対応の柔軟性など
実績と業種対応力類似業界での支援実績や、運用ノウハウがあるか

上記のような視点で複数社を比較することで、単なる“運用代行業者”ではなく、「成果を共に設計できる伴走型のSNSパートナー」を見極めやすくなります。

シャトルロックジャパンが支援できる領域(UGC/動画広告/キャンペーン)

シャトルロックジャパンでは、企業のSNS運用において「SNS動画広告制作」「キャンペーン設計・実行支援」を強みとしています。たとえば、各SNSに最適化された縦型ショート動画の制作を行うことで、ユーザーの興味を引き、フォロワー外へのリーチを拡大できます。

また、プレゼントキャンペーンや認知拡大キャンペーンなども含め、SNSごとの仕様や最新アルゴリズムを踏まえた企画設計から運用・レポーティングまで一貫して対応可能です。

SNSのトレンドが急速に変化する現在、成果につながる運用体制を整えるためには、アルゴリズム理解とクリエイティブ制作、キャンペーン運用を一気通貫で支援できるパートナーの選定が鍵になります。シャトルロックジャパンは、実績と知見に基づき、成果を生むSNS活用を支援します。

X (Twitter) プレゼントキャンペーンはどうなる?

今回のアルゴリズム変更で、キャンペーン投稿そのものが禁止されたわけではありません。
重要なのは、実施方法を見直し、最新のアルゴリズムに適した設計へアップデートすることです。

Elon Musk氏やX (Twitter) 公式の発信内容からも示唆されているように、今後は「自然な会話の発生」「滞在時間の長さ」「共感を生む投稿体験」が評価される方向にシフトしています。

では、具体的にどのようなキャンペーン設計にすればよいのでしょうか。具体例をご紹介いたします。

改善が必要なキャンペーンフロー

キャンペーンの座組理由
フォロー&リポストのみでの設計
フォロー&いいねのみでの設計
エンゲージメントベイトとして認識される懸念がある。ハードルが低く参加は付きやすいが以前よりインプレッションが伸びない可能性。
「#○○をつけて投稿した人の中から抽選」一見UGC促進のようでも、“参加動機が報酬目的のみ”と判断されると評価されにくい。

出典:X Help Center「Content Monetization Policies」

これらは「短期的な数字」は稼げても、「投稿滞在時間」「フォロワー外リーチ」「会話の質」など新しいアルゴリズムでは優位性が低いです。

評価されやすいキャンペーン設計

推奨形式理由
「あなたの体験を引用ポストで教えてください」自然な会話や引用投稿が生まれ、“滞在時間・返信率”が向上する。
「この動画の続きは?コメントで予想してみて」動画視聴+コメント誘発により、質の高いエンゲージメントが発生しやすい。
「あなたのアイデアが採用されるかも!」共創型で、ブランドとの心理的距離が縮まる。

これらの内容で「参加してくれた方に抽選で〇〇名にプレゼント」のようなキャンペーン形式は、「数」よりも「質」を重視しているため、変更後のX (Twitter) アルゴリズムと非常に相性が良い設計と推測できます。

単発的な反応や抽選参加を狙うのではなく、ユーザーが自発的に考え・反応し・会話を生む設計がポイントです。

新商品発売と絡めたキャンペーンの設計例

ここでは、新商品の発売記念として実施するキャンペーンを想定した設計例をご紹介いたします。
あくまで例のため、自社の運用工数や予算を鑑みながら施策を行いましょう。

◾️ 1投稿目:認知と初速エンゲージメントを狙う導入キャンペーン

投稿直後(30分〜60分以内)のエンゲージメントを高めるために、最初の段階で“参加しやすい・共感されやすい”企画を実施します。フォロー&コメント・アンケート型など、アクションを誘発するキャンペーンが効果的です。

施策例

  • フォロー&自由コメントキャンペーン
  • フォロー&Webアンケートキャンペーン(webサイトカード)
  • フォロー&カンバキャンペーン(# @ 付き引用リポスト)

これらの施策を通じて、新商品発売のお知らせをする前に、新商品に関するユーザーの好みをヒアリングする施策を実施することで、ユーザーは自然と商品との接点や関心を持つきっかけを得られます。

◾️2~4投稿目:商品認知から理解フェーズへ

2投稿目:発売予告投稿(カルーセル投稿)

商品発売日までのカウントダウン投稿を実施します。
商品のビジュアルを複数スライドで紹介し、「フォローして発売を待とう」などのアクションを促します。

3投稿:発売告知(コレクション投稿)

販売開始のタイミングでは、価格・ラインナップ(カラーバリエーションや味・香りなど)を・購入場所をまとめて伝えます。リンク付き投稿(スレッド投稿やWebサイトカードでの投稿必須)や画像内QRコードを活用しましょう。

4投稿:商品別紹介(A・B・Cそれぞれ)

それぞれの商品の特徴やレシピ・使い方・値段を簡潔にまとめます。
シリーズ投稿とすることでユーザーの興味喚起を促進できます。

  • A商品紹介(特徴・レシピ・使い方・値段)
  • B商品紹介(特徴・レシピ・使い方・値段)
  • C商品紹介(特徴・レシピ・使い方・値段)

また、このタイミングで1投稿目に行った商品発売前のキャンペーンへ参加してくれたユーザーに対して
5投稿目以降に実施するキャンペーンの予告(リマインドリプライ)を実施します。

シャトルロックジャパンでは、過去に参加してくれたユーザーに対して、狙ったタイミングでリマインドリプライを送信できるツールを提供しています。

詳細は以下の画像をタップご確認いただけます。また、詳細について知りたい方はこちらよりお問い合わせください。

X Twitter リマインドリプライ 再想起 キャンペーン終了後 シャトルロック

◾️5投稿目:メインキャンペーン

商品の発売と同時に、メインキャンペーンを実施します。メインキャンペーンの実施例は以下です。
リポストやいいねなど直接コンバージョンを狙う施策は避け、アルゴリズム上でも評価されやすい「自然なエンゲージメント」を誘発する設計が重要です。

最新のアルゴリズムでは、内容に変化のない投稿は低評価を受ける可能性があるため、日ごとにテーマや構成を変えた投稿設計が求められます。

同じ座組でキャンペーンを繰り返すのではなく、様々な訴求軸でテーマを変えたキャンペーン設計が望ましいです。

キャンペーン案内容例狙い・効果
① 発表+参加案内「新商品◯◯が登場🎉 あなたならどんなシーンで使いたい?コメントしてくれた方の中から抽選で5名様に◯◯をプレゼント🎁
キャンペーン開始後1時間は当選確率UP!
話題化+初期エンゲージメント獲得。プレゼント訴求で初動ブースト。
② クイズ・豆知識形式「実はこの商品の開発で○○を工夫!どんな工夫だと思う?正解者の中から3名様に◯◯をプレゼント🎁回答意欲UP+コメント数増。クイズ化で滞在時間・会話増加。
③ 動画投稿「実際に使ってみた!👀 あなたならどう使う?コメントした方の中から3名様に◯◯が当たる🎁UGC誘発+日々の参加継続を促す。
④ ユーザーの声紹介「昨日の投稿で紹介されたコメントをピックアップ📢 紹介された方には後日◯◯をプレゼント🎁」コメント参加者に期待感を与え、コミュニティ感を強化。
⑤ アンケート型投稿「どのカラーが一番人気?投票&コメントで5名様に◯◯プレゼント🎁!結果は明日発表💬」投票×プレゼントで再訪率UP。
⑥ スレッド形式で裏話紹介「開発担当者が語る“開発秘話3選”。感想をリプで教えて!抽選で3名様に◯◯をプレゼント🎁読了率・滞在時間UP+コメント促進。

◾️6投稿目:購入者参加型キャンペーン(マストバイ+Wチャンス)

商品購入後のレシート画像をDMに送信することが参加条件のキャンペーンを実施。
購買を促進でき、売上に直結する施策を実施できます。

さらにWチャンスとしてレシート画像でなく、商品画像を投稿すれば参加可能なキャンペーンを実施することで、「購入後の共有=高品質UGC」と判断されやすく、アルゴリズム上も有利な施策となります。

◾️n投稿目:その他施策

  • コメントやUGCを企業が引用リポスト
  • 今日は〇〇の日にまつわるキャンペーンを実施

ユーザーが投稿したコメントやUGC(ユーザー生成コンテンツ)を企業公式アカウントが引用リポストすることで、ブランドへの信頼感や親近感を高めることができます。

また、カレンダーに合わせた記念日投稿も、季節感やタイムリーさを演出できる施策です。
たとえば「いい〇〇の日」「〇〇記念日」などにあわせて、新商品との関連性を持たせたキャンペーンを実施することで、自然な形で露出を増やすことができます。

このような投稿は、ブランドとユーザーの関係を育てる“つなぎ投稿” として位置づけつつ、キャンペーンを行うことで自然なエンゲージメントを生む施策を行いましょう。

ここでは、Elon Musk氏の発言や今後変化するアルゴリズムに基づいたキャンペーン例をご紹介しています。今後のアルゴリズムの変化によっては、さらにアルゴリズムに適したキャンペーン設計が想定されますので引き続きキャッチアップを行い、ご紹介いたします。

今後のX (Twitter)アルゴリズムの予測

イーロン・マスク氏は、2025年1月にX (Twitter)のアルゴリズムにおいて後悔のないユーザー時間」を最大化する方向に調整を進めると表明しています。

これは、単に滞在時間が長いだけでなく、ユーザーが「見てよかった」と感じる情報的・価値あるコンテンツを優先的に表示するという意味です。

今後はニュース性や有益性の高い投稿が評価され、エンタメ性だけに依存した投稿は拡散力が落ちる可能性があります。

最新の仕様変更はX (Twitter)の公式開発アカウント(@XEng)で公開されるため、定期的な確認が重要です。

Xのアルゴリズムに関するよくある質問(FAQ)

最後にSNSマーケターが抱きがちな疑問について解説します。

Q1:フォロワーが少なくても投稿は伸びる?

はい。フォロワー数が少なくても、投稿内容で興味を惹き、滞在時間を長く、リプライなどで会話を誘発すれば、アルゴリズムのおすすめ枠で投稿がリーチされる可能性が高まります。

Q2:リンク投稿は避けるべき?

メイン投稿で外部リンクを多用すると、ユーザーがアプリを離脱しやすく、アルゴリズム上の評価が下がる可能性があります。リンク誘導が必要な場合は、投稿本文で価値を提供し、リプライやスレッド後半でリンク誘導する構成を検討しましょう。

Q3:投稿頻度はどれくらいが適切?

投稿頻度そのものが評価対象というよりも、1投稿あたりどれだけユーザーの反応を得られるかが重要です。週に数回でも、高品質&会話誘発型投稿にフォーカスすれば、量よりも質の観点から有利になります。

Q4:投稿してもおすすめに載らないのはなぜ?

複数の要因が考えられます。代表的なものとして、①初速の反応が少ない、②動画やメディアの品質が低い、③投稿時間がターゲットのアクティブ時間とズレている、④投稿内容がアルゴリズムに評価されにくい(例:リンク先誘導だけなど)などが挙げられます。まずは投稿直後30分のエンゲージメントと内容の改善から見直しましょう。

Q5:有料プラン(X Premium)はリーチにどれほど影響する?

X Premium(旧Twitter Blue)加入者は、アルゴリズム上で“信頼性が高い投稿者”と見なされ、表示順位が優遇されると公式にも明記されています。ただし加入するだけで自動的に拡散されるわけではなく、投稿内容の質や初速のエンゲージメントが伴ってはじめて効果が出ます。あくまで「強化材料のひとつ」として捉えるのが適切です。

まとめ

ここでは、X (Twitter)のアルゴリズムについて解説してきました。

特に、「おすすめタイムライン」に表示される仕組みは、しっかりと理解しましょう。理解したうえで運用することで、マーケティングの効果を最大限に高められるためです。

ここで解説したアルゴリズムへの具体的な攻略法を参考にして、ぜひ自社のX (Twitter)マーケティングに役立ててください。


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