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X (Twitter) のカンバセーションボタン(旧カンバセーショナルカード)に関する情報を目にするが、どのようなメリットがあるのか分からない。
このような疑問をお持ちの方も、多いのではないでしょうか。
カンバセーションボタンは、X (Twitter) が提供していたサービスで、クイズやアンケートを用いたキャンペーンなどで商品やブランドの理解促進などを目的とする施策に効果的です。
ここでは、カンバセーションボタンで実現できること、メリットや機能廃止への対策について解説していきます。
本記事は、主要9大SNS公式パートナー & X (Twitter) 広告 認定代理店である
シャトルロックジャパンが提供しています。
こんな方におすすめ
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欲しい情報
- X (Twitter) カンバセーションボタンを活用したいが、作り方が分からない
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本記事内容
- X (Twitter) カンバセーションボタンの作成方法や使用のメリット、廃止に対する対策までを解説
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カンバセーションボタンにも対応!インスタントウィンキャンペーン 認知拡大〜理解促進〜ファン化促進までを実現する様々なキャンペーン手法に対応したツールを提供しています。貴社に合ったキャンペーンをご提案いたします。
カンバセーションボタンとは
カンバセーションボタンとは、ハッシュタグ付きコールトゥアクション(CTA)ボタンのことで、X (Twitter) が提供していた広告フォーマットです。
なお、以前は「カンバセーショナルカード」が正式名称でしたが、2021年4月以降は「カンバセーションボタン」となりました。

カンバセーションボタンは、1投稿につきボタンを4つまで設定でき、画像や動画と合わせて投稿できます。
いずれかのボタンをクリックすると、あらかじめ設定されているハッシュタグやテキストが自動生成され、ポストボタンをクリックするだけで投稿することができます。
なお、カンバセーションボタンは4択のクイズやアンケートなどを用いたX (Twitter) キャンペーンでも利用されるケースが多く、商品やブランドの理解促進などを目的とした施策に効果的です。
広告配信だけでなく普段の投稿にも使用でき、企業の一方的な情報発信だけでなく、ユーザー発信のポストを増やすことができるため、このカンバセーションボタンを活用することで、より幅広いマーケティングを展開できるようになりました。
参照:X ビジネス「カンバセーションボタン」X Corp
カンバセーションボタンの入稿規定
画像の仕様
推奨最小横幅: 800ピクセル |
縦横比: 1.91:1 |
ファイル形式: JPEG、PNG、またはアニメーションでないGIF画像 |
ファイルサイズ: 最大3MB |
動画の仕様
動画の長さ:15秒以下を推奨。最大: 2分20秒。 |
ファイル形式: MP4またはMOV |
ファイルサイズ: 30MB未満、最大1GB |
ブランディング: 動画全体を通して表示することを強く推奨 ロゴを用いる場合、左上隅に固定 |
キャプション: クローズドキャプションまたはテキストオーバーレイを強く推奨 |
インスタントアンロックとは
インスタントアンロックとは、ユーザーがカンバセーションボタンで投稿した後に限定コンテンツを閲覧できる機能です。
例えば、お礼メッセージを表示したり、限定動画や画像を表示したり、限定クーポンの配布をしたりできます。
X (Twitter) カンバセーションボタンのメリット3選
カンバセーションボタンを利用することで、以下のようなメリットがあります。
- ユーザーの投稿ハードルを下げることができる
- UGCの創出に繋がる
- 自社のマーケティングに活用することができる
それぞれの詳細を解説していきます。
1. ユーザーの投稿ハードルを下げることができる
カンバセーションボタンを利用すると、ボタンをクリックするだけで投稿文が自動生成されるため、ユーザーがハッシュタグやテキストを作成しなくて済むことから、投稿ハードルが下がります。
そのため、カンバセーションボタンを利用したX (Twitter) キャンペーンを実施すると応募の手間が軽減されるため、多くのユーザーがキャンペーンに参加することが期待できるのです。
2. UGCの創出に繋がる
企業の投稿をリポスト(RT)するキャンペーンなどは、企業の投稿が拡散されていきますが、一方でカンバセーションボタンから投稿されたポストは、ユーザーがポストをする形になることから、ユーザー発信の投稿となります。
そのため、カンバセーションボタンからのポストを条件としたキャンペーンを実施することで数多くのUGC創出に繋がります。
またキャンペーンを実施し、一時的に共通のハッシュタグが含まれたポストが多く集まれば、トレンド入りを狙うことも可能です。
3. 自社のマーケティングに活用することができる
カンバセーションボタンをアンケートのように活用することで、自社のマーケティングに活用することも可能です。
例えばお菓子メーカーのX (Twitter) アカウントで、「次の新作で欲しいと思う味を教えて」といった形で、4択から選んでもらうような投稿をするのです。
このような投稿を行うことで、企業からの一方的な情報発信だけでなく、ユーザーとのコミュニケーションにも繋がったり、ユーザーの意見を反映させマーケティングにも繋げたりすることができます。
カンバセーションボタンは、X (Twitter)ハッシュタグ付き広告の配信停止による影響を受けるか?
弊社では、「カンバセーションボタンは広告配信できないの?」というご相談を多く受けます。
X (Twitter)が2025年6月27日より順次、ハッシュタグを含むX広告の配信を停止するとアナウンスしていますが、結論現時点(2025年7月)では影響を受けません。
実際に弊社でカンバセーションボタン付きの投稿を広告配信してみましたが、問題なく広告出稿ができることを確認しました。



これが実施できるのは、ハッシュタグのない投稿を広告で拡散後、カンバセーションボタンを押してハッシュタグ付き投稿をするのはユーザーであるためです。
しかし、あくまで現時点での検証結果のため、今後仕様が変わる可能性は十分に考えられます。
そのため、最新の情報をキャッチアップした上で施策を実行する必要があるでしょう。
カンバセーションボタン廃止の噂と代替施策
X (Twitter) では、広告マネージャーの仕様変更に伴い、2022年4月18日(米国時間)よりカンバセーションボタンの新規作成が一時的に利用できなくなりました。
完全廃止ではなく、現在は後継機能の開発が進行中です。ただし、再開時期は未定となっている状態です。
カンバセーションボタンはBrand Networks Composerで現在は使える
現在、X広告の管理画面(Twitter広告マネージャー)ではカンバセーションボタンの作成機能が利用できませんが、X公式パートナーであるBrand Networks社が提供する「Composer」ツールを通じて、引き続きカンバセーション広告の作成が可能です。
画像または動画、CTA付きのハッシュタグ、投稿文、ヘッドライン、お礼メッセージやURLなどを設定することで、従来と同様の拡散促進型広告が作成できます。
また無料サービスのために、万が一不具合があった場合でもサポートはしてもらえないために、利用をする際には慎重に検討をすることをオススメいたします。シャトルロックジャパンが提供するShuttlerock BBFでは、広告APIを活用してカンバセーションボタンの作成および、カンバセーションボタンの設定代行、専任担当によりサポートが充実しておりますので、ぜひご相談ください。
以下のバナーをタップすると詳細をご確認いただけますので合わせてご覧ください。

カンバセーションボタンの使い方・作成手順
カンバセーションボタンは、Brand Networks社の提供する「Composer」ツールで作成可能です。画像または動画、選択式ハッシュタグ、投稿時の本文、ヘッドライン、お礼のメッセージとURLを設定する形式となっています。ただし、Composerは無料で利用できる反面、英語表記での操作や投稿日の制限、ヘッドライン編集の自由度に制限があることが知られています。
1. X 広告マネージャーへの登録
カンバセーションボタンを活用するには、まずX (Twitter) 広告アカウントの開設が必要です。
広告マネージャーへの登録を行い、請求情報や広告主アカウントの審査を完了させることで、Brand Networks Composerと連携し、広告投稿の管理が可能になります。
企業アカウントでの正式運用に備え、あらかじめアカウントの承認状態を確認しておきましょう。
2. ボタン付きポストのクリエイティブ準備
次に、ボタン付きポストに使用する画像や動画、ハッシュタグ、ポスト文などのクリエイティブ素材を準備します。画像は横幅800px以上、縦横比1.91:1が推奨され、動画は15秒以内が最適とされています。
投稿時に使用するキャプションやお礼メッセージなども事前に用意しておくと、作業がスムーズに進行します。シャトルロックジャパンではSNS用の動画制作代行サービスを展開しています。気になる方は以下より資料をダウンロードしてご覧ください。
3. カンバセーショナルカードの作成
準備した素材をもとに、Brand Networks Composerでカンバセーショナルカードを作成します。CTAとして表示するハッシュタグは複数設定でき、ユーザーが選択すると自動的に投稿本文が生成されます。
投稿後に表示するお礼文やURLもこの段階で設定可能です。英語UIのため、誤操作を防ぐには操作マニュアルの参照が有効です。
4. 投稿の設定と公開
作成したカンバセーショナルカードは、Brand Networks Composer上で公開スケジュールを設定し、X (Twitter) に反映させます。
即時投稿または予約投稿のどちらにも対応していますが、予約可能な日時に制限があるため注意が必要です。投稿後の内容確認は、X広告マネージャー内の「予約済みポスト」セクションから可能です。
公開後はユーザーによる投稿と拡散が促進され、自然なリーチ拡大が期待できます。配信後は数値を分析し、改善へつなげる運用を行いましょう。
カンバセーションボタンを活用したインスタントウィンキャンペーンとは
カンバセーションボタンを活用したインスタントウィンキャンペーンは、ユーザーが指定のハッシュタグ付きで投稿した直後に、その場で当落結果が表示される仕組みのプロモーション形式です。
参加ハードルが低く、投稿後すぐに結果がわかるため、エンゲージメント率や参加者数の向上に効果的です。また、投稿による自然拡散と、即時的なユーザー体験を同時に実現できる点が大きな魅力です。
プレゼント施策や新商品訴求など、多様なマーケティング施策と組み合わせて活用できます。
カンバセーションボタンを用いたハッシュタグキャンペーン
カンバセーションボタンは最大4つまで設定できますが、あえて1つに設定することで、ユーザーの反応を高めることもできます。
ボタンが1つしかないことで、そのメッセージがより際立つためです。
例えば、「#商品名」「#新商品の発売日」のように、最も強調し認知してほしいキーワードを設定するのです。さらに、上記の「ハッシュタグをつけた上で新商品に期待することをコメント」してもらう仕組みにすることで、企業が拡散したい内容も拡散されつつユーザーのリアルな声も集めることができます。
そのため、お題はなるべく「商品の好きなところ」「期待すること」などポジティブな声が集まりやすいように設定しましょう。
カンバセーションボタンを用いたアンケートキャンペーン
「動画内に隠されたキーワードを答えてもらう」仕組みにすることで、ユーザーの動画視聴完了率やコメント率を高めることが可能です。
クイズ形式にすると、ユーザーは自然と動画に集中し、答えを探す行動が促されます。
例えば、「動画内に隠れたキーワードは?」「CMの最後に現れる数字は?」のように出題し、選択肢4つの中から1つを選んでもらうことで、ゲーム性もプラスすることができ楽しんで参加してもらえます。
さらに「正解者の中から抽選で○○をプレゼント」などの特典をつければ、より参加率が高まります。
このとき、問題はブランド名や商品名が想起されやすいものに設定するのがポイントです。ユーザーのコメントが拡散されることで、ブランド認知の向上やエンゲージメント獲得につながります。
カンバセーションボタンを用いたクイズキャンペーン
ボタンを「選択肢」に見立てたアンケート形式にすることで、ユーザーの投稿ハードルを大幅に下げることができます。
ボタンをタップするだけでコメントに反映されるため、普段コメントしないユーザーの参加も期待できます。
例えば、
- 「次に欲しいリップの色は?」→【ピンク系】【レッド系】【ブラウン系】
- 「この夏行きたい場所は?」→【海】【山】【テーマパーク】
といった選択肢を用意し、ボタンを選んだ上でその理由をコメントしてもらう仕組みにすると、リアルな声の収集+コメント欄の活性が同時に狙えます。
さらに「人気投票の結果は後日発表」や「抽選で○○が当たる」といった要素を組み合わせると、より参加意欲向上につながります。
なお、その他インスタントウィンキャンペーンの種類や成功のコツについては以下の記事で詳しくご紹介していますので、合わせてご覧ください。
カンバセーションボタンを用いた事例4選
X (Twitter) では、カンバセーションボタンを活用した参加型キャンペーンが数多く展開されています。企業の事例を3つ紹介します。
SHOPLIST|ボタン1つでセールイベントの認知拡大
SNS上でのイベント認知拡大を目的とし、カンバセーションボタンを使用したキャンペーンを実施しました。
イベント名(#指定のハッシュタグ)を入れた投稿を条件とするキャンペーンを実施したことでイベント名の入ったポストを多く創出することができました。
なお、上記は弊社が提供するX (Twitter)キャンペーンツール「Shuttlerock BBF for X」をご利用いただいた事例です。より詳しい内容を以下のバナーをタップでご覧いただけますので合わせてご覧ください。

いい部屋ネット|クイズキャンペーンで “いい部屋の日” の認知拡大

「いい部屋の日」の認知拡大を目的に、カンバセーションボタンを使ったクイズキャンペーンを実施しました。自動で生成されるポストを投稿してもらうことで「#いい部屋の日」の入った投稿を多く創出することができました。
なお、上記は弊社が提供するX (Twitter)キャンペーンツール「Shuttlerock BBF for X」をご利用いただいた事例です。より詳しい内容を以下のバナーをタップでご覧いただけますので合わせてご覧ください。

ハーゲンダッツ|選べるハッシュタグで “誰と食べるか” を投稿
ハーゲンダッツは新フレーバー発売に合わせ、バレンタイン時期にカンバセーションボタン付き投稿を活用したUGCキャンペーンを実施しました。
「#アイスる友へ」など3種のハッシュタグから選ぶ形式で、誰でもワンタップで応募可能。投稿されたポストには詳細説明がぶら下がり、視認性と拡散力を高めました。
クレハ|「おにぎり vs おむすび」の二択投票で親しみを演出
食品用ラップのクレラップを展開するクレハは、「おにぎり」と「おむすび」どちらの呼び名が好まれるかを問う投票キャンペーンを開催。
カンバセーションボタンで二択から選ぶだけの手軽さが支持され、ユーザー同士の議論や引用リポストも活発に。ブランドの親しみやすさと認知度向上に寄与し、SNS上でのエンゲージメントを高めた成功事例といえます。
読売テレビ『ラブオールプレー』|アニメ登場ネコの名前を投票
アニメ『ラブオールプレー』の放送前プロモーションとして、作中のネコの名前を視聴者投票で決定する企画を実施。4種の名前候補からカンバセーションボタンで投票できる形式で、誰でも手軽に参加可能でした。結果発表を「猫の日」に設定し、X (Twitter) 上では投票ハッシュタグがトレンド入り。作品への認知拡大とファンの一体感醸成に貢献した好事例です。
カンバセーションボタンに関するよくある質問
Q1. カンバセーションボタンはまだ使えますか? 廃止されたのですか?
A1. 2025年現在、カンバセーションボタンはX (Twitter)の広告管理画面からは作成できませんが、Brand Networks Composerを仕様すれば作成が可能です。
Q2. Brand Networks Composerとは何ですか?
A2. カンバセーションボタンを作成できるサービスです。無料で使用できる反面、英語表記での操作や投稿日の制限、ヘッドライン編集の自由度に制限があったり、万が一何かあった際にサポートを受けられない可能性があるため、導入は慎重に検討することをおすすめします。
Q3. カンバセーションボタンとインスタントアンロックの違いは何ですか?
A3. カンバセーションボタンはユーザーの投稿を促す仕組みですが、インスタントアンロックは投稿後に限定コンテンツを閲覧できる機能です。例えば、投稿後に限定クーポンや特別な動画を見せるなど、参加率をさらに高める仕掛けとして活用できます。
まとめ
X (Twitter) のカンバセーションボタンは、ユーザー参加型のキャンペーンにおいて非常に高い効果を発揮する機能です。ボタンひとつで定型投稿を生成できることで、ユーザーの参加ハードルを大きく下げ、拡散とエンゲージメントの促進を実現します。
現在は広告マネージャーでは利用できませんが、Brand Networks Composerを通じて引き続き活用が可能です。無料ツールの制限を補い、確実な運用を図りたい企業は、専門パートナーへの相談も視野に入れるといいでしょう。
シャトルロックジャパンでは設定代行が可能ですので、お気軽にお問い合わせください。