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X (Twitter)
X(Twitter)アナリティクスの基本!見方や分析・活用方法を解説
X(Twitter)をマーケティングで活用する場合、重要になるのが分析です。分析することで問題点が明確になり、改善に繋がるためです。
そこで、ポイントになるのが、X(Twitter)アナリティクスの活用です。
ここでは、X(Twitter)アナリティクスの基本的な見方から、分析できる項目、企業における活用方法などを解説していきます。
目次
X(Twitter)アナリティクスとは?
X(Twitter)アナリティクスとは、X(Twitter)社が提供している公式の分析ツールで、無料で利用することが可能です。
自社が投稿したツイートに対して、ユーザーの反応を数値で測定することができます。
例えば、何人のユーザーに閲覧され、何人のユーザーがリツイートをした、というような内容を数値で確認できるのです。
X(Twitter)社が提供するツールだけに、その分析内容は信頼性が高く、多くの企業がマーケティングの効果測定に活用しています。
X(Twitter)アナリティクスのログイン方法
X(Twitter)アナリティクスにログインする方法には、2つの手順があります。
1つ目の手順は、X(Twitter)のホーム画面(パソコン版)からログインする方法です。
・手順1
X(Twitter)にログインして、左側のメニューから「もっと見る」 → 「Creator Studio」 → 「アナリティクス」と進みます。
・手順2
下記のURLから、X(Twitter)のアカウントでログインすることで、X(Twitter)アナリティクスのホーム画面に移動できます。
https://analytics.Twitter.com/
どちらの手順でログインを行っても、ログイン先は同一になります。
なお、初回のログイン時に限り「アナリティクスを有効にする」ボタンが表示されますので、クリックして有効にしましょう。
※2023年7月現在、スマートフォン向けX(Twitter)アプリからは、X(Twitter)アナリティクスにログインすることはできません。スマートフォンから閲覧する場合は、ブラウザから上記の手順でアクセスすることが可能です。
X(Twitter)アナリティクスの見方と分析項目
ここからは、X(Twitter)アナリティクスの見方と、どのような項目を分析できるのかを解説していきます。
X(Twitter)アナリティクスの画面は、主に以下の3つの画面に分けることができます。
1、ホーム画面
2、ツイートアクティビティ
3、動画アクティビティ
それぞれの詳細を、説明していきます。
[ホーム画面]の見方と分析項目
ホーム画面では、上段で「過去28日でのパフォーマンスの変動」が表示されます。
「過去28日」とは、間近の28日間を指しており、「それ以前の28日間」と比較された数値の状況が確認できます。
例えば、ツイート数の「13」の横に「↑225.0%」と表示されています。これは、間近の28日間に「13件のツイート」を行い、以前の28日間と比較すると「225.0%の割合で増加」したことを意味します。
このように、前の28日間と比較して、何パーセントの増減があったかも数値で確認することができるのです。
それでは、ここで表示される項目について解説していきます。
・ツイート数
間近の28日間でツイート(投稿)した件数が表示されています。
・ツイートインプレッション
ツイートインプレッションとは、投稿したツイートが表示された回数を表します。
大半が、ユーザーのタイムラインに表示された回数になりますが、特定のキーワードで検索した時に表示された場合も、ツイートインプレッションとしてカウントされます。
・プロフィールへのアクセス
プロフィールへのアクセスとは、X(Twitter)の「プロフィール画面」が見られた回数を指しています。
プロフィール画面を確認したということは、ユーザーがアカウント自体に興味を示した証拠であり、数値が高いほど運用が上手くいっていることになります。
・@ツイート
@ツイートには、メンションしてツイートを行った回数が表示されます。メンションとは、「@+ユーザー名」を付けて投稿することで、特定のユーザーに向けてメッセージを発信することです。
・フォロワー数
現在のフォロワー数が表示されます。他の項目と同様に、前28日間との比較が表示されますので、フォロワーが伸びているかが簡単に確認できます。
なお、数値が0(ゼロ)の場合は、該当の項目は表示されません。例えば、1回も@ツイートを行っていなければ「@ツイート」の項目は表示されません。
また、ホーム画面の下段では「ツイートの概要」が表示されます。
ここで表示される項目について、説明していきます。同様に、数値が0(ゼロ)の項目は、上記の画像に表示されておりません。
・トップツイート
間近28日間のツイートのなかで、最もインプレッションが良かったツイートが表示されます。反応が良いツイートの内容が、簡単に確認できる仕組みになっています。
・トップの@ツイート
間近28日間の@ツイートのなかで、最もエンゲージメント数が良かったツイートが表示されます。エンゲージメント数とは、ユーザーの「いいね!」やリツイートなどの反応した回数を表します。
なお、エンゲージメントに関しては、以下の記事で詳細を解説していますので、あわせてご確認ください。
・トップフォロワー
間近28日間でフォロワーになったユーザーのうち、最もフォロワーの数が多いユーザーが表示されます。
・トップのメディアツイート
間近28日間に画像や動画を付けて投稿したツイートのなかで、最もインプレッションが良かったツイートが表示されます。
[ツイートアクティビティ]の見方と分析項目
次に、ツイートアクティビティの画面の見方と項目の解説です。
左上の「ツイート」をクリックすると、ツイートアクティビティの画面に移動します。
ホーム画面と同様に、間近の28日間の状況が表示されますが、右上のカレンダーで期間を指定することも可能です。
ツイートアクティビティには、4つのタブ「ツイート」「トップツイート」「ツイートと返信」「プロモーション」が存在します。そして、それぞれに「インプレッション」「エンゲージメント数」「エンゲージメント率」が表示されます。
・ツイート
上記の図のように、直近28日間に投稿したツイートが、時系列で表示されます。時系列で表示されるため、最近の投稿を確認したいときに便利です。
・トップツイート
トップツイートでは、直近28日間のツイートのうち、インプレッション数が多い順に表示されます。インプレッション数のランキング形式で表示されるため、反応の良いツイートを確認したいときに便利です。
・ツイートと返信
ツイートと返信では、ツイートと返信(リプライ)を含めたツイートが表示されます。
・プロモーション
プロモーションでは、広告を利用したツイートの数値が確認できます。数値とは、次から解説していく「インプレッション」「エンゲージメント数」「エンゲージメント率」です。
・インプレッション
投稿したツイートが表示された回数を表します。
・エンゲージメント数
ユーザーが「いいね!」やリツイートなどを行った回数を指します。
・エンゲージメント率
インプレッション数に対してのエンゲージメントの割合を表す数値で、以下の式で算出されます。
エンゲージメント率 = エンゲージメント数 ÷ インプレッション数(×100%)
[動画アクティビティ]の見方と分析項目
3つめの「動画アクティビティ」の画面では、動画付きのツイートに対する分析が行えます。
左上の「詳細」タブから「動画」を選択すると、「動画アクティビティ」に移動できます。
ここで使用されている指標について、解説していきます。
なお、動画付きのツイートの投稿がない場合や、数値が0(ゼロ)の指標は表示されませんので、ご注意ください。
・動画の再生数
動画が再生された回数です。再生の定義としてX(Twitter)社は「動画の50%以上が画面に表示された状態で2秒経過した場合」「ユーザーが動画の拡大表示またはミュート解除のクリック操作を行った場合」としています。
・完了率
動画を最後まで視聴したユーザーの割合を示す指標です。
・合計再生時間(分)
動画が再生されたトータルの時間です。
・保持
動画の全体の再生時間に対して、何パーセントまで再生されたかを示す指標です。
・アクション誘導のクリック回数
動画内にアクションボタンを設置した場合に、それがクリックされた回数を示します。
参照元:X(Twitter)「ツイートアクティビティ管理画面と動画アクティビティ管理画面」
X(Twitter)アナリティクスの分析・活用方法
これまで説明してきた分析項目を、「どのように企業マーケティングの改善に繋げるか」という観点で解説していきます。
これまで、X(Twitter)アナリティクスを活用できていなかった企業の担当者は、ぜひ参考にしてください。
インプレッション数の向上のために分析する
必ずチェックしたいのが、ツイートのインプレッション数です。
インプレッションは表示された回数であり、認知拡大を目的としたマーケティングにおいて、重要な指標であるためです。
インプレッション数の増減は、ユーザーの「いいね!」や返信などの反応に大きく影響されます。つまり、インプレッション数が多いツイートは、ユーザーの反応が良かった証拠なのです。
そこで、どのようなツイートが反応が良いのかを、過去のインプレッション数から分析しましょう。
反応が良いツイートの特徴を捉えたうえで、今後のツイートを投稿していけば、インプレッション数の向上が期待できるためです。
インプレッション数を増やすための工夫が、マーケティングを成功させる鍵を握る
なお、インプレッション数を向上させるためには、プロモーションの一環としてX(Twitter)キャンペーンなどを実施することが効果的です。
ユーザー参加型のキャンペーンを実施することで、「いいね!」やフォロー、リツイートをされる確率が高まるためです。
弊社が提供するX(Twitter)キャンペーンツール「Shuttlerock BBF」であれば、様々な形式のキャンペーンを簡単に実施することができます。
X(Twitter)キャンペーンツール「Shuttlerock BBF」の詳細は、以下よりアクセスしてご確認ください。
ターゲットユーザーの分析に活用する
X(Twitter)アナリティクスは、自社がターゲットとしているユーザー(顧客)の分析にも活用することができます。
例えば、「商品A」と「商品B」があるのであれば、双方に関するツイートを投稿して、ユーザーの反応を比較してみましょう。
他にも、ツイートの内容を「ノウハウ提供」「新商品の案内」「業界のトレンド」というように区別して、反応を比較するのも良いでしょう。
企業がマーケティングを進めていくうえで、ターゲットとなる顧客の興味や関心を把握することは重要です。
そこで、ターゲットユーザーの「人物像」を理解して、X(Twitter)マーケティングの運用や改善に役立てていきましょう。
エンゲージメント率アップのために活用する
エンゲージメント率が増えると「おすすめタイムライン」に表示されやすくなります。情報を拡散するためには、エンゲージメント率の向上が鍵を握っているのです。
例えば、投稿したツイートで「テキストのみ」「画像付き」「動画付き」というように区別して、エンゲージメントを比較してみましょう。
どのようなツイートが、ターゲット顧客に好まれるのかを知ることができます。
例えば、飲食店が新メニューを宣伝したいとき、画像と共に投稿すれば良い反応が期待できます。飲食関連の画像や動画は、ユーザーの目を惹きつけやすいためです。
このように、自社の商品やサービスにあった投稿のスタイルを見つけて、エンゲージメント率の向上を目指しましょう。
なお、「おすすめタイムライン」にツイートが表示される仕組みは、以下の記事で詳細を解説していますので、あわせてご確認ください。
最適なツイートのタイミングを分析する
ツイートを投稿した時間(タイミング)という観点で、ユーザーの反応を比較することも、マーケティングの改善に繋がります。
例えば、ターゲットとする顧客が会社員であれば、「通勤時間帯」や「帰宅の時間帯」などに、X(Twitter)の利用が多くなることが考えられます。
投稿したツイートは、時間の経過と共にタイムラインに埋もれていくため、利用の多い時間帯に投稿することは重要なポイントなのです。
実際に、投稿する時間帯を分けてツイートを行い、反応が良い時間帯を検証してみると良いでしょう。
まとめ
ここでは、X(Twitter)アナリティクスの見方や分析方法、マーケティングへの活用方法などについて解説してきました。
マーケティングの成果を高めるためには、定期的にX(Twitter)アナリティクスで分析を行い、改善を続けていくことが大切です。
ここで解説した分析・活用方法を実践して、ぜひ自社のX(Twitter)マーケティングに役立ててください。