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Instagramは、若年層を中心に圧倒的な影響力を持つSNSとして、企業マーケティングに欠かせない存在です。中でも注目されているのが、「フォロー&いいね」や「写真投稿」を促すInstagramキャンペーン。
しかし実際に企画を立てる際、「どんな形式が効果的?」「他社はどんな施策で成果を上げている?」と悩む担当者も多いのではないでしょうか。
本記事では、Instagramキャンペーンの基本から、目的別・フロー別に厳選した15の成功事例を紹介。話題を呼んだUGC施策やリアル連動による来店促進、X (Twitter)とのクロスプロモーションなど、最新の成功パターンを分析し、成果につながる設計のポイントを解説します。
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本記事内容
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Instagramキャンペーンとは何を指すのか
Instagramキャンペーンとは、Instagram上でフォロワーやユーザーのアクションを促し、認知拡大・商品理解・ファン獲得・購買促進などの目的を達成するマーケティング施策を指します。
具体的には以下です。
- 「フォロー&いいねで応募完了」
- 「ハッシュタグをつけて写真投稿」
- 「コメントで回答してプレゼント」
などの形式が一般的で、ユーザーが簡単に参加できることが特徴です。
企業にとっては、キャンペーンを通じてUGC(ユーザー生成コンテンツ)を集めたり、公式アカウントの認知を拡大したり、ファンとの接点を強化することができます。
また、以下のようにキャンペーンの形式によって獲得できる成果や役割は異なります。
- フォロー&いいね型 → 認知拡大・アカウント成長
- フォロー&コメント型 → エンゲージメント向上
- 写真投稿型 → UGC収集・ブランド理解促進
- ストーリーズ活用型 → スピーディな訴求・来店促進
Instagramのアルゴリズム上、エンゲージメントの高い投稿やアクティブなアカウントはより多くのユーザーにリーチできるため、キャンペーンはアルゴリズム強化にも寄与する手段としても有効です。
Instagramキャンペーンの種類と使い分け
Instagramキャンペーンにはいくつかの定番パターンがあり、目的やリソースに応じて使い分けることが重要です。
「フォロワーを増やしたいのか」「エンゲージメントを伸ばしたいのか」「ユーザーとの接点を深めたいのか」によって、最適なキャンペーンの形式が変わってきます。
ここでは代表的な3つのキャンペーン形式と、その特徴・実施目的を紹介します。
フォロー&コメント
ユーザーにアカウントをフォローしてもらい、投稿にコメントしてもらうことで参加完了とする形式です。
特徴は以下です。
- エンゲージメント(コメント)を得やすく、アルゴリズムにも有利
- ユーザーの声を集めることができ、ブランド理解や共感を促進できる
- コメント内容を後日マーケティングに活用しやすい(例:商品アイディア・感想など)
実施目的は以下になります。
- インサイトとしてコメント内容を分析したい
- ファンとの関係性を深めたい
- クイズ形式や「あなたのおすすめは?」など、参加型の企画を実施したい
フォロー&いいね
アカウントをフォローし、指定投稿に「いいね」するだけで応募完了となる最もシンプルな形式です。
特徴は以下です。
- 参加ハードルが非常に低く、キャンペーン参加数を伸ばしやすい
- フォロワー獲得に直結しやすく、アカウントの成長を促進できる
- プレゼントキャンペーンとの相性が良い
実施目的は以下になります。
- リーチ数やインプレッションを重視する場合
- 新商品やイベントの「認知拡大」を目的とした短期施策
- フォロワーを一気に増やしたい立ち上げ期
フォロー&写真投稿
指定のハッシュタグをつけて写真を投稿してもらう形式です。いわゆるUGC(ユーザー生成コンテンツ)型のキャンペーンのため、参加ハードルは高いですが、熱量のあるファンが参加してくれる傾向にあります。
特徴は以下です。
- 実際のユーザーによる投稿が集まり、SNS上での二次拡散が期待できる
- ブランド体験の可視化や親近感の醸成に効果的
- ハッシュタグ経由で過去投稿も資産として残りやすい
実施目的は以下になります。
- 景品だけでなく「参加体験そのもの」を提供したい
- 商品・サービスの魅力を「リアルな使い方」で広めたい
- フォロワーとともにブランドを盛り上げたい
Instagramキャンペーン成功事例14選
ここでは、目的別・フロー別にInstagramキャンペーンの成功事例を14件を厳選して紹介します。
実際の企業がどのような工夫をこらし、どんな成果を上げたのかを具体的に知ることで、自社での施策に活かせるヒントが見えてきます。
フロー別| Instagramキャンペーン事例(フォロー&コメント)
フォロー&コメント型のキャンペーンは、企業のInstagram施策の中でもエンゲージメント獲得に特化した定番の形式です。
参加条件が「フォローして、コメントを残すだけ」という手軽さから、ユーザーの参加ハードルが低く、投稿単位での反応数を大きく伸ばしやすいのが特徴です。
ここでは、フォロー&コメント形式で実施された注目の成功事例を紹介し、それぞれの工夫と成果を解説していきます。
1. ピザハット|エンゲージメントの獲得によりアカウント運用強化
ピザハットは、人気商品の復刻告知前にInstagramでコメントキャンペーンを実施しました。参加条件は「コメントのみ」とシンプルに設定し、参加ハードルを下げながら投稿への反応を促進。さらに、その場で抽選結果がわかるインスタントウィン形式を採用し、参加意欲の維持にも成功しました。
また、X (Twitter)とのクロスプロモーション設計により、X (Twitter)経由でInstagramキャンペーンへの流入を促進。コメントテーマも「飲みたいと思っている食べ物」と答えやすい内容にすることで、自然なエンゲージメントとユーザー間の交流を生み出しました。
その結果、通常投稿と比べてエンゲージメントが大幅に向上し、アカウント全体の活性化にもつながった成功事例です。詳しくは以下よりご覧ください。
2. ウィスク・イー|X (Twitter) 横断でブランドとユーザーの接点を最大化
ウィスク・イーは、「コメントキャンペーン×インスタントウィン形式」を組み合わせた企画を実施し、InstagramとX (Twitter)を横断したプロモーションでユーザー接点を拡大しました。
テーマは「あなたの“ヒュッゲな(心地よい)時間”」。ビールを想起させるリラックスした日常シーンを自由に想像してもらうことで、コメントを通じてブランドの世界観を自然に伝える設計です。
参加条件はフォローとコメントのみとし、気軽に参加できるよう工夫。さらに、コメント後すぐにDMで抽選結果を知らせるインスタントウィン方式を採用し、参加者のモチベーションを維持しました。
X (Twitter)ではキャンペーン投稿からInstagramへの誘導リンクを設置し、クロスチャネルでリーチを拡大。結果として、7日間の実施で過去平均の1.56倍のコメント数を記録した成功事例です。詳しくは以下よりご覧ください。
3. イオン|イオン夏空キャンペーン
イオンが実施した「イオン夏空キャンペーン」は、フォロー&コメントを参加条件としたプレゼント企画で、PEZとのコラボレーションによるオリジナルグッズやギフトカードを賞品に設定しました。
2つのアカウントのフォローと「🌻(ひまわりの絵文字)」をコメントすることが参加条件のキャンペーンです。
PEZキャラクターを活かしたビジュアルと夏らしい爽やかなデザインで訴求力を高めています。
さらに、「写真投稿で当選確率3倍」と明記することで、よりアクティブな参加を促す仕掛けも加えており、ユーザーの自発的なUGC投稿を引き出す導線が工夫されています。
Instagram上の施策とあわせてX (Twitter)でも同時開催を行い、SNS横断での展開により幅広い層へのリーチを狙った構成となっています。
ブランドキャラクターを軸にファン層とつながりながら、購買や来店促進にもつなげたい場合に参考になる事例です。
出典:Instagram「aeon_japan」
フロー別| Instagramキャンペーン事例(フォロー&いいね)
フォロー&いいねの形式は、ユーザーにとって手軽で参加ハードルが低いのが特長です。シンプルな操作だけで応募が完了するため、多くのフォロワー獲得や投稿へのエンゲージメントを狙う企業にとって有効です。ここでは実際に実施された成功事例を紹介します。
4. ブルボン|夏の思い出プレゼントキャンペーン
ブルボンは、「夏の思い出」をテーマにしたInstagramキャンペーンを実施しました。応募条件は、アカウントのフォローと、キャンペーン投稿への「いいね」。さらに、投稿へのコメントとして「あなたの夏の思い出」を書き込むと当選確率がアップする仕組みが設けられています。
プレゼントには、人気のお菓子詰め合わせ(3,000円相当)が用意されており、視覚的にも訴求力の高い商品画像とともに投稿されています。コメント内容を通じてファンとの接点を深めると同時に、ユーザー生成コンテンツ(UGC)を活用したブランドコミュニケーションを展開した好例です。
出典:Instagram「bourbon_jp」
5. 山芳製菓|秋の大収穫キャンペーン
わさビーフでおなじみの山芳製菓は、「秋の大収穫」をテーマにしたフォロー&いいねキャンペーンを展開しました。対象投稿に「いいね」し、アカウントをフォローするだけで応募が完了する手軽なフローで、SNS上のエンゲージメント向上を狙った施策です。
当選者には3箱36袋分のわさビーフ詰め合わせが贈られるなど、賞品のボリューム感も魅力的。商品画像にはしっかりと数量やバリエーションが表示されており、視覚的訴求力も高い構成となっています。
出典:Instagram「yamayoshiseika」
6. アサヒ飲料|パペットスンスンコラボキャンペーン
アサヒ飲料は、人気キャラクター「パペットスンスン」とのコラボによる秋のシーズナルキャンペーンを実施しました。応募方法はアカウントのフォローと投稿へのいいねのみというシンプルな設計ながら、賞品にはオリジナルブランケットと飲料詰め合わせという季節感のある組み合わせを用意。
秋のレジャーシーンにマッチしたビジュアルとコンセプトにより、ファミリー層や若年層をターゲットに自然な形での認知獲得につなげた事例です。
出典:Instagram「asahi_soft_drink」
フロー別| Instagramキャンペーン事例(フォロー&写真投稿)
「フォロー&写真投稿」型のInstagramキャンペーンでは、ユーザーが企業公式アカウントをフォローし、指定のハッシュタグをつけて写真を投稿することで応募できる形式が一般的です。この形式のメリットは、ブランドの世界観に合ったUGC(ユーザー生成コンテンツ)を自然に拡散できる点にあります。
このような施策は、フォロワー増加に加え、Instagram上でのエンゲージメント向上やブランド認知拡大にも寄与しやすいため、プロモーションや新商品の訴求において有効な手段となっています。
7. 有楽製菓|お気に入りブラックサンダー投稿キャンペーン
有楽製菓は、Instagram上で「お気に入りブラックサンダー投稿キャンペーン」を実施しました。このキャンペーンでは、ユーザーが自身のお気に入りのブラックサンダー商品を撮影し、指定のハッシュタグ「#お気に入りブラックサンダー」をつけて投稿する形式が採用されています。
投稿対象は過去に発売された商品も含め自由度が高く、商品単体やおやつのシーンなど、日常に溶け込んだ多様なUGCが集まりました。
出典:Instagram「black_thunder_0906」
8. アサヒビール|贅沢搾り投稿キャンペーン

アサヒビールは、自社ブランド「贅沢搾り」の訴求を目的に、毎月恒例の投稿キャンペーンをInstagram上で展開しています。「贅沢搾りプレミアムぶどう」の6缶セットが、抽選で3名に当たるという内容です。
参加方法は、アサヒビール公式アカウント(@zeitaku_s)をフォローしたうえで、「#贅沢搾り」と「#贅沢搾りと幸せ時間」という2つの指定ハッシュタグをつけて、贅沢搾りが写っている写真を投稿することで応募が完了します。
月替わりでプレゼントされるフレーバーが変わるため、リピーター参加も促進されており、ブランドファンのエンゲージメント維持にも効果的なキャンペーンといえます。また、実際の飲用シーンを切り取ったUGCが豊富に集まり、商品の世界観訴求にも成功している事例です。
出典:Instagram「zeitaku_sa」
9. カゴメ|#私のカゴメ時間 投稿キャンペーン
カゴメの「#私のカゴメ時間 投稿キャンペーン」は、フォロー&写真投稿を通じて参加できる、ユーザー参加型のプロモーションです。カゴメ公式アカウントをフォローした上で、「#私のカゴメ時間」というハッシュタグをつけ、カゴメ商品を使った食事風景や調理シーンをInstagramに投稿することで応募できます。
当選者には、カゴメ商品の詰め合わせセットがプレゼントされ、日常の中でのブランド体験を自然に広める施策となっています。
出典:Instagram「kagome_jp」
目的別| Instagramキャンペーン事例(認知拡大)
ここでは、「認知拡大」を目的としたInstagramキャンペーンの事例をご紹介します。ブランド名や商品名を広く知ってもらうことを狙いとしており、比較的シンプルな参加条件や、魅力的なビジュアルを活用するのが特徴です。
10. 東武トップツアーズ|フォトコンテストで5,000件以上のUGC投稿
東武トップツアーズは、夏の旅行需要を喚起するために「#スゴ得2025夏」というハッシュタグを活用したフォトコンテストキャンペーンを実施しました。このキャンペーンでは、公式Instagramをフォローの上、「夏」をテーマにした写真を投稿してもらう形で参加を募り、最大2万円分の旅行券が当たるという豪華な賞品を用意しています。
フォトコンテスト形式のキャンペーンは、参加者が自発的に投稿することでフィード上の露出が拡大し、企業アカウントへの認知が自然と高まるのが特徴です。特に今回は、「夏を感じる写真」というテーマが参加ハードルを下げ、多くのUGC(ユーザー生成コンテンツ)を生み出すことに成功しました。結果として5,000件以上の投稿が集まり、キャンペーンによるブランド認知の拡大に大きく寄与しています。
出典:Instagram「tobutoptours_official」
目的別| Instagramキャンペーン事例(理解促進)
商品やサービスの認知はある程度進んでいるものの、その魅力や使い方、ブランドメッセージの「理解」が不十分な場合には、理解促進を目的としたキャンペーンが効果的です。Instagramの特性を活かせば、写真や動画を通じて視覚的・感覚的に訴求し、ユーザーの理解度を深めることができます。
11. 北大阪急行電鉄|クイズキャンペーンで興味喚起・理解促進
北大阪急行電鉄では、「北急のナゾを解け!クイズキャンペーン」を実施し、自社の歴史や魅力について楽しみながら理解を深めてもらう施策を展開しました。このキャンペーンは、1970年の大阪万博と北大阪急行に関する知識を問うクイズ形式で、正解者の中から抽選で10名にオリジナルグッズがプレゼントされるというものです。
Instagramの投稿では、参加者の興味を引くビジュアルと「SPECIAL HINT(スペシャルヒント)」という仕掛けを用意し、継続的な参加を促進。ストーリーズや投稿を通じて複数回にわたる情報発信を行うことで、単なる一過性の投稿ではなく、ユーザーとの接点を長く保つ工夫がなされていました。
このように、クイズ形式を取り入れることで、単にキャンペーンを周知するだけでなく、企業やサービスの理解促進という一歩進んだ目的を達成している好事例といえます。
出典:Instagram「kitakyu50」
目的別| Instagramキャンペーン事例(来店促進)
アパレルブランドや飲食チェーンをはじめ、店舗への来店促進を目的としたInstagramキャンペーンも数多く実施されています。
ハッシュタグや撮影スポットの設置、フォトコンテスト形式など、ユーザーが店舗に足を運びたくなる仕掛けを施すことで、実際の来店につながる導線を構築しています。
こうした施策では「写真映え」や「SNSに投稿したくなる体験設計」がカギとなるため、キャンペーン設計段階でのクリエイティブ視点が重要です。また、投稿者限定の特典や限定メニューを用意することで、参加モチベーションの向上も期待できます。
12. 新宿マルイ本館 | Instagramキャンペーンで来店促進
新宿マルイ本館では、韓国コスメのセレクトショップ「KOREAJU」とのコラボによって、来店促進を目的としたInstagramキャンペーンを実施しました。
参加方法はシンプルで、来店時に新宿マルイおよびKOREAJUのInstagram公式アカウントをフォローした画面を提示することで、韓国コスメのシートマスクが1枚プレゼントされるという内容でした。
シートマスクという手軽かつ人気の高いアイテムを特典に設定したことで、来店のハードルを下げつつ、SNSアカウントのフォロワー獲得にもつなげています。POP UPイベントとしての期間限定性も相まって、購買意欲と来店モチベーションの双方を高める施策となりました。
出典:Instagram「shinjuku_marui_official」
参考にしたい、アイディアが面白いInstagramキャンペーン事例
Instagramキャンペーンの中には、思わずシェアしたくなるようなユニークなアイディアで注目を集めた事例も存在します。
たとえば、「投稿するだけで○○をもらえる」といったシンプルな参加条件に、季節感や話題性を掛け合わせることで、ユーザーの共感を呼び、自然なUGC拡散につなげた施策があります。このようなアイディアに富んだ事例を紹介します。
13. 109シネマズ|投稿写真がオリジナルタンブラーに!
109シネマズは、ユーザーが作成した写真を活用し、その投稿を形に残すユニークなキャンペーンを実施しました。参加者は、TAG-COFFEE STAN(D) のラベルボトルを撮影し、指定ハッシュタグ「#タグコーヒーマイベストラベル」を付けてInstagramに投稿することで応募できます。
投稿された写真のラベルがそのままタンブラーにプリントされ、抽選で10名にオリジナルタンブラーとしてプレゼントされました。
自分の投稿が実際のグッズになるという体験設計は、参加者に強い動機を与え、SNS上での拡散効果も高めています。単なるプレゼント企画にとどまらず、「自分だけのオリジナルアイテムを得られる」という付加価値を提供することで、ブランド体験の深度化に成功した事例といえます。
出典:Instagram「109cinema」
14. ミスタードーナツ | 投票キャンペーンでコミュニティを形成
ミスタードーナツは「#推しド総選挙2023」という投票型キャンペーンを実施しました。これは複数のドーナツ系チームを設け、ユーザーにお気に入りのチームを選んで投票してもらう形式です。
例えば、「チームオールドファッション」「チームチョコレートドーナツ」など異なるドーナツのカテゴリが競い合う構成で、投票総数は30万票以上に達しました。
このキャンペーンの特徴として、単なる商品の人気を集めるだけでなく、ファン同士のコミュニティを形成する要素があったことが挙げられます。「推しド」という呼びかけがファンの所属意識を刺激し、結果を気にする楽しみを伴うため、投票後もSNS上で話題が続きやすくなっていました。
これにより、来店を直接促すというよりも、「このドーナツを食べてみたい」「このチームの商品を試してみよう」という興味喚起につながり、最終的には店舗来訪や購入への動機づけに寄与したと考えられます。
出典:グルメウォッチ「ミスタードーナツ「#推しド総選挙2023」1位は「チームオールドファッション」」
Instagramキャンペーン実施の流れ
Instagramキャンペーンを効果的に進めるには、行き当たりばったりではなく、一連のステップを踏んで計画的に実施することが大切です。目的の整理から施策設計、告知、実施後の振り返りまでを流れとして把握しておくことで、成果につながりやすくなります。ここでは、具体的な実施の流れを段階ごとに解説します。
1. キャンペーンの目的を明確化する
まず最初に行うべきは、キャンペーンの目的を明確にすることです。ブランド認知を高めたいのか、新商品の理解促進を図りたいのか、はたまた来店促進やECサイトへの誘導など、目的によってキャンペーンの設計は大きく異なります。目的が曖昧なまま進めると、効果検証や改善もしにくくなってしまうため、最初の段階で関係者間の認識をそろえておくことが重要です。
2. キャンペーンの種類を決定する
目的が定まったら、次に実施するキャンペーンの形式を選びます。Instagramでは、フォロー&コメント、フォロー&いいね、フォロー&投稿(UGC)など複数のパターンが存在します。たとえば、フォロワー数の増加が目的であればフォローを応募条件にすることが適しており、UGCの拡散を狙うなら「#投稿キャンペーン」が効果的です。ユーザーにとっての参加ハードルも意識して決定しましょう。
3. 応募条件とプレゼント内容を設定する
次に、応募に必要な条件やプレゼントの内容を具体的に設計します。応募条件が複雑すぎると参加率が下がるため、できるだけシンプルにすることがポイントです。また、プレゼントもターゲット層にとって魅力的で、かつブランドとの親和性が高いものを選ぶことで、エンゲージメントの向上につながります。応募期間や当選者数も、ユーザーが参加しやすいよう工夫が必要です。
4. キャンペーン投稿を作成する
キャンペーン用の投稿は、視覚的にも訴求力があることが求められます。画像や動画などのクリエイティブだけでなく、キャプション内の文言も重要です。参加方法、応募期間、注意事項などを分かりやすく整理し、投稿を見ただけで「やってみたい」と思わせる設計にする必要があります。加えて、Instagram広告を併用することで、フォロワー以外へのリーチ拡大も狙えます。
5. キャンペーンを実施・運用する
キャンペーン投稿を公開したら、運用フェーズに移ります。投稿へのコメント対応や、参加ユーザーの投稿確認、UGCのリポストなどを丁寧に行うことで、ユーザーの参加意欲を高められます。また、実施期間中はエンゲージメントの推移やハッシュタグの投稿数を定期的にチェックし、必要に応じて追加投稿やストーリーズでの告知を行うのも効果的です。リアルタイムでの反応を見ながら運用を最適化することが、成功の鍵となります。
6. 効果測定と次回への改善
キャンペーン終了後は、必ず効果測定を行いましょう。応募数、リーチ数、エンゲージメント率、UGCの投稿件数など、KPIをあらかじめ設定しておくことで、定量的に成果を把握できます。また、ユーザーの反応や投稿内容を分析することで、次回以降のキャンペーン設計にも役立てられます。継続的な改善サイクルを意識することで、ブランドとしてのSNS活用もより成熟していきます。
Instagramキャンペーンの成功に不可欠な3つの柱
キャンペーンを実施する際には、「やること」ばかりに目が行きがちですが、成功の裏には共通する“考え方”があります。
本章では、多くの成功事例に共通して見られる3つの重要な視点を紹介します。
目的との整合性
キャンペーンの施策内容が、企業のマーケティング目的と一致しているかを常に意識することが重要です。たとえば、認知拡大が目的であればリーチ数やインプレッション数をKPIに設定すべきであり、フォロワー数の増加や購買促進を目的とする場合には、それに応じた仕組みと導線設計が必要です。目的との乖離があると、キャンペーンが一時的に盛り上がったとしても事業成果にはつながらないため、企画段階でのすり合わせが不可欠です。
オーディエンス中心設計
どれだけ魅力的な賞品や企画を用意しても、ターゲット層の関心と行動習慣に合っていなければ参加にはつながりません。キャンペーン設計においては、想定するペルソナが「日常的にInstagramをどのように使っているか」「どんな投稿に反応するか」「どのくらいの手間なら許容できるか」など、ユーザー視点で考えることが求められます。たとえば、学生向けであればストーリーズ中心、ファミリー層なら静止画+投稿文の丁寧な構成が刺さるなど、ユーザーインサイトに基づいた設計が成功の鍵を握ります。
データに基づく測定
キャンペーン実施後には、インサイトを得るためのデータ分析が欠かせません。リーチ数、エンゲージメント率、ハッシュタグの使用状況、投稿保存数、プロフィール遷移率など、目的に即した指標をあらかじめ設計しておくことで、効果検証と次回施策への改善が可能となります。また、UGCの投稿内容やコメント欄の反応を観察することで、ブランドへの理解度や認知の質的変化も把握できます。成功した・失敗したの一言では終わらせず、次に活かせる学びを定量・定性の両面で得ることが重要です。
Instagram コミュニティガイドライン
Instagramでキャンペーンを実施する際には、コミュニティガイドラインとプロモーションガイドラインの両方を遵守する必要があります。これらに違反すると、投稿の削除やアカウント停止などのリスクがあるため、必ず事前に確認しましょう。
コミュニティガイドラインで特に抑えるべきポイント
Instagramでは、スパム的な行為やユーザーに誤解を与えるような投稿は禁止されています。たとえば、「いいね」や「フォロー」「コメント」などのアクションに対して金銭や金券を報酬とすることは規約違反です。また、同じコメントやコンテンツの繰り返し投稿、ユーザーの同意を得ない商業目的の連絡もNGです。
さらに、偽のレビューや誇張された評価の提供・勧誘なども禁止されており、これらに関与したり、助長するようなコンテンツの投稿は控えましょう。
参考:Instagram「コミュニティガイドライン」
プロモーションガイドラインで特に抑えるべきポイント
懸賞やコンテストなどのプロモーションをInstagram上で実施する場合、主催者(=企業)は以下の内容を明記する責任があります。
- 公式ルール(応募方法、当選基準、当選者数など)
- 参加資格の規定(年齢・居住地制限など)
- 法令や各種規制の遵守(必要に応じて管轄機関への届出等)
また、Instagramはプロモーションの主催者とは一切関係がないことを明記する必要があります。ユーザーが混乱しないよう、キャンペーン投稿には「本プロモーションはInstagramが後援、支持、または運営するものではありません」といった文言を添えましょう。
参考:Instagram「プロモーションガイドライン」
Instagram キャンペーンを効率化するツール
シャトルロックジャパンの「Instagramコメントキャンペーンツール」は、Instagram上でのキャンペーン運営を効率化し、エンゲージメント向上と運用負荷の軽減を同時に実現することを目的としています。
このツールでは、ユーザーがInstagram投稿にコメントするだけで応募できる「コメントキャンペーン」を簡単に実施できます。コメントを自動で収集・一覧化することで、応募管理が非常にスムーズになります。また、特定のキーワードに反応してDM(ダイレクトメッセージ)を自動送信することも可能で、たとえば「#〇〇欲しい」といったコメントがあった場合、そのユーザーに対して自動で詳細を案内するメッセージを送るといった活用もできます。
さらに、抽選機能も備わっており、コメントユーザーの中からランダムで当選者を自動抽出することができます。これにより、厳正かつ効率的な当選者選定が可能です。加えて、投稿やコメントの収集データをCSVでエクスポートできるため、効果測定やレポーティングも容易です。
企業はこのツールを活用することで、キャンペーン運営にかかる工数を大幅に削減しながら、ユーザーとの自然な接点を増やし、ブランドの認知拡大やファン獲得につなげることができます。
詳しく知りたい方は以下から詳細をご覧ください。
Shuttlerock BBF、“ Instagram インスタントウィンキャンペーン” を提供開始!「新規ユーザーの流入が弱い・コンテンツが拡散しない」お悩みを解決!
また以下からはサービス資料をダウンロードできますので、ぜひ参考にしてみてください。
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Instagramキャンペーンに関するよくある質問
最後にInstagramキャンペーンに関するよくある質問を紹介します。
Q1. キャンペーンの費用はどのくらいかかりますか?
キャンペーンにかかる費用は、プレゼント代やクリエイティブ制作費、運用にかかる工数、さらに広告出稿の有無などによって大きく変動します。必ずしも高額な予算が必要というわけではなく、目的や規模に応じて最適な予算設計が可能です。以下は代表的な費用項目とその概要です。
| 費目カテゴリ | 内容・説明 | 目安費用 |
|---|---|---|
| プレゼント(賞品)代 | フォロワー獲得や応募意欲を高めるために用意される。インパクトのある景品が効果的。 | 1万円〜数十万円 |
| クリエイティブ制作費 | キャンペーン告知の画像・動画、特設LP、説明文などの制作費用。 | 数万円〜数十万円 |
| 運用工数・外注費 | コメント対応、抽選作業、当選連絡などの事務的な負荷を軽減するためのコスト。 | 月額5〜15万円程度 |
| 広告出稿費(任意) | キャンペーン投稿のリーチ拡大を目的としたInstagram広告の配信費用。 | 1日あたり数千円〜数万円 |
Q2. キャンペーンの成功を測るための最も重要な指標は何ですか?
キャンペーンの目的によって評価指標は異なりますが、主に「エンゲージメント数」や「フォロワーの増加数」などが代表的な指標となります。UGCを促進するキャンペーンでは、投稿数やハッシュタグの使用数なども重要です。
| 指標名 | 内容・説明 |
|---|---|
| エンゲージメント数 | いいね、コメント、保存などのユーザーの反応数。ユーザーの興味関心を示す。 |
| リーチ数・インプレッション数 | どれだけのユーザーに投稿が届いたかを測定。広告や認知施策の効果を評価。 |
| フォロワー増加数 | キャンペーン期間中の純増フォロワー数。アカウント成長の指標となる。 |
| UGC投稿数 | ユーザー生成コンテンツの投稿数。参加意欲や拡散力の強さを測る手がかり。 |
| ハッシュタグ利用回数 | 独自ハッシュタグがどれだけ使われたか。話題性や口コミ拡散度の判断材料。 |
Q3. フォロワーが少ない小規模なアカウントでも成功できますか?
はい、十分に成功可能です。フォロワーが少なくても、投稿内容の質が高く、ターゲットに響くメッセージ設計ができていれば、エンゲージメント率や応募率を高めることは可能です。また、シャトルロックのようなキャンペーン支援ツールを活用すれば、企画から運用まで効率的に行えるため、リソースが限られていても成果を出しやすくなります。
まとめ
Instagramキャンペーンは、単なる集客施策ではなく、ブランド体験の設計そのものです。本記事では、「来店促進」「認知拡大」「UGC創出」「エンゲージメント強化」など目的別の成功事例を紹介しながら、キャンペーン設計の流れや法的留意点、効率化ツールまで一気通貫で解説してきました。
成功の鍵は、目的に紐づいた設計と、ユーザー視点に立った体験構築、そして定量的な振り返りです。特に、Instagramのガイドラインを遵守したうえで、どれだけ“自然に”ユーザーを巻き込めるかが、これからのSNSキャンペーンに求められます。
また、リソースが限られている企業でも、シャトルロックのような支援ツールを活用すれば、最小工数で最大効果を狙うことが可能です。
ぜひ本記事を参考に、自社のブランドや商品にフィットしたInstagramキャンペーンを設計してみてください。キャンペーンの導入支援や事例の詳細紹介をご希望の方は、お気軽にご相談ください。




