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TikTokは、15秒から3分程度の短編動画を作成・共有することに特化したSNSプラットフォームです。
多くのユーザーが登録しており、企業にとって認知拡大、販売促進のために活用できる場所だといえます。
広告やブランディングはもちろん、TikTokを活かしたマーケティングをするにあたってUGC(User-Generated Content)を活用した戦略にも注目したいところです。
そこで今回はTikTokの公式パートナーとして、企業様のキャンペーン支援を行っている弊社・シャトルロックジャパンが、TikTokを活用したUGCの創出について網羅的に解説します。
本記事は、主要9大SNS公式パートナー & X (Twitter) 広告 認定代理店である
シャトルロックジャパンが提供しています。
こんな方におすすめ
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欲しい情報
- TikTokでUGCを創出する方法を知りたい
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本記事内容
- TikTokでUGCを創出する方法、メリット、具体的な施策などを解説
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UGC創出・商品やサービスの理解につながるTikTok インスタントウィンキャンペーン ハッシュタグ投稿や、指定キーワードの入力を参加条件としたキャンペーン手法に対応しています。TikTok内でのUGC創出や、動画を通して商品やサービスの理解につなげる貴社に合ったキャンペーンをご提案いたします。
TikTokとは
TikTokは、15秒から数分程度の短編動画を作成・共有することに特化したSNSプラットフォームです。
2016年に中国のByteDanceによってリリースされ、現在では世界中で *15億6000万人ものユーザーに利用されています。
出典:株式会社 36Kr Japan「世界のソーシャルメディア利用者数、50億人突破 TikTokは15億人超で3位に<概要>」2024
TikTokは10代の70%が利用する巨大なプラットフォーム
X(旧・Twitter)やInstagram、LINEと比べると後発ですが、TikTokはかなりの勢いで利用者数を伸ばしています。
総務省の調査によると、2023年にはFacebookの利用者数を超えました。

出典:総務省「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>」2023
なかでも10代、20代では半分以上が利用しています。特に10代の利用率は70%と、X(旧・Twitter)を超えていることが特徴です。

出典:総務省「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>」2023
特に10代の男女をターゲットとする企業にとっては、TikTok上でのマーケティングは無視できないものとなっています。
UGCとは
UGCとは「User-Generated Content」の略です。直訳すると「ユーザー生成コンテンツ」となります。
企業やブランドが制作するのではなく、一般のユーザーが作成・公開したコンテンツを指します。代表的なものは「商品のレビュー」です。ユーザーがレビューを公開することで、実際の使用感やリアルな声が分かるため、商品やサービスに対するコメントの信憑性が高まります。
TikTokではUGCが活発に発信されています。多くの一般ユーザーが商品やブランドに関する動画コンテンツを作成し投稿しています。TikTok独自のアルゴリズムにより、爆発的に拡散される可能性があることが特徴です。
企業にとってTikTok上でUGCを増やす施策は、必要不可欠なものになっています。
UGCのメリット
UGCを増やすことのメリットを紹介します。
1. 最小限のコストでコンテンツが完成する
企業が動画をはじめとしたコンテンツを自社で制作する場合、クリエイターの人件費をはじめ、大規模な予算が必要です。
一方でUGCは基本的にユーザーが作るため、企業側のコストは無料です。この場合、自社のコストはかかりません。コストを抑えたうえでコンテンツを増やせるのは大きな魅力です。
2. 消費者に信頼してもらいやすい
消費者は、企業が直接発信する情報をそのまま鵜呑みにはしません。WebやSNSで簡単に情報を検索できるようになった現在、消費者は一般ユーザーからの情報に信頼を寄せる傾向があります。
その点、UGCは口コミ効果を生み出すためにうってつけのコンテンツです。商品やブランドへの信頼感を高めるために必要だといえるでしょう。
3. バイラル効果と拡散力
バイラル効果とは口コミなどで商品の情報が広まることを指します。当然、UGCが増えるほど、バイラル効果は高まります。
特にTikTokは、情報を拡散することに慣れた10代から20代の世代が多いため、大きなバイラル効果を期待できるプラットフォームです。短期間で大量のユーザーに届く可能性があります。
4. 購買率の向上
ユーザーは商品購入の前に「この商品が信頼に値するか」を確認します。そんなユーザーにとってUGCは「背中を押してくれる情報源」といえるでしょう。
購買促進のためには、企業からの主観的な情報だけではなく、第三者の客観的情報が必要です。
5. ブランドコミュニティの構築
UGCが増えることで一体感が生まれ、ブランドの周りに強力なコミュニティが形成されます。ファンがブランドについて話し合い、他のユーザーとのつながりを感じる場として活用してくれることで、よりファン化を促進できることが魅力です。
UGC活用のリスクと対策
一方でUGCにはリスクもあります。対策と一緒に紹介していきます。
1. ブランドイメージのコントロールが困難
ユーザーが作成するコンテンツは、必ずしもブランドの意図通りにはならないことがあります。
かえって商品やブランドのイメージを悪くしてしまう可能性もあります。
これに対処するためには、明確なガイドラインを設定することが有効です。
2. 不適切なコンテンツの拡散
TikTok上でUGCを活用する際には、ユーザーによって作成されたコンテンツが、企業の期待とは異なる方向に拡散されてしまう可能性があります。例えば暴力的な表現、攻撃的な言葉遣い、差別的なコメントなどです。
これを防ぐためにも、事前にガイドラインをつくりましょう。TikTokでは、手作業ですべてのコメントをフィルタリングしたり、* 設定したキーワードを含むコメントを自動でフィルタリングすることができます。
このうえで不適切な投稿が炎上などをした場合は、迅速な対応と謝罪を通じてブランドの信頼を維持しましょう。
出典:TikTok「TikTokの安心安全なコミュニティ環境を促進するための取り組み」2022
3. 著作権やプライバシーの問題
TikTokでは、ユーザーが投稿したコンテンツの著作権はユーザーにあります。企業が無断で利用することはできません。また、このほか権利のあるクリエイティブを使って動画制作することも、もちろんNGです。
企業としては、事前に著作権や肖像権、プライバシーに関する法律を理解したうえで、適切なステップを踏んでアクションしましょう。もしユーザーが投稿したコンテンツを利用したい場合は、投稿者に直接連絡をとり、許諾を得る必要があります。
4. ユーザーが期待するインセンティブ管理
UGCを増やすためのキャンペーンでユーザーに何らかのインセンティブを支払う際、公平性と透明性が求められます。
不明確な基準や不公平な選考はユーザーの不満を招き、ブランドへの信頼を損ねる原因になります。
そのため、参加者が納得できるよう、報酬の獲得方法を公開し、透明性を保つことが大切です。また、予算を超えるようなインセンティブの乱発を防ぐため、事前にしっかりと計画し、管理することも重要です。
5. ネガティブフィードバックの管理
UGCには、必ずしも全てのユーザーが好意的に反応するとは限らず、批判が寄せられることもあります。
ネガティブフィードバックは、商材やブランドを改善するための貴重な資源です。
そのため冷静で建設的な対応を心がけ、必要な場合は謝罪や改善策を示しましょう。一方、攻撃的なコメントは削除や警告を検討し、適切に対応することが重要です。
TikTokでUGCが生まれやすい理由
TikTokはUGCを増やしやすいプラットフォームの一つです。その理由を各機能に着目しながら紹介していきます。
1. おすすめ(レコメンド)による拡散力が期待できるから
*TikTokの「おすすめ」では各ユーザーに合わせ、興味や関連性の高い動画を自動的に提示します。ユーザーによるリアクション、コンテンツの情報、ユーザーの情報を基に、AIを用いた独自のアルゴリズムにより、ユーザーに動画が提供される仕組みです。
フォロワー数が少なくても、「おすすめ」に表示される可能性があるため、新しくアカウントを開設する企業でもUGCを増やすチャンスがあります。
出典:TikTok「TikTokがコンテンツをおすすめする方法」
2. フォロワー数が少なくても拡散されやすいから
フォロワー数が少なくても「おすすめ」からユーザーに表示され、拡散されることはよくあります。特に以下の工夫がアルゴリズムに好影響を与えるとされています。実践してみましょう。
・流行の動画フォーマットを参考にする
・人気のあるジャンルで投稿する
・魅力的なハッシュタグをつける
・トレンドの楽曲を使う
・動画を高頻度で投稿する
3. トレンド文化が強いから
TikTokはトレンドに敏感な10代から20代のユーザーを多く持つプラットフォームです。毎日のように新しいトレンドが生まれます。
企業としてはユーザーの興味を惹きやすいといえます。トレンドを理解したうえで動画を制作することで、多くの人の興味を惹くことができます。興味を惹くことができれば、そのコンテンツに対するコメントや紹介している商品・サービスに関するコメントもつきやすくなります。
4. TikTokerとユーザーの連携が強いから
TikTokには多くのユーザーを持つTikTokerが存在します。企業としてはチャネルの一つとしてマーケティング利用しやすいことがメリットです。
例えばInstagramでのインフルエンサーマーケをやりつくしたとしても、TikTokには別のインフルエンサーがいます。TikTokerがコンテンツを拡散することで、多くのフォロワーがUGCを作るきっかけになることもあります。
5. ユーザー参加型キャンペーンを簡単に作れるから
TikTokでは、誰でも参加型のキャンペーンを作成することができます。こうしたキャンペーンを活用することで、UGCの創出を加速できるのが魅力です。
TikTokの広告のひとつである「ハッシュタグチャレンジ」では、特定のハッシュタグに基づく動画をユーザーに投稿してもらうことで、商品やサービスを宣伝できます。こうしたUGCを創出しやすい流れが、TikTokにはあります。
TikTokでUGCを作る具体的な方法
具体的に、TikTokを用いてUGCを増やすための手法を紹介します。
ハッシュタグチャレンジ
ハッシュタグチャレンジとは、TikTokの広告メニューの1つで、ユーザーが特定のテーマに沿った動画を作成・投稿することで、企業の商品やサービスの認知拡大を促すことができます。
ブランド独自のハッシュタグを作成し、視聴者を巻き込むことで、大量のUGCを生成できます。
デュエット機能
デュエット機能は、他のユーザーがTikTokで作成した動画と、自分の動画を並べて投稿することができる機能です。ユーザーが既存の動画に対して反応やコメントを含む新しい動画を作成できます。
デュエット機能を使用することで、ユーザーは簡単に既存の動画を活用してUGCを作ることができます。
インセンティブでユーザーの参加を促進
UGCの投稿を参加条件としたキャンペーンで、プレゼントなどのインセンティブを提供することも効果的です。報酬を提示することで、より多くのUGCが生まれます。
特に、アカウントを開設したばかりで市場の認知度が低い企業は積極的にキャンペーンを実施し、UGCの創出のきっかけを作りましょう。
弊社・シャトルロックジャパンでは、TikTokを活用したインスタントウィンキャンペーンの利用ツールShuttlerock BBF for TikTokを提供しています。公式アカウントなしでキャンペーンを実施できるツールです。気になる方は、以下のページから詳細をご確認ください。
TikTokのガイドラインに違反しないよう、動画制作をする
UGCを効果的に促進するためには、動画編集や投稿のガイドラインを遵守することが重要です。これにより、ブランドイメージを損なわないコンテンツが生まれやすくなります。
TikTokはコミュニティガイドラインを定めており、以下の条件に該当するとおすすめフィードに掲載されなくなってしまいます。
・16歳未満のアカウント所有者が作成したコンテンツ
・ヘイトスピーチとヘイト行動
・摂食障害とボディイメージ
・危険な行為とチャレンジ
・ヌードと身体の露出
・性的な製品を表示すること
・衝撃的および生々しいコンテンツ
・誤情報
・市民と選挙の整合性
・偽のエンゲージメント
・賭博
・アルコール、タバコ、薬物
・コンテンツ情報開示設定を使用して情報開示されていないマーケティングコンテンツ
・ユーザーをプラットフォーム外へ誘導することを主な目的としたLIVEコンテンツ
参考:TikTok「「おすすめ」フィードの適格基準」
こうしたガイドラインに違反しないよう、適切な動画をつくらないといけません。そのうえ、UGCが増えるような魅力的な構成が必要になります。
弊社・シャトルロックジャパンでは、TikTokの公式パートナーとして動画制作サービスも行っています。
「専門的な動画クリエイターがいない」「TikTokに適した動画の制作方法が分からない」など、お困りの際はご相談ください。
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TikTokでのUGC増加施策の始め方
では、具体的にTikTokでのUGC増加施策の始め方を5ステップで紹介します。企業のマーケティング担当者の方は参考にしてみてください。
1. 目的とターゲットを明確に設定する
UGCを増加させるには、最初に目的を明確にすることが重要です。例えば「ブランドの認知度向上」「製品の使用シーンの情報収集」などを決定します。
その後、ターゲットも確定しましょう。ターゲットとなるユーザーの興味や行動を分析し、その層がどのような動画に惹かれるかを理解することが第一歩です。このうえでキャンペーンの内容や、コンテンツの内容を決めます。
2. 簡単に参加できるキャンペーンを企画する
UGCを促進するためには、ユーザーが簡単に参加できるキャンペーンを作ることが効果的です。
たとえば、誰でも参加しやすいハッシュタグチャレンジや、ユーザー参加型のキャンペーンを用意します。シンプルで魅力的な企画にすることで、参加のハードルを下げ、多くのユーザーの関与を促せます。
弊社・シャトルロックジャパンでは、キャンペーンに参加後、すぐに抽選結果が分かるインスタントウィンキャンペーンツール・Shuttlerock BBF for TikTokを提供しています。気になる方は、以下より資料をダウンロードしてみてください。
- BBF
- TikTok
- キャンペーン
- サービス

認知拡大・UGC創出につながるTikTok インスタントウィンキャンペーン
ハッシュタグ投稿や、指定キーワードの入力を参加条件としたキャンペーン手法に対応しています。TikTok内でのUGC創出や、動画を通して商品やサービスの理解につなげる貴社に合ったキャンペーンをご提案いたします。
3. インセンティブを用意する
キャンペーンの参加ユーザーを増やすために、報酬や特典を用意して、参加のモチベーションを高めましょう。賞品、フォローバック、公式アカウントでの投稿拡散など、インセンティブを提供することでUGCが増えやすくなります。
ただし、インセンティブは公平で透明性のある方法で配布し、ユーザーが安心して参加できる環境を整えることが大切です。
4. ユーザーと積極的に交流する
UGCが投稿されたら、積極的にコメントやリアクションを返してユーザーと交流します。公式アカウントが反応することで、ユーザーは自分のコンテンツが注目されていると感じ、さらに投稿意欲を高められます。
また、ユーザーとコミュニケーションをとることでエンゲージメントが高まり、TikTokのアルゴリズムによりユーザーと企業との関連性が高いコンテンツと認識され、「おすすめ」に表示されやすくなります。
またこの段階でネガティブなUGCを見つけられます。炎上防止のためにも、監視と交流は重要です。
5. パフォーマンスを分析して改善する
最初に設定した目的・目標に応じて、UGC施策が効果を上げているかどうかを分析しましょう。投稿数、エンゲージメント率、バイラル性などの観点で分析し、施策を改善していく必要があります。
継続的に効果測定を行い、施策の改善を重ねることで、次回のキャンペーンに活かしましょう。
まとめ
TikTokはUGCを生み出すのに最適なプラットフォームです。戦略的に活用すれば、コスト削減からエンゲージメント向上まで、多くのビジネスメリットを受けられます。リスクを正しく管理しつつ、積極的にUGCを活用してみましょう。
弊社・シャトルロックジャパンでは、TikTokを活用したインスタントウィンキャンペーンの活用をご支援いたします。
UGC増加にもつながりますので、気になる方はお気軽にご相談ください。