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様々なSNSサービスを活用して、企業がマーケティング活動を行っているのを頻繁に目にします。
それは、SNSマーケティングには複数のアプローチ手法があり、自社にあわせて実施ができるうえ、高い成果を期待できるためです。
そこで、SNSマーケティングの基本とやり方、成功させるコツ、企業の成功事例を解説していきます。
目次

SNSマーケティングとは
SNSマーケティングとは、SNSを活用して商品やサービスのPR、認知拡大や企業ブランドの向上といったマーケティング活動を行うことを指します。
具体的には、企業は「企業アカウント」を運用し、新商品やキャンペーンなどの情報をSNS利用者に届けることで、マーケティング活動を行っているのです。
SNSマーケティングに利用されるSNSとして、X (Twitter) やInstagram、LINE、YouTubeやTikTokなどが挙げられます。
SNSマーケティングに多くの企業が取り組んでいる理由
ここでは、多くの企業が、SNSマーケティングに取り組んでいる理由について、解説していきます。
理由1. SNS利用率・利用者数の向上
ネット環境が向上したうえ、モバイル端末が普及したことにより、SNSの利用者が増えていることは大きな要因と言えます。
総務省の「令和5年 情報通信に関する現状報告の概要」によると、日本におけるSNS利用者数は、2022年の時点で1億200万人。さらに、2027年には1億1,300万人に増加すると予測しています。

利用率に関しても同様で、その数値は年々増加しています。総務省の「令和4年通信利用動向調査ポイント」によると、以下のような調査結果が出ています。
「インターネット利用者に占めるSNSの利用者の割合は、80.0%となっており、前回調査(令和3年)から1.3ポイント上昇している。」
このように、SNS利用者数・利用率ともに、年々増加しているため、多くの企業が注目しているのです。
理由2. SNS利用動向の変化
同じく、総務省の「令和4年通信利用動向調査ポイント」にある「SNSの利用目的(個人)」を見ると、上位3つが以下のようになっています。
1. 知人とのコミュニケーションのため(88.6%)
2. 知りたい事ことについて情報を探すため(64.5%)
3. 暇つぶしのため(33.4%)
特に、2位の「情報収集」の目的で利用するユーザーの割合が大きく伸びている、との調査報告もあります。
多くのユーザーが情報収集のために利用しているため、SNSを活用したマーケティングが非常に効果があるのです。だからこそ、多くの企業がSNSマーケティングに取り組んでいるのです。
理由3. 企業のSNS活用率の向上
総務省の「平成30年通信利用動向調査の結果」における企業のSNS利用状況のデータを見ると、29年の28.9%から30年36.7%へと大きく増加しています。
さらに、業界別に見ても、全ての業界において利用率が上昇しています。確実にSNSの活用率が向上しているのです。
周囲の企業が活用していれば「高い成果が出せる」「自社も取り入れよう」というように感じるのも、SNSマーケティングが注目される理由の一つと言えるでしょう。
SNSマーケティングのメリット
ここでは、SNSマーケティングのメリットについて解説していきます。
情報の拡散性に優れている
SNSサービスは、インターネットを土台としているため、非常に情報の拡散性に優れています。
多くの消費者に情報を届けたいマーケティングにおいて、この点は大きなメリットです。
SNSのメリットを正しく理解して、マーケティングに活かしましょう
認知拡大やブランド向上に繋がる
そして、高い情報の拡散性を利用して、認知拡大やブランディング強化も実現可能です。
例えば、新商品の情報を発信すれば、認知拡大に繋がります。企業や商品のイメージを動画などで拡散すれば、企業ブランドの向上も期待できるでしょう。
利用次第で、様々な効果を得られるのも、SNSマーケティングの魅力の一つでしょう。
UGC(口コミ)の創出に繋がる
投稿や返信の機能などにより、UGC(口コミ)が生まれやすいという側面も、大きなメリットです。
例えば、それぞれのSNSサービスにおいて、食べた料理の「感想」などの投稿が良く見られます。好意的な意見であれば、興味があるユーザーにとっては強力なPRとなるでしょう。
UGC(口コミ)を創出することは、SNSマーケティングの大きなポイントです
SNSマーケティングの手法5つ
ここでは、SNSマーケティングの手法5つを解説していきます。
手法1. SNSアカウントの通常投稿
企業アカウントを運用し、様々な情報を定期的に発信(投稿)することを指します。前述の通り、認知拡大やブランド向上、UGCの創出などを目的として、日常的に投稿するのです。
SNSの基本的な機能を活用した施策ですが、SNSマーケティングにおいて最も重要なアクションです。
アクティブに運用するほど、SNSマーケティングの成果が期待できます
手法2. SNS広告運用
各SNSが提供している広告サービス(広告配信サービス)を利用して、マーケティング活動を行う方法です。
例えば、SNSのフィード(タイムライン)上に、企業の広告が出てくるのを見たことがあると思いますが、これが一般的なSNS広告にあたります。
前述した「通常投稿」よりも、動画や画像をクリエイティブに活用できるため、SNSユーザーに強く訴求できるのが特徴です。
手法3. SNSキャンペーン
SNS上でキャンペーンを実施する手法で、自社の商品などが抽選で当たる「プレゼントキャンペーン」などが代表的な例と言えます。
例えば、フォロー&リポストを応募条件にすれば、「フォロワー増加」「情報拡散」「キャンペーンの認知拡大」などの効果が得られます。
このように、SNSキャンペーンは、様々なマーケティング効果を同時に得られるのが特徴と言えます。
自社にあったキャンペーンを企画して、積極的に開催していきましょう
手法4. UGC活用施策
口コミやレビューといったUGCを、意図的に創出してマーケティングを行う手法です。
前述したとおり、UGCは一般消費者に高い影響力があるため、最大限活かしたのがUGC活用施策なのです。
手法5. インフルエンサーマーケティング
著名で影響力のあるインフルエンサーを起用して、SNS上でマーケティング活動を実施する手法です。
例えば、SNS上で商品レビューを投稿してもらったり、イメージキャラクターとしてPR動画(YouTube・TikTokなど)に出演してもらったりする施策です。
インフルエンサーは、多くのフォロワーを抱えているため、高い効果が期待できるのです。
SNSマーケティング実施の流れ
ここでは、SNSマーケティング実施の流れを、解説していきます。
STEP1. SNSマーケティングの企画と設計
最初に、SNSマーケティングを実施する目的や手法、運用フロー、SNSの選定などの全体を設計します。このとき、中長期な運用を前提にすることがポイントです。
また、実施する目的は「顧客との関係構築」「企業の認知拡大」というように、明確にしておきましょう。
この目的やターゲット顧客によって、適切なSNSサービスも決まるため重要なポイントと言えるでしょう。
最初に目的を明確にしてから、SNSマーケティング全体を設計していきましょう
STEP2. SNSマーケティングの実施
全体の設計が決まったら、SNSマーケティングの実施・運用を行っていきます。中長期的な運用が基本となるため、適切な数の人材リソースを集めなければいけません。
そして、「SNSマーケティングの手法5つ」で解説した内容を参考にして、必要と思われる施策は、積極的に実施していきましょう。
STEP3. 分析と効果測定
SNSマーケティングを実施するだけではなく、必ず分析や効果測定を行いましょう。改善点を洗い出し、マーケティングの精度を高めていくためです。
例えば、SNSキャンペーンを実施したのであれば、キャンペーン投稿のエンゲージメント数やインプレッション数といった基本的な項目は、必ず分析しましょう。
SNSマーケティング 成功事例
ここでは、SNSマーケティングで成功している企業、企業アカウントを紹介していきます。
X (Twitter) マーケティング事例|有楽製菓様(ブラックサンダー)
有楽製菓様が運用しているブラックサンダー(商品名)のX (Twitter) マーケティングの事例です。
上記のように、新商品の案内や商品画像の投稿が目立ちます。ほぼ毎日、投稿されており企業アカウントをアクティブに運用していることが分かります。
定期的にプレゼントキャンペーンなども実施しており、ユーザーとのコミュニケーションを図っています。
フォロワー数が75万人を超えており、定期的なトレンド入りもしていることからもSNSマーケティングが成功していることが分かります。
Instagramマーケティング事例|無印良品様
無印良品様が運営しているInstagramの企業アカウントです。

無印良品様は、小まめに商品の案内や、暮らしに役立つ情報などの投稿を行っています。特徴として、商品紹介や利用方法の説明を「短尺の動画」で行っている点が挙げられます。
画像や動画によって、上手くユーザーを惹きつけているマーケティング手法とも言えます。
305万人ものフォロワーがおり、人気の高いアカウントであることから、SNSマーケティングが好調に進んでいることが理解できます。
TikTokマーケティング事例|森永製菓株式会様
森永製菓株式会様のTikTokマーケティングの事例です。

13万人ものフォロワーを抱えている企業アカウントで、この時点でSNSマーケティングが成功していることが想像できます。
また、自社の製品を動画で紹介する、という点に注力しているのが運用のポイントとも言えます。
さらに、下記のような「フォロワー限定」のプレゼントキャンペーンなども実施しており、フォロワーを大切にしていることが伺えます。
このような点は、大いにSNSマーケティングの参考になるでしょう。
Facebookマーケティング事例|ユニクロ様
カジュアル衣料品の製造・販売を行うユニクロ(UNIQLO)様のFacebookアカウントです。

新商品の案内のみならず、店舗チラシなども投稿しており、有益な情報の発信を心掛けていることが見てとれます。
そして、本アカウントの大きな特徴が、動画による商品の紹介や、着こなし術などの情報を発信している点です。
画像や動画でPRをできるFacebookを活用した、SNSマーケティングの好事例と言えるでしょう。
LINEマーケティング事例|サントリーホールディングス株式会社様
LINEマーケティングの事例として挙げるのが、サントリーホールディングス株式会社様です。
サントリー様は、商品の認知拡大の目的として、予約型のディスプレイ広告を積極的に活用しています。(SNS広告運用)
下記のように、LINEのトークリストの最上部に表示される「Talk Head View(広告配信サービス)」を配信しています。

広告接触者に対して「商品への興味は1.8倍、飲用意向は1.7倍」というようなマーケティング成果も残しているようです。
SNS広告運用を活用した、SNSマーケティングの好事例と言えるでしょう。
なお、SNSマーケティングの成功事例(15選)は、以下のページでも詳細を解説しています。
SNSマーケティング成功のコツ6つ
1. ターゲットにあったSNSの選定
様々なタイプのSNSサービスが普及していますが、利用者のユーザー層には違いや特徴があります。
例えば、「TikTokは10〜20代の若年層に人気」「Instagramは女性ユーザーが多い」というような利用者の違いです。
当然ながら、自社のターゲット顧客が多く存在するSNSを選定する必要があるのです。
2.ユーザーとのコミュニケーションを意識したアカウント運用
SNSを運用していくにあたり、ユーザーとのコミュニケーションを取ることを意識しましょう。
ユーザーとのコミュニケーションの量が多いアカウントほど、投稿がフィード(タイムライン)に表示されやすくなるためです。
例えば、X (Twitter) やInstagramは、フィード(タイムライン)に表示される投稿が選ばれるアルゴリズムとして、「他のクリエイターやフォロワーとの関わり方」と公式サイトなどで名言しております。
フィード(タイムライン)に表示されれば、より多くのユーザーに情報を届けられるため、SNSマーケティングにおいて重要なポイントとなります。
ユーザーとのコミュニケーションの量が、SNSマーケティングの成功を左右します
3. SNSキャンペーンを実施する
フォロワーの増加や企業ブランドの向上というような、様々な効果を得られるSNSキャンペーンは必須ともいえる施策です。
そして、前述した「ユーザーとのコミュニケーション」に最適な施策が、このSNSキャンペーンなのです。
例えば、ユーザーに「抽選に応募してもらう」「好きな商品をリプライしてもらう」というように、ユーザー参加型のSNSキャンペーンを実施していきましょう。
4. キャンペーンツールを活用する
前述したSNSキャンペーンは、高いマーケティング成果を期待できます。しかし、限られたリソースの中で、定期的にキャンペーンを開催していくのは、企業にとって大きな負担です。
そこで推奨されるのが「キャンペーンツール」の活用です。
例えば、弊社のX (Twitter) キャンペーンツール「Shuttlerock BBF for X」には、自動DM返信機能や抽選機能、レポート機能など、負担軽減に繋がる機能が豊富に備わっています。
定期的なキャンペーン開催を可能にするX (Twitter) キャンペーンツール「Shuttlerock BBF for X」の詳細は、以下のページからご確認ください。

5. 分析、効果測定を実施する
SNSマーケティングは、分析や効果測定を交えながら、中長期的に実施していく施策と捉えるようにしましょう。
問題点や改善点を洗い出し、改善を加えながら、マーケティングの精度を高めていく必要があるためです。
期間を決めて、定期的に分析、効果測定を実施していくと良いでしょう。
6. SNS運用のプロに相談する
自社に、SNS運用の知識やノウハウが不足している場合、プロフェッショナルに相談することで補うすることが可能です。
例えば、弊社のようにSNSキャンペーンツールを提供している事業者は、多くの運用サポート実績があり、豊富な経験やスキルを持っているためです。
なお、弊社では現在、X (Twitter) 運用やマーケティングなどに関するオンライン相談会を無料で実施しております。以下のページより、お申し込みが可能です。
まとめ
ここでは、SNSマーケティングの基本と進め方、成功させるポイントや企業事例などを解説してきました。
それぞれのSNSサービスの特徴を理解し、中長期的に実施していくことで、大きなマーケティング成果をあげることが可能です。
ここで解説した内容を理解して、自社のSNSマーケティングに役立ててください。